「人民網日本語版」2020年10月後半 抜粋(2020/10/31)

<20)「人民網日本語版」2020年10月30日
中国共産党第19期五中全会コミュニケの要点
中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(五中全会)が2020年10月26日から29日まで北京で開催された。会議は中央政治局の委託を受けて習近平総書記の行った活動報告を聴取・議論し、「国民経済・社会発展第14次五カ年計画と2035年までの長期目標の策定に関する中共中央の提議」を審議・採択した。
■小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な完成に決着をつけ、決定的な成果得る
■第13次五カ年計画期間

<19> 「人民網日本語版」2020年10月29日
中国初の国産空母・山東艦、10ヶ月に及ぶ海上テスト・訓練が終了
中国初の国産航空母艦・山東艦の来奕軍艦長によると、山東艦が正式に就役してからこれまで10ヶ月の間、戦闘方法や訓練方法の研究を強化し続け、一連のテストや訓練がこのほど、無事終わった。一連の訓練は、実践に焦点を合わせ、飛行の着実な展開、ダメージコントロール、応急措置などの訓練を行ったという。そして、非常に厳しい訓練を通して部隊を鍛え上げており、航空母艦のコアコンピタンスが着実に向上された。

<18> 「人民網日本語版」2020年10月28日
卓球、サッカー、バスケに陸上を一体化させた立体運動場とは?重慶市
山がちな地形の重慶市では、多くの建物がまるで折り重なるように建てられており、それがこの都市全体を立体的に、そして神秘的にしている。このほど、重慶市のある小学校の「3D立体構造」の運動場がネットで話題となっている。この運動場は1階が卓球場、2階にサッカーグラウンド、3階はバスケットコート、そして4階が陸上トラックという4層構造となっており、その独特な外観は眺めているだけでもとても面白い。

<17> 「人民網日本語版」2020年10月27日
孤児5000人以上の児童福祉施設受け入れを実現したチベット
西蔵(チベット)自治区民政庁は27日、貧困脱却の難関攻略をめぐる記者会見を拉薩(ラサ)市で開き、同自治区には児童福祉施設が11ヶ所あり、2015年末の時点で、自治区全域の孤児収容率100%の目標を達成したと発表した。現時点で、孤児5192人が地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の児童福祉施設に収容されている。記者会見で発表された統計によると、都市部の生活保護の基準は2015年の1人当たり1ヶ月590元(1元は約15.5円)から2020年には847元に引き上げられ、農村部の生活保護の基準は2015年の1人当たり1年2350元から2020年には4713元に引き上げられた。

<16>  「人民網日本語版」2020年10月27日
新疆で新たに無症状感染者26人を確認 全員が無症状の原因は?
10月26日0時から24時にかけて、新疆維吾爾(ウイグル)自治区(新疆生産建設兵団を含む)で新たに確認された新型コロナウイルス感染者は0人だったものの、新たに確認された無症状感染者は26人だった。いずれも喀什(カシュガル)地区疏附県で確認され、全員がこれまでに確認された無症状感染者の濃厚接触者だった。カシュガル地区で再び発生した今回の集団感染について、公表されている感染者が全員無症状感染者である点に注目している人も少なくないだろう。この状況について、北京大学第一医院呼吸・危重症医学科の王広発主任は、「新型コロナウイルスの感染者は通常、症状が表れる2日前には検査で『陽性』となるため、このような状況が起きているのだろう。それら感染者のほとんどは感染早期である可能性があるほか、迅速な対応をしたため、症状が出る前に発見することができたのだろう」との見方を示す。

