「人民網日本語版」2021年2月前半 抜粋(2021/02/16)

<20> 「人民網日本語版」2021年02月15日
春節映画、興行収入が合計667億円を突破
昨年の公開延期を経て、春節(旧正月、今年は2月12日)映画の数々がついに公開された。12日には「唐人街探案3(僕はチャイナタウンの名探偵3)」など7本が同時公開。同日だけで延べ3400万人が中国各地の映画館に足を運び、興行収入は17億元(1元は約16円)を突破。1日当たりの延べ観客数と興収入の双方で中国映画史の記録を塗り替えた。14日正午までに春節映画の興行収入は合計41億6800万元(約667億円)に達した。今年の春節映画はチケットの入手が困難だ。あるシネコンでは1日の上映回数が78回で、午後10時前に当日開演の映画のチケットはすでに全て売り切れ。多くの観客は2日以上前からチケットを予約している。

<19> 「人民網日本語版」2021年02月10日
中国・WHO新型コロナ起源解明調査団、研究所から流出「極めて可能性が低い」
新型コロナウイルスの起源を解明する中国と世界保健機関(WHO)の合同専門家チームは9日に湖北省の武漢で記者会見し、世界的範囲の新型コロナウイルス起源解明のうち中国における作業状況を報告した。感染拡大は今なお世界中で続いている。感染防止・抑制を指導し、将来のパンデミックの発生を予防するため、中国はWHOによる世界的範囲の新型コロナウイルス起源解明の取り組みを積極的に支持している。2021年1月14日、WHOの国際専門家チームが武漢に到着し、中国側専門家チームと合同専門家チームを組み、世界規模の起源解明のうち中国における作業を実施した。合同専門家チームは新型コロナ関連の大量のデータを共同で調査し、金銀潭病院、華南海鮮市場、中国科学院武漢ウイルス研究所を含む9か所を現地視察し、医療従事者、研究所職員、科学者、研究者、市場管理者及び業者、コミュニティ・ワーカー、回復した患者、亡くなった医療従事者の遺族、住民などと幅広く交流し、科学的な共通認識に達していった。合同調査の成果はすでにほぼまとまっており、それには以下のものが含まれる。

18)「人民網日本語版」2021年02月10日
レンズの後ろから前へ 日本人ドキュメンタリー監督・竹内亮氏
日本人ドキュメンタリー監督の竹内亮氏は2020年にドキュメンタリー作品「お久しぶりです、武漢」で大いに話題を集めた。そして今年1月、新作「中国 アフターコロナの時代」で中国外交部(省)の報道官から賞賛のコメントを得た。そして今、竹内監督はカメラの前で、私たちに彼の見たこと、感じたことを語ってくれた。「ダブルスタンダードはしない」や「自ら見たリアルな武漢を人々に伝えたい」など。彼の目に、中国は一体どのように映っているのだろうか?

<17> 「人民網日本語版」2021年02月10日
中国の「金持ち」は何を消費しているか?
中国の調査機関・胡潤研究院が8日に発表した「2020年方太・胡潤資産報告」によると、中国では資産額が600万元(1元は約16.3円)を超える「富裕世帯」が初めて500万世帯を突破して、前年比1.4%増加した。「富裕世帯」全体の資産総額は146兆元に達して、中国の国内総生産(GDP)の1.5倍になった。そのうち資産額1億元以上の「超富裕世帯」の資産総額は94兆元で64%を占めた。同報告によると、「富裕世帯」の主な消費分野では旅行が引き続きトップに立ち、2位から5位には日用ぜいたく品、ヘルスケア、娯楽、子どもの教育が並んだ。ヘルスケアは上昇傾向が続き、自動車消費ニーズも旺盛だ。今後3年間に増やす予定の消費については、健康・保健関連がトップで46%を占め、2位は旅行(44%)、3位は子どもの教育(43%)で、この3つが「富裕世帯」がこれから消費を増やす予定の3大分野になった。今後の購入予定を聞くと、自動車と答えた人が50%、腕時計が42%、ジュエリーが38%、服飾品が34%、アクセサリー類が31%だった。

<16>  「人民網日本語版」2021年02月09日
中国、2020年の「全国姓名報告」が発表 「姓」の起源は母系制社会
中国公安部戸政管理研究センターは近年、公安ビッグデータ戦略配置を徹底的に実行し、世界で最大規模の人口情報管理システムを構築し、戸籍人口14億人のオールライフサイクル、オール移動範囲の情報化サービス管理を実現している。2018年以来、同センターは、中国全土の人口情報管理システムを通して、中国全土の戸籍人口(香港地区、澳門<マカオ>地区、台湾地区は含まない)の姓氏(苗字)、名前、新生児の氏名に使われている漢字などの状況をまとめ、分析している。中国は、世界で最も古くから「姓氏」を使い始めた国で、すでに5000年以上の歴史を誇る。「中国姓氏大辞典」に収録されている古代から現代に至るまで各民族が使用してきた漢字表記の姓氏の数は約2万4000種。それら姓氏は発展と変遷の過程で、消失した姓氏もある一方で、何世代もずっと受け継がれてきた姓氏もある。現在も使われている姓氏は約6000種だ。

