「人民網日本語版」2020年10月前半 抜粋(2020/10/16)

<20)「人民網日本語版」2020年10月15日
青島、市民全員対象のPCR検査で見られた心温まるエピソード
山東省青島市在住のあるネットユーザーは14日、SNSに、「PCR検査を受けるために列に並んでいた時、ある高齢男性が近くでずっと迷っている様子だった。そして、スタッフに、『検査にお金はかかるのか?』と聞くと、スタッフの答えは、『無料。列に並べばいい』というものだった。そしてその男性は長い列に並んだ」とし、続けて、「その時、言葉では言い表すことのできない思いがこみ上げ、素晴らしいと思った。この土地に生まれた人なら、誰も見捨てられることはないんだと感じた」と感激の言葉を綴った。青島市で最近、新型コロナウイルスの国内症例が確認され、市民全員を対象にPCR検査が実施されている。そして、このネットユーザーは、あるウェスト・ピッカーの高齢男性が経済的負担を心配せずに、PCR検査を受けることができた様子を目撃した。

<19> 「人民網日本語版」2020年10月15日
中国、法律改正で満12歳以上から刑事責任追及へ
第13期全国人民代表大会常務委員会第22回会議が13日、北京で開かれた。同会議で公開された多くの法律案の条文が人々の注目を集めている。13日、刑法第11次改正案草案が、第13期全国人民代表大会常務委員会に上程され、2回目の審議が行われた。これに先立ち未成年者の刑事責任年齢の引き下げが社会の関心の的となっていた。草案は、「満12歳以上14歳未満の者の故意の殺人、故意の傷害罪、傷害致死などにおいて、その悪質性が認められた場合、最高人民検察院の審査を経た上で、刑事責任を負うものとする」と規定している。

<18> 「人民網日本語版」2020年10月14日
中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館の外国人ボランティアたち
「来場者は説明を聞くと、1枚の写真、1人の名前、1つの言葉を覚える。そのうちの1つだけであっても、自分のしていることは意義があると感じる」。中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館で11日、米国や韓国、イラン、パキスタンなど17ヶ国から来た紫金草国際ボランティア73人が、ガイドの「就任証」を受けとった。先輩ボランティアの韓国人女性の姜哈娜さん(25)は新人ボランティアに、自身の経験を語った。1939年、戦争に反対していた元中国侵略日本兵・山口誠太郎さんが、南京の紫金山の近くに咲くオオアラセイトウを日本に持ち帰り、「紫金草」と名付けた。そして、戦争を反省し平和を願う気持ちを込めて、家族と共に紫金草を日本各地に植えた。中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館は、毎年訪れる多くの外国人に、歴史をしっかり理解してもらえるよう、1994年から、国際ボランティアチームを立ち上げ、「紫金草」と命名。海外に平和を願う思いを伝えたいという山口誠太郎さんの意志を継いでいる。

<17> 「人民網日本語版」2020年10月14日
広大な自動化農場、黒竜江省で設立
碧桂園が北大荒と共同で構築した自動化農場プロジェクトが11日、黒竜江省の建三江七星農場で農機自動運転作業の現場デモンストレーションを行った。数十台の自動運転農機が農地で「特技」を競った。現場では農作物自動化収穫から食糧輸送相互協力のプロセス全体、及び水田の畦づくり、田打ち、田植えなど20種の自動化作業が披露され、人々の視野が大いに広がった。自動化農場は人を農場に入れず、モノのインターネット(IoT)、ビッグデータ、人工知能(AI)、5G、ロボットなどを使う次世代情報技術だ。施設・設備・機械などの遠隔操作、全プロセスにわたる自動制御またはロボットの自主制御を通じ、農場のすべての生産作業の自動化生産作業スタイルを行う。

