「人民網日本語版」2020年12月前半 抜粋(2020/12/16)

<20)「人民網日本語版」2020年12月15日
中国の経済成長をけん引する消費の役割がさらに強化
中国は新型コロナウイルス感染の抑制に成功し、グローバル経済がマイナス成長となる中で、率先して経済成長を回復し、グローバル経済の回復の原動力と支えを提供しただけでなく、中国国内の消費市場の急速な回復と成長の実現、国際市場の消費の牽引と活性化に着実な基礎を提供した。これは、中国社会科学院科研局、中国社会科学院工業経済研究所、中国社会科学院マクロ経済研究センター、社会科学文献出版社が14日共同で発表した「経済青書:2021年中国経済情勢分析・予測」で得られた結論だ。同青書によると、世界では感染症の終息が見通せない状況の中、中国国内市場では人の流動、商品の流通、サービスの供給などが引き続きさまざまな制約に直面し、国際交流と人の流動がなお制限され、国内市場の流通の効率もまだ一定の影響を受けている。しかし感染症の予防・抑制メカニズムが整備され続け、消費環境が改善されるのにともなって、人々の消費への信頼感と消費意欲が緩やかに上昇するだろうという。

<19> 「人民網日本語版」2020年12月14日
南京大虐殺から83年 ずっと忘れない
83年前の12月13日、旧日本軍が南京を占領。約40日間にわたる殺害、暴行、放火により、市民30万人以上が虐殺された。これは平均すると12秒ごとに一人の中国人が殺害された計算になる。1937年末、南京に進攻した旧日本軍は、中国人兵士と一般市民を下関の河岸に連行して射殺。死体が岸辺を埋め尽くすという、ぞっとするような残忍な光景が広がった。今月13日は7回目を迎えた南京大虐殺犠牲者国家追悼日で、中国は国を挙げて殺害された全ての犠牲者を追悼した。それは、憎しみを抱き続けるためにではなく、「強くならなければならない」と呼びかけるためだ。今年、南京大虐殺の生存者4人がまたこの世を去った。現時点で、リストに登録されている生存者はわずか73人となった。

<18> 「人民網日本語版」2020年12月14日
中共中央と国務院が南京大虐殺犠牲者国家追悼式典を開催
中国共産党中央委員会(中共中央)と国務院は13日午前、南京で2020年度の南京大虐殺犠牲者国家追悼式典を荘重に開催した。陳希・中央組織部長(中国共産党中央政治局委員)が出席し、演説を行った。追悼式典は中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館の集会広場で開催された。会場では半旗が掲げられた。各界の代表3000人余りが白い花を胸につけ、粛然と佇んだ。10時ちょうどに式典が始まり、中華人民共和国国歌が演奏された。国歌斉唱が終わると、全参列者が南京大虐殺の犠牲者のために黙祷し、南京市全域で防空警報が鳴らされ、自動車は停車してクラクションを鳴らし、通行人もその場で黙祷した。

<17>  「人民網日本語版」2020年12月11日
「多くの日系企業が中国から撤退」の説に根拠なし
商務部(省)の高峰報道官は10日に行われた同部の定例記者会見で、「多くの日系企業が列をなして中国から撤退している」とのうわさについて、コメントを述べた。高報道官は、「日本貿易振興機構(ジェトロ)が在中国の日系企業に対して行った調査では、いわゆる『多くの日系企業が中国から撤退している』との説には、まったく根拠がないことがわかった」と述べた。【記者】一時期より、多くの日系企業が列をなして中国から撤退しているとのうわさが流れていた。このほど、あるメディアの行った調査ではこの情報は真実でないとされた。これについてのコメントは。【高報道官】ジェトロが在中国日系企業に対して行った調査によると、いわゆる「多くの日系企業が中国から撤退している」とのうわさには、全く根拠がないことがわかった。

<16> 「人民網日本語版」2020年12月10日
地下鉄に乗って兵馬俑へ! 西安地下鉄9号線が今月末に開通
「西安」と聞くと、まず頭に浮かぶのは「兵馬俑」かもしれない。これまでは、陝西省西安市街地から兵馬俑までのアクセスは、乗用車やバスを利用するしかなく、常に交通渋滞という問題があったが、地下鉄9号線が開通すれば、こうした問題もすぐに解決されることになるだろう。地下鉄9号線は、始発駅の紡織城駅から秦陵西駅までわずか38分で結ぶ。同路線が開通することで、臨潼副センター都市と西安主要市街地間の距離が大幅に短縮され、臨潼における経済社会モデルチェンジの飛躍的発展の実現が促進されると同時に、秦の始皇帝陵や兵馬俑大景勝地の建設と渭北現代工業新都市の発展といった分野においても積極的な役割を果たすことになると期待されている。