<15> 「人民網日本語版」2021年02月09日
焦慮から安心へ 新型コロナ対策で自国の体制への自信を強めた中国の若者
シンガポール紙・聯合早報が先日掲載した楊丹旭氏の署名記事は、新型コロナウイルス感染症との闘いにおける苦しい時期とそこからの巻き返しにおいて、強い民族主義と愛国心が中国国内でかきたてられたと指摘。中国の多くの若者が自国の体制への賛同を強めたとした。栄夏培さん(25)は、かつて西側世論が感染拡大を中国の「チェルノブイリ・モーメント」と形容したことを覚えている。「だがその後私達は、感染拡大が西側先進国の『チェルノブイリ・モーメント』となり、彼らの深刻な問題が露呈するのを目の当たりにした」。電話取材に応じた上海出身のこの若者の語気からは自信がにじみ出ていた。感染拡大初期の中国世論は一時的に真相を渇望し、再考する声に溢れ、若者の愛国意識もそれに伴って揺れ動いた。数多くの中国人留学生が海外に留まっていた。感染拡大初期に米国にいた寧祖康さん(20)もその一人だ。だが中国が感染拡大を抑制し、社会と経済が回復するに従い、焦慮や疑問は薄れていった。

<14> 「人民網日本語版」2021年02月09日
安定成長の中日貿易 中国経済の回復が日本経済の追い風に
中国の税関総署がこのほど発表したデータによると、2020年の中日輸出入総額は3175億3800万ドル(1ドルは約105.1円)に上り、前年比0.8%増加した。うち中国の日本からの輸入額は1748億7400万ドルで同1.8%増加した。日本の財務省が1月に発表した速報値の統計結果によると、20年の日本の輸出総額は前年比11.1%減少した。しかし中国経済が急速に回復したため、日本の非鉄金属、自動車、プラスチックの対中輸出は目に見えて増加し、この年の日本の対中輸出は2.7%増加となった。日本の輸出総額に占める対中輸出の割合は22%に上昇し、中国は再び日本にとって最大の輸出先国になった。

<13> 「人民網日本語版」2021年02月08日
中国製新型コロナワクチン60万回分がカンボジアに到着 引渡式にはフン・セン首相も出席
現地時間7日午後、中国政府がカンボジア政府に寄贈した中国製新型コロナウイルスワクチンがプノンペンに到着し、カンボジアは中国製ワクチンを寄贈された第一陣の国の一つとなった。フン・セン首相は同日、中国製ワクチン引渡式に出席するため、プノンペン国際空港に赴いた。駐カンボジア中国大使館の王文天大使は、新型コロナワクチン引渡式において、「今回の中国政府によるカンボジアへのワクチン寄贈は、ワクチンを世界の公共財にするという習近平主席の重要な認識を具体的に体現したものだ。『強い絆』で結ばれた中国の友人であるカンボジアに対して、中国側はウイルス対策協力を引き続き強化し、カンボジアが新型コロナウイルスに打ち勝つその時まで、可能な限りカンボジアを支援し続ける」と述べた。

12> 「人民網日本語版」2021年02月08日
全長3422キロ!中国の最も長い「横」の高速鉄道路線が完成
中国鉄路の公式微信(WeChat)アカウントによると、江蘇省徐州市と連雲港市を1時間でつなぐ徐連高速鉄道が今月8日に開通した。全長は185キロ、設計時速は350キロ、開通初期は時速300キロで走行する。これにより、中国の高速鉄道網「八縦八横」のうち、最も長い「横」の路線である連雲港と新疆維吾爾(ウイグル)自治区烏魯木斉(ウルムチ)市を結ぶ高速鉄道が全線開通した。徐連高速鉄道は、「八縦八横」の連雲港とウルムチを結ぶ路線の最東区間であり、最後に開通した区間となる。開通後、すでに開通している鄭州-徐州、鄭州-西安、西安‐宝鶏、宝鶏-蘭州、蘭州-ウルムチ高速鉄道とつながり、全長3422キロの高速鉄道路線が完成する。そして、「新ユーラシア・ランドブリッジ経済回廊」発展に有力な下支えを提供すると期待されている。