<16>  「人民網日本語版」2020年10月12日
「隠秘的角落」が日本上陸 2021年初めWOWOWで放送
愛奇芸(iQIYI)と日本のテレビ局WOWOWはこのほど合意に達し、愛奇芸「迷霧劇場」のサスペンス短編ドラマ「隠秘的角落(The Bad Kids)」が2021年に日本に上陸し、WOWOWで放送されることが決まった。「隠秘的角落」は愛奇芸出品と万年影業が共同制作した全12話のサスペンス短編ドラマで、製作総指揮は韓三平、監督は辛爽、主演は秦昊と王景春。沿海地域の小都市に暮らす3人の子どもが観光地で遊んでいた時、知らないうちに殺人の現場をカメラに収めてしまったことから、ストーリーはスリリングに展開していく。WOWOWの責任者はこのコンテンツ放送について、「愛奇芸から全権を与えられて協力を展開できることを非常に光栄に思う。『隠秘的角落』は中国で放送されて大きな反響を呼んだ作品で、日本での放送後の視聴者の反応がとても楽しみ」と述べた。

<15> 「人民網日本語版」2020年10月12日
政府の新型コロナ対策への満足度は中国国民が最高
米学術誌『PLOS ONE』がこのほど発表したアンケート調査の結果、政府の新型コロナウイルス対策への国民の満足度が最も高い国は中国であることが分かった。調査は米ニューヨーク市立大学とスペイン・ISGlobalの研究者が共同実施。今年6月に両国の研究者が19か国でアンケート調査を行い、自国政府の新型コロナ対策への各国国民の満足度を調べた。アンケートでは、政府の新型コロナ対策期間の国民生活への支援、情報やデータの公開性及び透明性、ウイルス検査技術、防護用品、弱者への保護、心理的健康面の相談、国際的保健機関との協力など10項目の政府の重要な責務について質問した。調査の結果、政府の新型コロナウイルス対策への国民の満足度が最も高い国は中国で、韓国や南アフリカがこれに続き、米国は9位だった。。

<14> 「人民網日本語版」2020年10月12日
多元化する若者の職業選択
オンライン学習をサポートするオンライン学習アドバイザー、ライブ配信で商品プロモーションをするファッションコーディネートブロガー、ペットの写真を撮るペットカメラマンなど、ますます多くの新職業が絶えず高度化する市場ニーズを満たし、若者の職業選択が多元化している。人々が連休を楽しんでいる間にも、彼らは最も忙しい時期を迎えていた。「明日の授業の準備が完了しました。事前に出席を届け出て、受講の準備を整えておいてください」。10月8日午前、オンライン学習アドバイザーの晨晨さんは受講者に向けて授業実施前日の通知を出す一方で、返信のない一部の受講者に一人ひとり電話をかけ、翌日のライブ配信授業に受講者が全員出席するよう働きかけていた。

<13> 「人民網日本語版」2020年10月10日
新型コロナ対策が試された大型連休、その「テスト」結果は?
専門家「判断にはあと10日ほど必要」

今回の大型連休は、新型コロナウイルス感染症の予防・抑制、特に企業活動・操業や通常の生活の再開に対する「総合テスト」となった。では、今回の「総合テスト」の得点はどのようなものだっただろうか?この点について、中国疾病予防管理センター疫学首席専門家の呉尊友氏は、「連休前に我々はひとまず、国内では、人々が接触する環境にウイルスはほぼ存在せず、無症状感染者に遭遇する確率も極めて低く、新型コロナ感染症が発生する可能性は非常に小さいと判断していた。しかも各地では常態化予防・抑制の措置を講じており、連休を無事過ごせるよう準備を整えていた。私は毎日新型コロナ感染症の報告に注目していたが、今回の『総合テスト』をパスしたとほぼ判定できるだろう。もちろん、新型コロナ感染症には潜伏期があるため、最終的な判定にはさらに10日ほど観察することが必要だ」と述べた。

<12> 「人民網日本語版」2020年10月10日
第7回シルクロード国際映画祭が11日から16日まで西安で開催
第7回シルクロード国際映画祭が今月11日から16日までの6日間、古代シルクロードの起点である陝西省西安市で開催される。同映画祭は、陝西省人民政府と福建省人民政府が共同で主催し、テーマは「シルクロードが、世界、映画、文明をつなぐ」。映画特別推薦や映画上映、映画フォーラム、映画市場など、6つのメインイベントが設置されている。同映画祭では、映画館のほか、オンラインで、中国国内外の優秀な映画500作品以上が上映される。映画館で上映されるのは102作品で、うち、シルクロード沿線の国と地域の作品が70%以上を占めている。

