「人民網日本語版」2020年1月後半 抜粋(2020/02/02)

<20> 「人民網日本語版」2020年01月31日
WHO、新型肺炎で「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」宣言
世界保健機関(WHO)はスイス時間1月30日夜、新型コロナウイルス感染による肺炎が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に該当すると宣言した。WHOのテドロス事務局長は、「主に中国での感染者数増加と、複数の国での感染発生という二つの事実に基づき、新型コロナウイルス感染による肺炎は『国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態』に当たると宣言する」とした。テドロス事務局長は、「国際的な移動制限措置を取る必要はなく、WHOは感染地への渡航を制限する勧告は行わない」と強調。

<19> 「人民網日本語版」2020年01月29日
雷神山医院の規模拡大、病床数増やし1600床に
湖北省武漢市で中建三局が建設中の雷神山医院プロジェクト第1、2期工事の平面図の設計がすべて完成し、医療スタッフ生活エリアの平面建築配置が完成、医療技術楼の鉄骨構造図面がひとまず出来上がった。最新の設計状況によると、雷神山医院の建築総面積は約6万平方メートルまで拡大された。うち医療隔離エリアは約5万1千平方メートルで、病床は約1600床まで増やされた。医療スタッフの宿舎エリアは約9千平方メートルで、2千人以上の医療スタッフを収容できる。

<18> 「人民網日本語版」2020年01月29日
鐘南山氏が見解「春節Uターンで大規模な感染拡大が起こることはない」
国家衛生健康委員会ハイレベル専門家チーム・チーム長の鐘南山教授は 28日、新華社の取材に応じ、今回の新型コロナウイルス感染による肺炎の発生状況について見解を示した。鐘教授は、「流行がいつピークを迎えるかを確実に予想するのは非常に難しい。ただ、私は1週間もしくは約10日でピークに達し、大規模に増加することはないだろうと考えている」と述べた。春節(旧正月、今年は1月25日)連休に合わせて帰省している人々のUターンラッシュが流行の抑制に影響するのではないかと懸念する人もいる。これについて鐘教授は「大きな問題だとは思わない」と述べ、「10日間から14日間が望ましい隔離観察期間。潜伏期間が過ぎれば、発病した人は速やかに治療を受けるし、発病しなかった人は感染していなかったということだ。従って、春節のUターンラッシュで大規模な感染拡大が起こることはない。しかし、厳重な検査措置は止めるべきではない」との考えを示した。

<17>  「人民網日本語版」2020年01月27日
北京が全ての長距離バスなどを運行停止
北京市交通委員会は26日、新型コロナウイルスの感染が道路交通を通じて拡大するのを厳しく抑制するため、26日から政府の指定したもの及び感染対策で必要なものを除き、北京に出入りする全ての営利性長距離バス及び観光客用貸し切り車両の運行を停止すると発表した。再開日時は別途通知する。乗客は無料で乗車券の払い戻しを受けられる。

<16> 「人民網日本語版」2020年01月27日
日本の民間からマスク100万枚の寄付 武漢へ緊急輸送
四川航空によると、日本の民間から寄付されたマスク100万枚を載せた四川航空3U8086便(東京 – 成都)が、すでに成都双流国際空港に到着した。26日時点でマスクを武漢へ緊急輸送中だ。現在、中国国内での新型コロナウイルスの感染拡大への対策は非常に厳しい状況にあり、感染地区ではマスクなど防疫物資が不足している。四川航空は、日本の民間が大量のマスクを寄付するとの確かな情報を得ると、直ちに輸送任務を引き受け、3U8086便を速やかに手配した。

<15> 「人民網日本語版」2020年01月23日
湖北省武漢市で23日10時から鉄道や空の便などを運休、一時閉鎖へ
新型コロナウイルスによる肺炎の感染を予防・抑制するために設置された湖北省武漢市の指揮本部は23日未明、同日午前10時から全市のバス、地下鉄、フェリー、長距離旅客輸送を運休にすると発表した。特別な事情を除き、市民は武漢を離れてはならず、市外に移動するための空の便と鉄道も市運休される。またその再開時期に関しては、別途通知するとしている。

<14> 「人民網日本語版」2020年01月23日
韓正副総理「さらに高水準の開放の歩みは停滞せず」
韓正副総理(中共中央政治局常務委員)は現地時間21日、世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)でスピーチした際「中国の開放の扉は大きく開かれていくのみであり、たとえ一部の国の保護主義や一国主義に直面しても、さらに高水準の開放を推し進める中国の歩みが停滞することはなく、中国がそれに付き従い、反グローバリズムという道へと後戻りすることは決してない。中国は一連の重要な改革開放措置をさらに講じていく」と強調した。韓副総理は「我々は外資の参入条件をさらに緩和し、引き続き外資参入のネガティブリストを減らし、さらに多くの分野で外資単独経営を許可する。我々はさらに物品とサービスの輸入を増やし、関税率を引き下げ、様々な非関税障壁を撤廃し、輸入段階の制度的コストを大幅に引き下げる。