<11> 「人民網日本語版」2021年02月07日
中国で2件目となる新型コロナワクチンが条件付きで販売へ
北京科興中維生物技術有限公司(シノバック・バイオテック)の新型コロナウイルス不活化ワクチン「コロナバック(CronaVac)」が5日、条件付きで販売を許可された。中国で新型コロナウイルスワクチンの販売を許可されるのはこれが2件目となる。国家薬品監督管理局(国家薬監局)の公式サイトによると、同局はワクチン管理法と薬品管理法の関連規定に基づき、薬品特別許可手続きにより、緊急審査評価と許認可を行い、条件付きで同ワクチンの販売登録申請を許可した。国家薬監督局の規定によると、ワクチン販売許可証の所持者は引き続き関連研究作業を展開し、付加された条件の要求を満たし、後続の研究結果を早急に提出する必要がある。

<10> 「人民網日本語版」2021年02月07日
自動運転EVミニバスが重慶市で正式にテスト運用スタート
初の商用タイプの自動運転EVミニバスとなる百度の「阿波龍(アポロ)」が2月5日、重慶市のある商業圏におけるテスト運用を正式にスタートした。「アポロ」の乗車定員は14人。レーザーレーダーやミリ波レーダー、超音波センサーなどが搭載されており、リアルタイムで道路条件や周辺環境を認識することができる。

<9> 「人民網日本語版」2021年02月05日
中国-中東欧17ヶ国2020年の貿易額が1千億ドルを初めて突破
商務部(省)は4日に定例記者会見を行った。同部の高峰報道官は中国と中欧・東欧17ヶ国(17+1)の最近の経済貿易協力について説明する中で、「2020年に、中国-中東欧17ヶ国の貿易額は前年比8.4%増の1034億5千万ドル(1ドルは約105.5円)に達し、初めて1千億ドルの大台を突破し、増加率は同期の中国の対外貿易増加率と中国・欧州貿易増加率を上回った」と述べた。高氏は、「2012年に中国-中東欧諸国協力メカニズムが構築されてから、中国と中東欧諸国との経済貿易協力は絶えず質が向上し高度化され、貿易、投資、プロジェクト請負、相互接続などの分野でいずれも積極的な進展を遂げ、全方位的、多層的、多分野、互恵・ウィンウィンの協力構造を形成した。中国は今後、中東欧諸国とともに、協力の力を結集し、協力の水準を高め、協力のポテンシャルをさらに発揮し、17+1の経済貿易協力が新たなステージに進むよう推進していきたい」と述べた。

<8> 「人民網日本語版」2021年02月05日
武漢P4実験室訪問を終えたWHO調査団の談話に対する欧米側の反応は? 湖北省
湖北省武漢市にある武漢ウイルス研究所を3日に訪れた世界保健機関(WHO)の調査団は、同所に約4時間にわたり滞在し、研究所内にある「武漢P4実験室」も訪問した。ロシアメディア・ スプートニクの報道によると、調査団の一員でサンクトペテルブルグ・パスツール研究所副所長を務める感染症学が専門のVladimir Dedkov博士は、「P4実験室」を訪問後、ここから新型コロナウイルスが流出したという疑惑について、「実験室の設備・機材は極めて優れており、ここからウイルスが流出した可能性は考え難い」とコメントした。また、スプートニクによると、Dedkov博士は、武漢の海鮮市場について、「新型コロナウイルスの発生源は別の場所にある可能性は高いものの、武漢華南海鮮市場にウイルスが拡大しやすい条件が存在していたことは確かだ」としている。

<7> 「人民網日本語版」2021年02月05日
北京、春節期間中の会食は10人以下で2時間以内を呼びかけ
春節(旧正月、今年は2月12日)を1週間後に控え、春節休暇期間中の北京市における飲食業界に新型コロナウイルス対策を指導すべく、北京市商務局は「飲食店での会食ガイド」を制定し、市民に対して、不急不要の会食を控えるほか、会食する場合は人数は10人以下で、2時間以内にするよう呼び掛けた。「ガイド」は、不急不要の会食は避け、必要な場合はできるだけ少人数にするよう呼び掛けている。インフルエンザの症状や発熱、呼吸器症状などがある場合、また最近、呼吸器感染症患者と濃厚接触がある場合は会食に参加しないようにと注意を呼びかけているほか、子供や妊婦、慢性疾患を抱える高齢者なども会食には参加しないようにと呼びかけている。

<6>「人民網日本語版」2021年02月04日
第12回中日高級事務レベル海洋協議が開催
第12回中日高級事務レベル海洋協議が3日、オンラインで開催された。中国側は外交部辺境海洋事務局の洪亮局長、日本側はアジア大洋州局の船越健裕局長が共同議長を務めた。これに先立ち双方は1月20日、団長間協議を開催した。今回の協議は団長間協議を踏まえて、「海上防衛」、「海上法執行及び海上安全」、「海洋経済」の3つのワーキンググループ会議を行い、海洋に関する問題及び交流・協力について幅広く、踏み込んだ意見交換を行った。中国側は釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題における厳正な立場を重ねて表明し、事態を複雑化させる行動を避けるよう日本側に要求した。中国側は日本側に対し、中日漁業協定の取り決めを真摯に実施し、中国側と共に関係海域の漁業秩序をしっかりと守るよう促した。また中国側は質問に応じて、中華人民共和国海警法の関連内容について説明し、同法の制定が中国の正常な立法活動であり、国際法と国際的慣例に完全に合致することを強調した。