<11> 「人民網日本語版」2020年10月09日
国慶節連休 武漢市と湖北省の観光が全面回復
世界に目を向けると、新型コロナウイルス感染症が蔓延し続けている地域がまだたくさんある。しかし今回中国で大型連休中に見られた全国的な「大移動」は国内の人々から大きな関心を呼んだだけでなく、海外メディアからも感染症期間の「中国の大旅行」に注目が集まった。10月1日、米国のCNNが、「中国は新型肺炎を抑制した。現在、彼の地では数億人が同時にバケーションを楽しみ始めた」とした上で、「武漢は今や人気の国内旅行先になった。4月に封鎖が解除されてから、武漢は中国の人気観光都市となっている」と伝えた。実際もその通りだった。国慶節(建国記念日、10月1日)の連休期間に、武漢市が受け入れた観光客数は延べ1817万5300人、観光収入は89億8400万元(1元は約15.8円)に上った。各地の観光地で観光客数が制限される中であるにもかかわらず、観光客数は前年の80.34%に、観光収入は同71.31%に達した。

<10> 「人民網日本語版」2020年10月09日
中国初の鉄道道路併用海上大橋の試行運用スタート 福建省
福建省にある平潭鉄道道路併用海上大橋は、中国初で世界最長の海を跨ぐ鉄道・道路併用橋で、上層は設計時速100キロメートルの6車線高速道路、下層は設計時速200キロメートルの複線1級鉄道となっている。今年の国慶節(建国記念日、10月1日)当日、この海上大橋の試行運用がスタートした。

<9> 「人民網日本語版」2020年10月09日
国慶節連休の旅行者は予想上回る6.38億人 95後が中心
2020年もすでに大半が過ぎようとする中、ついに今年初めての「連休らしい」長期連休を迎えることができた。今年の国慶節(建国記念日、10月1日)連休の旅行市場をみると、若者が最も積極的に旅行に出かけていた。中でも95後(1995年から1999年生まれ)が初めて全国の旅行者の中心になり、全体に占める割合は30%で各年代の中でトップに立った。文化・観光部(省)のデータセンターがまとめた統計によると、8日間の国慶節連休中に全国で受け入れた国内旅行客は延べ6億3700万人に上り、比較可能なデータで比較すると回復率は79.0%に達した。国内観光収入は4665億6千万元(1元は約15.8円)に上り、同回復率は69.9%だった。

<8> 「人民網日本語版」2020年10月09日
観光地のような江蘇省の高速サービスエリアに「あっけにとられた」の声
江蘇省の高速道路のサービスエリアが最近、人気検索ランキング上位に登場している。写真などを見ると、ショッピングセンターさながらのサービスエリアのほか、公園や観光地のようなサービスエリアもあり、ネットユーザーからは、「あっけにとられた」との声が上がっている。

<7>「人民網日本語版」2020年10月09日
スマート化PCR検査車を引渡し 1日あたり2~3万人のPCR検査を可能に
華大智造や蜀都客車などが共同で研究開発する、全国1台目のハイスループットスマート化PCR検査車、「火眼」車載一体型PCR検査車がこのほど正式にラインオフし、四川省疾病予防・管理センターに引き渡された。車両の引渡し現場で、華大智造のエンジニアは、「全過程で検体にまったく接触せず、40分で192人分の検体の小分けと情報処理を行える。PCR検査において最も人の手がかかり、感染リスクが高い検体の小分け作業問題を解決している」とし、デモンストレーションを行った。