<13> 「人民網日本語版」2020年01月22日
陝西省西安市は「顔パス」で地下鉄乗車が可能に
陝西省西安市の地下鉄で今月21日、顔認証システムを採用した自動改札機の導入が正式にスタートした。乗客はアプリ・智恵行をダウンロードしてログインし、顔認証システムによる乗車機能の設定を済ませておけば、「顔パス」で地下鉄に乗車できる。顔認証システムによる乗車機能を利用する乗客は、改札口に設置されている顔認証設備で顔を認証すれば、改札口を通過して地下鉄に乗ることができる。同システム導入で、乗客が地下鉄に乗車する際のテクノロジー体験感やスピード感が全面的に向上した。現在、西安地下鉄の1、2、3、4号線の全線で既に顔認証システムが導入されている。

<12> 「人民網日本語版」2020年01月22日
外交部、新型コロナウイルス対策で国際社会と連携したい
外交部(外務省)の耿爽報道官は21日の定例記者会見で、中国側が世界保健機関(WHO)の関係会議に出席することを明らかにしたうえで、国際社会と連携して新型コロナウイルスによる肺炎の感染対策を講じたい考えを表明した。【耿報道官】北京時間22日夜、中国側はWHOの招待を受けて、感染の影響を受けている他の国々と共に国際保健規則(IHR)の緊急委員会会議に出席する。参加各国、WHO及び専門家と感染状況の情報を共有するとともに、感染状況について科学的な判断をする。

<11> 「人民網日本語版」2020年01月21日
「普通の人になる」ことも立派な夢
「上海市00後(2000年代生まれ)のイメ―ジに関する報告」がこのほど発表された。これによると、「00後」の夢は、「大金持ち」、「美食家」、「普通の人」、「企業家」、「eスポーツのスター」だった。「00後の夢ランキング第3位は『普通の人』」という話題が、微博(ウェイボー)検索上位に躍り出たことは非常に興味深い。「若者の夢」は、これまでずっと、社会の注目の的となってきた。保護者や教師たちも、科学者や宇宙飛行士、画家、企業家などの「立派な肩書」を持つ人になりたいという希望を子供が語るときは、常に眼を細めて聞いていた。だが、このような「ひとかどの人物」になる人は極めて少数で、圧倒的多数は「普通の人」になっていく。

<10> 「人民網日本語版」2020年01月21日
新型コロナウイルス肺炎の対策で習近平総書記が重要指示
最近、湖北省武漢市など各地で新型コロナウイルスによる肺炎が発生している。20日午後6時までの中国大陸部内の累計報告症例は224例。うち感染確認例は217例(武漢市198例、北京市5例、広東省14例)で、感染疑い例が7例(四川省2例、雲南省1例、上海市2例、広西チワン族自治区1例、山東省1例)。各国から通知のあった感染例は日本が1例、タイが2例、韓国が1例。中共中央と国務院は事態を非常に重視。習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)は「湖北省武漢市などで最近新型コロナウイルスによる肺炎が次々に発生している。これを非常に重視し、全力で予防・抑制の取り組みを達成しなければならない。ちょうど春節(旧正月、今年は1月25日)期間にあたり、人々が広範囲に密集して移動する。感染の予防・抑制の取り組みを達成することが非常に重要だ。

<9>「人民網日本語版」2020年01月21日
貴州省が「スマート農場」を建設、1ムーあたりの生産高1万元に
平均標高2200メートル以上の貴州省威寧イ族回族ミャオ族自治県で、科学技術者は面積5000ムー(約333.3ヘクタール)の白菜・大根・ホワイトキャベツなどの野菜基地で、ビッグデータと人工知能(AI)を農業と融合させる新技術の試験を行い、試行野菜基地を「スマート農場」にし、全県の40万ムー(約2万6700ヘクタール)の野菜基地の先導技術を模索する。貴州省科学技術庁によると、試行の5000ムープロジェクトエリアは全体・全過程機械化を踏まえた上でスマート化を実現する。機械化作業は整地、施肥、リッジ成形、フィルム設置、水・肥料・農薬一体化装置の設置、育苗、栽培、収穫、装置回収などの全過程を網羅。

<8> 「人民網日本語版」2020年01月20日
海外旅行が中国人の「年越しの定番行事」に、キーワードは「カスタムメイド、プライベート」
2020年の春節(旧正月、今年は1月25日)が日ごとに近づくなか、正月食材の買い出しや大掃除といった年末恒例行事のほかにも、飛行機チケットとホテルを予約してどこかへ旅行することが、中国人の「年越しにやりたいことリスト」の重要な選択肢になっている。「旅行先での年越し」は春節の過ごし方として人気を集めている。中国人はますます頻繁に海外旅行に出かけるようになり、その行き先も広い範囲にわたるようになった。しかも、さまざまな旅行スタイルを楽しめる「旅行上手」になり、「ディープ旅行」や「カスタムメイド」、「プライベート」などが海外旅行市場の人気ワードになっている。