<15> 「人民網日本語版」2020年10月26日
専門家が読み解く 第19期五中全会の特別な意義
中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(五中全会)が10月26日から29日まで北京で開催され、第14次五カ年計画及び2035年までの長期目標の策定に関する中共中央の提議を審議する。「2つの百年」の歴史が合流する時期にある中国にとって、過去百年間なかった世界情勢の大変動を前に、今回の会議にはどのような特別な意義があるのだろうか。中国共産党中央党校の元副校長である李君如氏が権威ある分析を語った。第19回党大会報告は、小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的完成を基礎に、現代化建設の新たな征途を切り開くとした。基礎作りの完了、すまわち小康社会の全面的完成が必要であるとともに、現代化建設の新たな征途を開く必要がある。そこで習近平総書記は第19回党大会で2つの15年間目標に分けて現代化を実現する方針を打ち出した。最初の15年間は2020年から2035年までで、社会主義現代化を基本的に実現する。次の15年間は2035年から今世紀半ばまでで、中国を富強・民主・文明・調和の美しい社会主義現代化強国へと建設する。

<14> 「人民網日本語版」2020年10月26日
明孝陵景勝地を飾る彩り鮮やかな「600メートル」 江蘇省南京
秋の江蘇省南京で「最も美しい600メートル」と称される明孝陵石象路では10月22日、道沿いに植えられたケヤキやフウ、イチョウ、トウハゼなどの樹々が続々と色づき始め、彩り鮮やかで美しい光景が広がっている。上空から見下ろすと、秋色に染まった石象路は、まるでカラフルな帯のようで、明孝陵景勝地を美しく飾り立てている。

<13> 「人民網日本語版」2020年10月24日
中国、21‐25年に高齢者人口が3億人を超え高齢社会突入へ
中国民政部(省)が23日午前に開催した定例記者会見で、養老服務(シルバーサービス)司の李邦華・副司長は、記者の質問に答えた際、「『第14次五カ年計画(2021‐25年)』期間中、中国の高齢者人口の増加曲線は穏やかになり、経済・社会は発展を続け、人口の高齢化に積極的に対応し、シルバーサービスの準備をする貴重なウインドウ期になるだろう」との見方を示した。李副司長は、「21‐25年の間、中国全土の高齢者人口は3億人を突破し、高齢化社会から、高齢社会に突入すると予測されている。当司は5‐10年後に、中国全土の一人っ子政策により子供が一人しかいない人たちが中高齢になると分析している。介護・看護の需要が大きく高まり、シルバーサービスはより大きな課題と試練に直面するだろう。

<12> 「人民網日本語版」2020年10月23日
短1時間!北京・天津・河北1時間交通圏がほぼ形成
思い立ったらすぐ出発し、1時間で到着。そんな「一時間交通圏」が、京津冀(北京・天津・河北)の主要都市間ですでにほぼ出来上がった。「津石保唐」(天津・石家荘・保定・唐山)と北京の間では、1-1.5時間のスピーディーな移動の実現が可能になった。また、2021年に京唐(北京・唐山)都市間鉄道が完成した暁には、唐山と北京の移動時間が1時間以内に短縮される。さらに、京雄(北京・河北省雄安新区)都市間鉄道が全線開通すれば、雄安新区を出発して20分ほどで北京大興国際空港に到着できるようになり、雄安新区は北京、天津と30分交通圏で結ばれることになる。

<11> 「人民網日本語版」2020年10月23日
8500万人の仕事が5年後に機械に奪われる?最も影響を受ける業界は?

世界経済フォーラム(WEF)のサイトが21日に伝えたところによると、WEFがこのほど発表した報告書「未来の仕事の再編に関するアジェンダ:ポストコロナの世界における破壊と刷新」によると、新型コロナウイルス感染症が自動化のプロセスを加速させており、2025年には「ロボット革命」によって8500万人の仕事が機械に奪われ、中でも管理やデータ処理などの定常作業や肉体労働が最も大きな脅威にさらされることが予想される。その一方で、新しい技術が9700万人の仕事を生み出すことにもなるという。同報告書は、感染症により企業と消費者が新技術を受け入れる動きが加速し、消費者のクラウドコンピューティングやECサービスに対するニーズが日増しに増大し、オンラインで顧客にサービスを提供できない企業は生き残れる可能性が低くなっている。調査に回答した企業の5分の2以上が、「技術の集積によって人手を減らす計画」と答えており、総務や事務などに携わる人が最も大きな影響を受けるとみられる。