<6> 「人民網日本語版」2020年10月09日
中国科学院の新型コロナ抗体が米国で2期臨床試験に
中国科学院微生物研究所(以下、「同研究所」)が発表した最新情報によると、同研究所が研究開発した新型コロナウイルス抗体「JS016」が、今年6月からすでに中国と米国で臨床試験に入っており、米国の臨床試験では現在すでに2期の段階に入っている。特異性の中和抗体は同時に予防・治療効果を備えているため、新型コロナウイルスに対する「生物兵器」になると言われている。新型コロナの流行初期に、同研究所はすでにモノクローナル抗体の研究開発に着手していた。モノクローナルB細胞抗体を利用しプラットフォームを選び、回復期の患者の体内から多くの抗体を分離・選択した。そして企業との研究開発、産業化チームとの効率的な協力により、候補抗体の各ルート並行開発・規模化生産を速やかに展開した。

<5>「人民網日本語版」2020年10月07日
6日のコロナ新規感染者は7人 すべて輸入症例
国家衛生健康委員会のサイトによると、10月6日0時から24時にかけて、31省(自治区、直轄市)と新疆生産建設兵団で新たに確認された新型コロナウイルス感染者は7人で、いずれも輸入症例(四川省3人、広東省2人、山西省1人、上海市1人)だった。新たな死者は0人、新たに感染が疑われた人は0人。同日に治癒・退院した人は15人、医学的観察を解除された濃厚接触者は467人、重症者は前日から増減なしだった。海外からの輸入症例では、現在治療中の患者は205人(うち重症者は1人)、感染が疑われる人は4人、感染者は累計2940人、治癒・退院した人は累計2735人、死者は0人となっている。

<4> 「人民網日本語版」2020年10月07日
首都空港も大興空港もUターンラッシュ 高速も渋滞
中秋節(旧暦8月15日、今年は10月1日)と国慶節(建国記念日、10月1日)が重なった今年の連休(10月1-8日)もあと2日となり、多くの北京市民がUターンラッシュを避けて北京へ戻ろうと動き出した。6日午後には、北京を走る高速道路の北京方面は車が増えてノロノロ運転になったが、それほど渋滞してはいなかった。鉄道の駅も乗客の流れが大きくなった。連休の最後の2日間にあたる7日と8日の北京へ向かう列車の切符はほとんど売り切れで、特に西安、鄭州、哈爾浜(ハルビン)から北京へ向かう列車の切符はまったく手に入らない状態だ。統計によると、6日0時から12時にかけて、北京駅、北京西駅、北京南駅、北京北駅、清河駅の「鉄道5駅」で下車した乗客はのべ13万5400人に上り、前日比19.93%増加した。

<3> 「人民網日本語版」2020年10月05日
国慶節連休 初日から4日間の国内観光客は延べ4.25億人
文化・観光部(省)によると、各地の文化・観光当局、通信事業者、オンライン観光サービス企業のデータを総合し、中国観光研究院(文化・観光部データセンター)が総合的に試算した結果、今年の国慶節(建国記念日、10月1日)連休には初日の1日から4日までの間に、全国で受け入れた国内観光客は延べ4億2500万人に上り、観光収入は3120億2千万元(約4兆8472億円)に達したという。

<2> 「人民網日本語版」2020年10月02日
中国PKO部隊が爆発事故後のベイルート再建を支援
宿営設置や事前調査など3日間の準備を終えた中国の第19次駐レバノン平和維持(PKO)多機能工兵分隊の将兵は9月30日、グループに分かれてベイルート港の爆発事故現場や市街地に入り、再建支援活動を本格的に開始した。

<1> 「人民網日本語版」2020年10月01日
中国は新型コロナワクチンを公平・合理的価格で世界に提供
外交部(外務省)の汪文斌報道官は9月30日、メディアによる「中国の新型コロナウイルスワクチンの価格設定は欧米製造のワクチンよりも明らかに高くなる」との報道に対し、「こうした見解には根拠がない。現在、各国のワクチンはいずれも研究開発の過程にあり、今後どのように価格を設定するかには、大きな不確定性がある。中国にとって1つはっきりしていることは、私たちは必ずやワクチンを国際公共財として公平・合理的な価格で世界に提供するということだ。また私たちはさまざまな方法で発展途上国に優先的にワクチンを提供するつもりで、これには寄贈や無償支援という方法も含まれる」と述べた。