<7>「人民網日本語版」2020年01月19日
長江デルタ地域の出稼ぎ労働者約400人が専用列車に乗って無料で帰省
長江デルタ地域で働く400人以上の出稼ぎ労働者が18日、高速鉄道9294号に無料で乗車し、江蘇省蘇州駅から出発して故郷の安徽省阜陽を目指した。これは、阜陽地区に高速鉄道が開通した後、長江デルタ地域から阜陽地区に向けて初めて手配された帰省用の高速鉄道専用列車となる。安徽省阜陽地区は出稼ぎ労働者を集中的に送り出しており、毎年職を求め、数多くの出稼ぎ労働者が長江デルタ地域へと赴いている。今年は阜陽地区に高速鉄道が開通してから初めての春運(春節<旧正月、今年は1月25日>期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)となるため、上海鉄路局蘇州駅は蘇州市総工会と協力して、特別にこの専用列車を運行することを申請し、阜陽地区の出稼ぎ労働者に無料で帰省する機会を提供した。

<6> 「人民網日本語版」2020年01月19日
留学生たちが伝統文化イベントで中国の年越しを体験 湖北省
春節(旧正月、今年は1月25日)が近づき、湖北省宜昌市にある三峡大学は留学生たちを対象とした中国の伝統文化を体験するイベントを行った。冬休み期間中、留学生たちは中国人の教師たちについて、春聯(春節に家の玄関などに貼る縁起の良い対句が書かれた赤い紙)を書いたり、水餃子を包んだり、陶芸や版画を作成し、「舌の上」ならぬ「指の先」で中国の年越しを味わった。同大学では冬休み期間中、留学生約600人以上がそのまま学校に残っている。こうした伝統文化を体験するイベントを通じて、彼らの冬休み期間中の暮らしに豊かな色どりを与えるだけでなく、彼らの中国文化に対する理解を深め、留学生を心から歓迎する気持ちを伝えている。

<5> 「人民網日本語版」2020年01月17日
中国の原子力産業創立65周年 建設中の原発世界一
中国共産党中央委員会は1955年1月15日、中国の原子力事業を発展させる戦略的方針を決定した。こうして、中国の原子力産業が誕生した。中核集団は15日、北京で「中国原子力産業創立65周年」記者会見を開いた。中国大陸部で稼働中の原発は2019年末現在で47基。安全・安定稼働を維持し、設備容量で世界3位で、建設中の原発は11基で世界一となっている。原子炉の研究開発や原発の設計、設備製造、プロジェクト建設、運営管理などの面で大量の経験を蓄積し、一部の分野ですでに世界の先進水準に達している。

<4> 「人民網日本語版」2020年01月17日
中国19年ホワイトカラー年末賞与は平均9547元 最も「ケチ」な業界は?
就職情報サイト・智聯招聘が15日に発表した調査研究データによると、2019年には全国のホワイトカラーに支給された年末ボーナスは平均9547元(1元は約16.0円)に上り、18年の7100元から大幅に増加した。関連の報告によれば、19年の年末ボーナス支給額の都市別トップは上海市で、平均1万3275元に達した。1万元を超えたところは上海を含め9都市あった。その他の8都市は上から順に、北京市(1万2830元)、青島市(1万2604元)、寧波市(1万2172元)、南昌市(1万1792元)、瀋陽市(1万620元)、貴陽市(1万579元)、仏山市(1万105元)、合肥市(1万88元)。

<3> 「人民網日本語版」2020年01月17日
居住エリアのゴミ分別実施率が15%から90%へ 上海
上海市第15期人民代表大会第3回会議が15日に開幕し、上海市内居住エリアのゴミ分別排出率が15%から90%まで向上したことが明らかになった。上海市の応勇市長が行った政府活動報告によると、上海全市で1日に排出される回収可能な資源ゴミの量は431.8%増加し、水分を含んだゴミの量は88.8%増加、乾燥したゴミの量は17.5%減少、有害なゴミの量は501.4%増加、ゴミ処分のうち埋め立てる割合は41.4%から20%に低下した。上海市緑化市容管理局は15日、「上海市は2020年、生活ごみ全行程分類体系を基本的に確立し、ゴミ廃棄の第一段階から分別廃棄するゴミ収集場所の建設基準を完備し、ゴミ分別収集所の建設基準化を完全に実現する」との方針を示した。

<2> 「人民網日本語版」2020年01月16日
新型コロナウイルスのヒトからヒトへの感染示す明確な証拠は現時点では無し
湖北省の武漢市衛生健康委員会は15日、公式サイトで、新型コロナウイルス感染症に関する質問への回答を発表した。武漢市衛生健康委員会によると、現時点における調査の結果、ヒトからヒトへの感染を明確に示す証拠はないものの、限定的なヒトからヒトへの感染の可能性を排除できないとしている。今月13日、タイで、当市から訪れた中国人旅行客が、新型コロナウイルスによる肺炎に感染していたことが確認されたと報道された。同患者は武漢市市民で、現在タイで治療を受けており、病状は安定している。

<1> 「人民網日本語版」2020年01月16日
南京の明代城壁に新春を迎えるランタンが設置 江蘇省
江蘇省南京市の明代城壁では15日、間もなく訪れる旧正月を前に、作業員が色鮮やかなランタンを設置していた。