<15> 「人民網日本語版」2020年12月10日
中国製のコロナワクチン、UAEが販売を承認 有効率は86%
アラブ首長国連邦(UAE)の通信社WAMの報道によると、同国の保健・予防省は9日、国薬集団中国生物北京生物製品研究所が研究開発した新型コロナウイルス不活化ワクチンを同国で登録したと発表した。この決定は中国国薬集団傘下の中国生物技術股フン有限公司(フンはにんべんに分、以下「中国生物」)からの申請に応じたもの。WAMによると、UAE保健・予防省とアブダビ保健局は、中国生物から提出された3期臨床試験データの再審査を行った。125カ国の国籍を持つ約3万1000人のボランティアに対して行った臨床実験によると、この中国製の新型コロナウイルス不活化ワクチンのウイルス感染対抗の有効性は86%、中和抗体の陽性化率は99%にのぼり、中度及び重度の感染を100%予防できる。そして関連研究では、ワクチンに深刻な安全リスクが見つかっていない。

<14> 「人民網日本語版」2020年12月09日
「2020日本映画新作展」が11日から上海と杭州で開催 9作品が上映
上海市と浙江省杭州市の映画館で今月11日から27日まで、「2020日本映画新作展」が開催。「HOKUSAI」や「サイレント・トーキョー」、「望み」、「宇宙でいちばんあかるい屋根」、「糸」、「泣く子はいねぇが」、「小説の神様 君としか描けない物語」、「今日から俺は!!劇場版」、「由宇子の天秤」などの新作映画9作品が上映される。「日本映画新作展」は2017年から毎年冬に開催されており、中国の映画ファンと日本の映画文化界が交流するための架け橋となっている。今回上映される作品をみてみると、有名な映画祭で賞を受賞した文芸作品もあれば、大ヒット日本ドラマの映画版、豪華キャストとなっている大人気商業映画、さらに、日本の特色が詰まった作品、心がほっこりする癒し系の作品などもある。「HOKUSAI」と「由宇子の天秤」は、日本より先行して中国で上映されることは注目に値する。

<13> 「人民網日本語版」2020年12月09日
「困難な人に無料で夕食提供」の店に多くの人が心ほっこり
「人は時に困難な状況に陥るもの。当店では無料で夕食を提供しています」これは、北京市朝陽区三元橋近くの軽食店・徳順齋に貼り出された貼り紙。この貼り紙に多くの人が心をほっこりさせている。今月7日午前10時、徳順齋を訪れると、店内には15テーブルが並び、朝食の時間帯が過ぎたばかりだったので、客の姿はまばらだった。店のガラスの扉には「人は時に困難な状況に陥るもの。当店では無料で夕食を提供しています。見返りを望んでのことではありません。ただ自分が誰かを助けられるようになった時には、他の誰かを助けてください。店員にAセットを注文してくれさえすれば、勘定する必要はありません。席に座り、そのまま食事してください。」と書かれたA4の紙が貼られていた。店の入り口に置かれていた盛んに白い湯気を立てる大きなせいろを、店内に運ぶ若い男性店員がいた。その男性は1999年生まれの馬宗賢さん。この店の責任者だ。

<12> 「人民網日本語版」2020年12月08日
熱くなった中国のオンライン経済
2020年に突如襲来した新型コロナウイルス感染症は、さまざまな地域の経済や人々の生活の「一時停止ボタン」を押した。しかし、時代の勢いに乗って上昇し、時代の風をうまくコントロールして前に進むオンライン経済が急成長の段階に入り、この特殊な年に温かく明るい話題を提供した。オンライン経済とは何か。多くの人が真っ先に考えるのは、おそらく暮らしの中のさまざまな「クラウド化」だろう。クラウド診療、クラウド教育、クラウド展示、クラウドオフィスなど……これまではあちこち駆けずり回ってきたさまざまなことが、今では家から一歩も出ず指をちょっと動かすだけで軽々とこなせるようになった。たとえばインターネット診療の場合、これまでは単なる話題作りだと思われてきたが、感染症によりこの新業態はさながら一夜にして生まれ変わったように爆発的な成長を遂げた。現在、全国にはネット病院が900ヶ所以上あり、オンラインで医学講座、受診、処方箋発行などを行っている……新しいスタイルの医療が徐々に人々の生活習慣を変えるとともに、患者が「省を越えてオンラインで保険証を使えるようになる」という大きな変化のドアを一気に押し開けた。

