「人民網日本語版」2019年10月後半 抜粋(2019/11/01)

<20> 「人民網日本語版」2019年10月31日
香港行政長官「まず暴力を停止し、それから経済復興を」
香港特別行政区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は30日、「香港地区の当面の急務は、暴力を停止し、秩序を回復することだ。特区政府は社会が落ち着きを取り戻すのを待って、それから社会の深層問題の解決と対外連携の強化に力を注ぎ、経済を復興させる」と述べた。英国「アジア・ハウス」は同日、香港地区で経済貿易会議を開催し、林鄭月娥長官が出席して基調演説を行った。林鄭長官は、「6月からエスカレートし続けている暴力によって香港地区の経済は損失を被り、その被害は観光業や小売り、飲食、運輸など多くの関連業界に及んでいる。そのうち観光業では、今月前半の観光客数が前年同期比で約半数にまで減少する事態となった。小売り業では、8月の単月小売り総額が前年同期比で統計開始以来最大の減少幅を記録した」と指摘した。

<19> 「人民網日本語版」2019年10月31日
新疆問題に関する米英の言動を中国外交部が批判
外交部(外務省)の耿爽報道官は30日の定例記者会見で、米英などの国が新疆問題で中国を非難・中傷したことに関する質問に「中国を非難しイメージを悪くしようとすることは人々から支持されず、完全に徒労に終わる」と述べた。耿報道官は「10月29日の第74回国連総会第三委員会と国連人種差別撤廃委員会(CERD)の対話で、米国や英国など少数の西側国が新疆関連の問題で中国側を非難・中傷した。会場では60数か国が積極的に発言し、新疆関連の問題における中国側の立場を支持し、中国の人権分野の多大な進歩と新疆政策を称賛し、人権問題を利用した中国への内政干渉に反対した」と指摘。

<18> 「人民網日本語版」2019年10月31日
「神舟」の初代チーフデザイナー戚発軔氏、「ホール・オブ・フェイム賞」受賞
中国航天科技集団が明らかにしたところによると、戚発軔院士(86)が国際宇宙会議(IAC)2019で、本年度の国際宇宙航行連盟(IAF)の「ホール・オブ・フェイム賞」を受賞した。同賞は宇宙科学技術の発展に際立つ貢献を成し遂げた科学者を表彰するものだ。戚氏は中国の有人宇宙船「神舟」の初代チーフデザイナー、中国初の人工衛星「東方紅1号」の主要技術責任者の一人だ。また国際宇宙航行アカデミー(IAA)会員、中国工程院院士でもある。中国の有名な宇宙技術専門家、衛星技術代表者である戚氏は長年にわたり、中国の宇宙技術発展に重要な貢献を成し遂げており、また国際宇宙業界と中国の宇宙分野における協力の基礎を固めた。

<17>  「人民網日本語版」2019年10月31日
中国が5G商用化の正式スタートを宣言 北京・上海などをカバー
工業・情報化部(省)の陳肇雄副部長は31日、2019年の中国国際情報通信展覧会で、中国における5G商用化の正式スタートを宣言した。陳肇雄副部長によると、インターネット施設の完備が引き続き進められており、インターネットのダウンロード速度は世界の先進水準まで引き上げられており、今年年末までに5G基地局13万基が開通し、北京や上海などが全域カバーされることになるとみられている。

<16> 「人民網日本語版」2019年10月31日
中国家計資産調査報告 不動産の割合が高止まり
改革開放からの40年余りにわたり、中国では都市部、農村部ともに住民の可処分所得が大幅に増加したと同時に、資本市場が急速に発展し、家庭で投資する場合にどのような資産配置にするかが重要な内容になった。発展のアンバランスの重要な現れの一つとして、収入と資産の格差が社会の注目する重点になった。「中国家計資産調査報告」は家族構成、世帯の収入・支出や資産、世帯の経済状況及び生活の様子の4方面について、都市部と農村部の格差、資産配置、投資家の特徴、投資ルートなどの角度に重点を置き、人々の家計資産について踏み込んだ調査を行ったものだ。同調査報告によれば、2018年に中国の世帯あたり平均資産は20万8883元(1元は約15.4円)に上り、前年の19万4332元から7.49%増加し、成長率は一人あたり平均国内総生産(GDP)成長率の6.1%を上回った。都市部と農村部の家計資産の格差が拡大し、18年は都市部世帯の平均は29万2920元、農村部は8万7744元で、都市部は農村部の3.34倍になり、都市部の成長率は農村部を上回った。