<10> 「人民網日本語版」2020年10月22日
就職起業基地で所得増を実現し、仕事と家庭の両立も可能 新疆阿図什
新疆維吾爾(ウイグル)自治区克孜勒蘇柯爾克孜(クズルス・キルギス)自治州阿図什(アルトゥシュ)市阿湖郷就職起業基地の工場では20日、作業する人々が忙しく立ち働く光景がみられた。ここでは阿湖郷に住む200人以上の女性従業員が、マイクロイヤホンの製造に取り組んでいた。11プロセスからなる作業工程が秩序よく進められており、1日あたりの生産量は10万個に達している。工場で働く女性従業員の月収は、1081元(1元は約15.7円)から2500元までさまざまで、村では毎月、生産量が多く、皆勤だった従業員に対して報奨金を給付している。また村では、彼女たちに昼食と送迎バスを無料で提供している。さらに師範学院の卒業生を雇用して幼稚園を開設し、女子従業員の子供たちを受け入れている。

<9> 「人民網日本語版」2020年10月22日
走行中に「変形」できる時速400キロのグローバル高速列車がラインオフ
中国が独自に開発した時速400キロのグローバル相互接続高速列車が21日、中車長春軌道客車股フン有限公司(フンはにんべんに分)でラインオフした。列車はさまざまな気象条件、軌間、給電規格・基準の国際鉄道間で運行できる。これにより、国際・大陸間旅行がよりスムーズになる。世界では現在、主に4つの鉄道軌間基準がある。普通の列車は軌間が異なる国の間で運行する際に台車を交換しなければならず、手間暇がかかる。同列車には軌間可変台車が取り付けられており、走行中に軌間可変運行を実現できる。この「変形」機能は、鉄道の国を跨ぐ連絡輸送の効率を大幅に上げている。同列車は環境適応性が高く、氷点下50度から50度までの温度範囲で運行できる。異なる国や異なる種類のけん引・給電規格、鉄道輸送基準に対応する。

<8> 「人民網日本語版」2020年10月21日
蔦屋書店が杭州でオープン 創造力刺激される文化の提案拠点に
浙江省杭州市の天目山路と古■路(■は土へんに敦)の交差点に今月18日、バラエティに富むアートが集まる商業施設・天目里がオープン。その1F・B1Fに、1年かけて計画が進められていた中国大陸部1号店となる蔦屋書店が出店している。同書店は、世界一美しい書店と称されている。スタッフによると、オープン後しばらくは、入店には予約が必要だという。混雑を避け、来店者に心地よい体験を提供するために、1日3500人限定で、時間帯ごとに予約して入店することになる。

<7>「人民網日本語版」2020年10月21日
5G自動運転ダンプトラックはゲームみたい?甘粛省の鉱山で活用
ディスプレイにレースゲームのような設備、そして1つのギア情報を表示した作業台。甘粛省金昌市の金川集団第2鉱区で今月中旬、5G遠隔操作ダンプトラックの操縦士がこれらの設備の前に座り、地下1000メートルのダンプトラックを遠隔操作し、前進、バック、カーブを行った。ディスプレイには道路状況、車のコンディションといった情報が表示された。操縦士によると、従来の地下での作業の弊害と比べると、地上での遠隔操作は楽で、まるで「ゲーム」をプレイしているようだという。

<6> 「人民網日本語版」2020年10月21日
中国の新型コロナワクチン緊急接種は前のめりすぎないか?
国務院共同予防・抑制メカニズムは10月20日、新型コロナウイルスワクチンに関する状況について記者会見を開いた。国家衛生健康委員会医薬衛生科学技術発展センターの鄭忠偉センター長は、「中国の新型コロナワクチン緊急接種は前のめりすぎなのではないか」との質問に対し、次のように回答した。「ここしばらくの間に、中国では北京や黒竜江、新疆、大連、青島などで小規模のクラスター感染が起こり、中国国内において感染再拡大の懸念が高まっていることが示された。中国において、国境通関地の勤務者、ハイリスク地域に援助・作業に赴く者、都市の基本運営に従事する公共サービス保障者など、一部の人々は感染対策の過程において常にハイリスクグループであり、彼らは極めて大きな新型コロナ感染リスクにさらされている。ワクチンの緊急接種を展開することは、彼らの安全を保障する必要な手段だ。