<11> 「人民網日本語版」2020年12月08日
四川省成都市で約9ヶ月ぶりに新型コロナ国内症例確認 5人が「陽性」
四川省成都市■都区(■は卑へんにおおざと)で今月7日、新型コロナウイルスの新規国内症例2人が確認された。1人は重症患者。現在、発生源の調査が行われている。さらに、8日0時から6時までの間に、成都市で新規感染者3人が確認された。うち1人は、7日に■都区で感染が確認された感染者の濃厚接触者スクリーニングで発見された。2人は、太平村の住民で、PCRスクリーニング検査で発見された。四川大学華西病院感染管理部の宗志勇部長によると、女性患者の盧さん(69)の症状は重く、新型コロナウイルス感染の「重症基準」にマッチしている。

<10> 「人民網日本語版」2020年12月07日
北京、今後5年間における中所得層の規模拡大を提起 
北京市党委員会全面深化改革指導チーム弁公室の日常的活動を担当する胡雪峰副主任は4日、「今後5年間、北京は中・低所得層の所得増加に力を入れ、引き続き中所得層の規模を拡大し、発展の成果が数多くの人々により多く、より公平に届くようにする」と述べた。同委は4日の記者会見で、「北京市党委員会による北京市の国民経済と社会発展の第14次五カ年計画と2035年ビジョン・目標の制定に関する提言」について解説を行った。同提言によると、2035年のビジョン・目標として、北京は社会主義現代化を率先してほぼ実現し、中華民族の偉大な復興に向かって邁進する大国の首都、世界トップレベルの調和した住みやすい都になるよう努力して建設を進めていく。

<9> 「人民網日本語版」2020年12月07日
開通条件が整った珠海洪鶴大橋を訪ねて 広東省
広東省珠海市の洪鶴大橋は、全長9.6キロメートル、東は洪湾と繋がり、西は鶴洲南に接続している。また、港珠澳(香港・珠海・マカオ)大橋や広州と澳門(マカオ)を結ぶ広澳高速道路珠海区間などの道路とも接続しており、世界で径間が最大の二塔・二面ケーブル斜張橋となっている。同大橋の主体工事検査測定項目はすでにいずれも引き渡し条件をクリアしており、開通のための条件が全て整っている。

<8> 「人民網日本語版」2020年12月05日
ポストコロナ期 上海成人のオンライン学習時間が大幅増
4日に発表された「ポストコロナ期の上海のオンライン学習者プロフィール調査報告(2020年)」によると、上海市では成人が1週間にオンラインで学習する時間が大幅に増加したとともに、オンライン学習者の割合も26ポイント上昇したという。調査によれば、2年前に比べて、オンライン学習をしたことのある上海の成人オンライン学習者の割合が26.72ポイント上昇した。学習の目的、学習時間、学習に使用する設備のデータ分析を行ったところ、こうした人々は安定した学習ニーズと学習意欲を示し、自分の価値を高めるための長期的計画に関心を抱いていることがわかった。

<7>「人民網日本語版」2020年12月04日
将来的には5G端末で無料のテレビ視聴が可能に
中国広播電視網絡有限公司の曽慶軍副社長は3日に参加したフォーラムで、「ラジオ・テレビ業界と通信インフラ企業3社が5Gの差異化した発展を実現するための技術的突破口は(新しい無線通信方式の)5GNRによる放送事業だ。将来的にはプロバイダー3社の5G端末でテレビ番組を無料で受信できるようになる」と述べた。同日に行われた通信伝媒・通信世界全媒体が主催した700メガヘルツ(MHz)技術・産業応用シンポジウムに参加した曽氏は、「5GNRによる放送事業はトランスポート層の既存のシステムを変えずに、5Gの既存のNRチャンネルを利用して5Gの展開を行うことが可能で、あらゆる5G端末でデジタルテレビ放送を無料で視聴できるようになり、通信量やネットワーク混雑の問題がなくなる」と述べた。

<6> 「人民網日本語版」2020年12月03日
映画「奪冠」がアカデミー賞国際長編映画賞部門の中国代表作品に 
陳可辛(ピーター・チャン)監督がメガホンを取った映画「奪冠(LEAP)」の公式微博によると、同映画が第93回アカデミー賞国際長編映画賞部門の中国大陸部代表作品に選ばれたことを発表した。同作品では、女優の鞏俐(コン・リー)や俳優の黄渤(ホアン・ボー)、呉剛(ウー・ガン)、彭昱暢(ポン・ユィチャン)が主演を務めるほか、現在中国女子バレーの監督を務めている郎平(ランピン)監督の実の娘・白浪、さらに、中国女子バレーの現役メンバーも出演している。その他、「少年の君(原題・少年的你)」が香港地区代表作品に、「ひとつの太陽(原題・陽光普照)」が台湾地区代表作品に選出された。最終的に、各国・地域の代表作品の中から、国際長編映画賞に10作品がノミネートされる。