5> 「人民網日本語版」2021年02月04日
北京冬季五輪競技施設が全て竣工
2月4日、2022年北京冬季五輪・パラリンピックの開幕までちょうど1年となった。北京冬季五輪の競技施設は1月21日に全て竣工、その他の各種準備作業も大詰めの段階に入っている。来年開催される北京冬季五輪では、7競技、15種別、109種目が、計25ヶ所の競技施設で行われる。これらの競技施設は、北京、延慶、張家口の3競技エリアに分かれており、このうち北京競技エリアではすべての氷上競技が、延慶競技エリアと張家口ですべての雪上競技が、それぞれ行われる。北京競技エリアには6ヶ所の競技施設が設けられている。うち4ヶ所は既存の施設を利用し、2ヶ所は新たに建設された。北京国家水泳センター(水立方)でカーリング、国家体育館でアイスホッケー、五■松体育館(■は木へんに果)でショートトラックとスピードスケート、首都体育館でフィギュアスケートが、それぞれ開催される。

<4>「人民網日本語版」2021年02月04日
11年前、大きな荷物背負い赤ん坊を抱えたあの母親は今
2010年の春運(春節<旧正月、今年は2月12日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)期間中、新華社の記者・周科さんが江西省の南昌駅で撮影したある女性の写真が人々の注目を集めた。その若い母親は自分の体よりも大きな荷物を背負い、腰を曲げて歩きながら、その右手にはきれいな水色の暖かそうな服を着た赤ちゃんを抱いていた。そしてこの、「肩には生活を背負い、腕には希望を抱いている」写真は、多くの人を感動させ、その女性は「春運の母」と呼ばれた。翌2011年、その写真は中国ニュース撮影金賞と第21回中国ニュース賞を受賞した。あれから11年が経った今年、周科さんは写真に写っていた女性、彝(イ)族の巴木玉布木さん(32)をついに探し出した。そして彼女が今どんな生活を送っているのか、時代の変化と共に、彼女個人の運命はどのように変化しているのかを見るために、四川省涼山イ族自治州を訪問し、その答えを得ることができた。

<3> 「人民網日本語版」2021年02月03日
市民全員を対象に無料で新型コロナワクン接種を展開 北京
北京市朝陽区のあるワクチン接種ポイントの入り口付近には2月2日、市民が秩序正しく列を作っていた。北京の各区では現在、新型コロナウイルスのワクチン接種が秩序立てて、大規模に実施されている。

<2> 「人民網日本語版」2021年02月02日
中国政府が対外援助した新型コロナワクチン第1陣がパキスタンに引き渡し
中国政府が対外援助で提供した新型コロナウイルスワクチンの第1陣が1日、パキスタンの首都イスラマバード近郊のヌール・カーン空軍基地でパキスタン側に正式に引き渡された。パキスタンのクレシ外相は引き渡し式で、同国が中国政府から新型コロナワクチンの援助を受ける初の国となったことに言及。パキスタンが必要とする時に再び中国の政府と人々が支援の手を差し伸べてくれたことに謝意を表した。中国の農融・駐パキスタン大使は、「中国側がパキスタン側に援助した今回のワクチンは、パキスタンの人々が急いで必要とする医療物資であるというだけでなく、それ以上に両国の強固な友情を生き生きと表している。これは中国政府が対外的に提供するワクチン援助の第1陣であり、ワクチンを国際公共財にするという中国の指導者の重要な表明を実行に移す具体的措置でもある」と述べた。

<1> 「人民網日本語版」2021年02月01日
原子炉「華竜1号」の世界初号機、商用化を開始
中核集団は1月30日、原子炉「華竜1号」の世界初号機である中核集団福清原子力発電所5号機が、連続フル稼働試験を完了し、商用化を開始したと発表した。これは中国が独自の第3世代原子炉技術を確立した国になり、同分野で世界の先頭を走っていることを意味する。華竜1号は現在の原発市場で最も広く受け入れられている第3世代原子炉の一つで、設計上の耐用期間は60年。原子炉は177本の炉心を採用し、18カ月で燃料交換する。「アクティブ・パッシブ」を結び付けた安全システム及び2重安全シェルターなどの技術を画期的に採用。安全性で世界最高の基準を満たしている。その初号機のすべての中核設備が国産化を実現しており、全設備の国産化率は88%にのぼる。