<5>「人民網日本語版」2020年10月21日
中国の新型コロナワクチン、年間生産能力が年末に6億1000万本に
国務院共同予防・抑制メカニズムは20日に開いた記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの関連状況について説明した。その席上で、国務院共同予防・抑制メカニズム科学研究チームワクチン研究開発専門活動チーム長で、国家衛生健康委員会医薬衛生科学技術発展研究センターの鄭忠偉センター長が行った説明によると、中国の新型コロナワクチンの年間生産能力は、今年の年末に6億1000万本に達する見通しだ。来年にはこれを基礎とし効果的に拡大し、中国及び世界の国々の中国産ワクチンへの需要を着実に満たすように保証する。

<4> 「人民網日本語版」2020年10月21日
【イラストで知ろう!イマドキ中国】 中国でミルクティーブーム再び?
第22回
日本では2018年頃から生じたタピオカミルクティーブームが今年に入って下火になり、新型コロナの影響も重なり、東京・原宿界隈から次々とタピオカ専門店が姿を消しつつある。一方の中国でも新型コロナの影響は避けがたく、一時期ほどの熱狂的な人気は見られなくはなっていたが、ここにきて「秋入りして1杯目のミルクティー」というネタがきっかけとなり、再びタピオカミルクティーへの注目が集まっている。今回はそんな中国のミルクティー事情について紹介していこう。

<3> 「人民網日本語版」2020年10月19日
中国1-9月GDPが0.7%増加 経済成長はマイナスからプラスに
国家統計局のサイトが伝えたところによると、今年第1-3四半期(1-9月)には、新型コロナウイルス感染症の極めて大きな打撃と複雑で厳しい国内・海外の環境に直面しながらも、各地域・各当局は感染症対策と経済社会の発展を科学的・総合的に計画推進し、生産と生活の秩序ある回復を力強く効果的に推進した。速報値の計算によると、同期の国内総生産(GDP)は72兆2786億元(1元は約15.7円)に上り、比較可能な価格で計算すると、前年同期比0.7%増加した。四半期別では、第1四半期(1-3月)が同6.8%減少、第2四半期(4-6月)が同3.2%増加、第3四半期(7-9月)が同4.9%増加した。産業別にみると、第一次産業の付加価値額は4兆8123億元で同2.3%増加、第二次産業は27兆4267億元で同0.9%増加、第三次産業は40兆397億元で同0.4%増加した。第3四半期は前期比で2.7%増加した。

<2> 「人民網日本語版」2020年10月17日
FAO「食料の英雄」 武漢の野菜配達員が中国人で唯一選出
10月16日は世界食料デーだった。国連食糧農業機関(FAO)はこのほど初めて、世界の「食料の英雄」を選出し、新型コロナウイルス感染症の中、食物を農場から食卓へと届けた普通の人々を称えた。FAOの公式サイトでの紹介によると、李さんは湖北省武漢市にある武漢市強■(品の口が金)野菜生産販売専業合作社の販売マネージャーで、感染症の中、武漢市の野菜の供給を保証し、価格を安定させた功績が評価されて選出された。感染症の流行が始まった頃、野菜価格が高騰した。李さんは通常の価格で合作社に野菜を卸してほしいと野菜農家を説得して回り、大手スーパーの供給を確保した。

<1> 「人民網日本語版」2020年10月16日
チベットで絶対的貧困が消滅、歴史的出来事
4年以上の苦労と努力の末、2019年末、チベットに74あった貧困県が全てその指定を返上し、62万8千人の貧困登録者が貧困脱却を実現した。貧困者の1人あたり純収入は2015年の1499元から2019年の9328元まで増え、4年連続で中央政府から「総合的評価が高い」との評価を受け、第三者による評価でも、チベットの貧困脱却の難関攻略に対する人々の満足度は99%以上に達した。自治区全体の貧困脱却の難関攻略は今年、集中的難関突破段階から強化・向上段階へと入った。