<5>「人民網日本語版」2020年12月03日
2021年度の高等教育機関卒業生は909万人の予想 前年比35万人増
中国教育部(省)の公式サイトによると、12月1日、同部と中国人力資源社会保障部(省)が北京で開催した2021年度全国普通高等教育機関卒業生就職・起業業務リモート会議」で、21年度の大学など高等教育機関(高等職業院・校を含む)の卒業生は909万人と、前年比で35万人増となる見込みであることが発表された。会議では、「さまざまな手段を使って募集数を増やし、雇用の新たな可能性を開拓し、卒業生が新興産業や現代サービス業などの分野に就職するよう、またはそれらの分野で起業できるようサポートする。また、卒業生が末端組織に身を投じたり、軍隊に入隊したりするよう奨励し、科学研究サポートのポストの募集数や第2学士号の新入生募集規模を拡大する」と強調された。

<4> 「人民網日本語版」2020年12月02日
もうじき第14次五カ年計画 中国経済の「重大任務」とは?
第13次五カ年計画が終わりに近づき、第14次五カ年計画がもうじきやってくる。これからの5年間、中国経済にはどのような「重大任務」があるだろうか。清華大学が主催し、同大の中国発展計画研究院と地域発展研究院が実施した第2回中国発展計画フォーラムが28日に北京で開催され、出席した多くの専門家がこの問題に答えを出した。中国人民政治協商会議全国委員会経済委員会の副主任を務める清華大学中国発展計画研究院の楊偉民院長は、「中国が2035年までに経済規模または一人あたり平均所得の倍増を達成するのには条件がある。潜在的な条件を現実の成長に転換するには、既存の需給局面、需要局面、分配局面、生産局面、技術局面、開放局面などを構築または最適化しなければならない」との見方を示す。

<3> 「人民網日本語版」2020年12月02日1
中国の出生率が低下し警戒ラインを割り込む 人口増加が重要な転換期に
中国民政部(省)は、全国の適齢期人口の出産や育児に対する意欲がさまざまな影響を受け低下しており、合計特殊出生率が警戒ラインを割り込み、人口増加が重要な転換期を迎えたと発表した。そのため、出産・育児水準の向上を促し、適度な範囲内で安定させなければならない。労働力の供給を増やし、出産・育児政策を改善し、人口の長期的なバランスの取れた発展を促進し、人口資質を高めなければならないとしている。

<2> 「人民網日本語版」2020年12月01日
ネットデビューする高齢者が増加の一途 今後の成長ポイントに 中国
丸わかり!中国キーワード
インターネットが発展を続けているのを背景に、インターネットデビューする高齢者も増加の一途をたどり、時代のトレンドをしっかりと追いかける「新高齢者」が台頭している。今年は、新型コロナの影響で、その流れがさらに加速した。統計によると、今年6月の時点で、中国のモバイルインターネットのアクティブユーザーのうち、約9600万人が高齢者だった。デリバリーを注文し、お年玉合戦をし、お得な共同購入商品を秒殺で奪い合うように購入といったように、「新高齢者」の消費の特徴は、「できるだけ節約する」から、「生活を楽しむ」へと少しずつ変化している。このように高齢者の消費が今後、インターネットの成長ポイントとなりそうだ。

<1> 「人民網日本語版」2020年12月01日
「北京-東京フォーラム」開幕 中日は相互信頼を強化し、国際新秩序を樹立すべき
「北京-東京フォーラム」開幕 中日は相互信頼を強化し、国際新秩序を樹立すべき第16回「北京-東京フォーラム」が11月30日から12月1日まで、初めてオンライン形式で北京と東京で開催されている。30日午後の政治・外交分科会では、中日双方のパネリストが「不安定化するコロナ禍の世界と中日両国の責任」について議論した。パネリストらは「世界的な試練に直面する今日、中日両国は相互信頼を強化し、国際新秩序を樹立すべき」との認識で一致した。中国人民政治協商会議第13期全国委員会(全国政協)外事委員会主任の楼継偉氏は「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の締結は、中日両国が多くの利益を共有していることを物語っている。双方はさらに多くの共通点を探り、中日関係の安定を維持するべきだ」とした。