<15> 「人民網日本語版」2019年10月31日
千年の歴史誇る流坑古村 江西省
流坑古村は江西省楽安県の南西部に位置し、五代十国(西暦907年~960年)の南唐年間に建てられた。村には様々な建築物の遺跡が260ヶ所現存しており、同地方の特色を色濃く残しているだけでなく、江西◆式(◆は章に夂の下に貢)民家のオーソドックスなスタイルと特徴を代表する建築様式となっている。2001年に流坑古村は国務院により全国重点文化財保護対象に指定されている。

<14> 「人民網日本語版」2019年10月30日
テスラ上海ギガファクトリーが生産可能に 週3千台の見通し
米電気自動車(EV)大手テスラの陶琳グローバル副社長は29日に開催された上海都市説明会のブリーフィングで、「テスラの上海ギガファクトリーで生産する製品は、必ず世界レベルの品質に到達する」と述べた。米国工場の多くの技術が上海ギガファクトリーにも応用され、必要に応じてバージョンアップもされており、同ファクトリーは効率を向上させると同時にコストを引き下げることを実現した。陶副社長は、「テスラ上海ギガファクトリーにはすでに生産能力が備わり、現在は関連の審査・許認可プロセスを待っているところで、終わればすぐに生産と販売をスタートできる。第1段階の予想では週当たり生産台数は3千台に達する見込みだ」と述べた。

<13> 「人民網日本語版」2019年10月30日
もう教習所に行かなくてもいい?VRで車の運転練習が可能に 広州
広東省広州市の地下鉄駅の付帯商業スペースに29日、VR(仮想現実)で車の教習を体験できる店が登場した。店内はいかにも「ネットの人気スポット」といった内装が施されている。教習はすべてVR運転シミュレーション装置を使って行われるが、練習できるのは主にハンドル操作と運転感覚だという。この装置は教習コースと路上試験を行う一般道路の映像と環境が再現されているだけでなく、クラッチやブレーキペダル、ハンドル、レバーなど車のシミュレーション装置も装備されており、教習者はVRスコープをつけてバックでの車庫入れ、縦列駐車、坂道発進などの教習を受けることができる。ただ、VR運転ですべての教習ができるわけではない。現在教習所ではVRと実車を組み合わせて教習を行っており、より良い教習効果を得るために、教習者はVRで運転を一定期間練習した後、実車で路上練習をしている。教習費用は約5000元(約7万7000円)で、一般の教習所の費用とそう変わらないという。

<12> 「人民網日本語版」2019年10月30日
山東の67歳女性が女児を出産 「赤ん坊は天からの授かりもの」
古希とは数え年で70歳のこと。黄偉さんと田玲さん(ともに仮名)の夫婦はまもなくそんな古希を迎える年になって、まさか「天からの授かりもの」を得ることになろうとは思いもよらなかったという。10月25日、67歳という超高齢妊婦の出産が、にわかに世間の注目の的となり、驚きや疑い、祝福や嘲笑などさまざまな反応が次々と寄せられた。そんな押し寄せる大波のようなコメントを老夫婦はものともせず、夫である黄偉さんは「この赤ん坊は、天からの授かりもの。彼女を大事に育てたい。他人が何と言おうと関係ない」とした。

<11> 「人民網日本語版」2019年10月25日
秋の金山嶺長城に広がる一面の綾錦 北京
北京市郊外の金山嶺長城では、力強く美しい雄渾な景観の中に秋の色が深まっている。古長城に登れば、彼方に高く青空が広がり、林の木々はすっかり色づき、色とりどりの綾錦のように美しい。この季節の古長城は、歴史の中からゆっくりと歩き出してくるかのようで、人と風景とが一つに溶け合うような趣がある。明代長城である金山嶺には万里の長城のすべての建筑形式がほぼ揃っており、その城壁設計の複雑さ、望楼の密度の高さ、防御機能の高さから、長城建築の中でも最も高く評価されており、かねてから「万里の長城、金山一世に秀でる」と称えられている。

<10> 「人民網日本語版」2019年10月25日
中日関係世論調査 両国民は交流の深化を期待
中国外文局(中国国際出版集団)と日本の言論NPOが共同実施した第15回北京-東京フォーラム「中日関係世論調査」(第15回日中共同世論調査)の結果が24日に北京で発表された。調査結果によると、双方共に各項目で好転が続いているが、両国関係の発展を支える民意の基礎は依然強固ではない。両国の回答者の期待が比較的高かったのは、国際協力と民間交流を始めとする中日関係の一層の深化だった。相手国に対する全体的印象は改善が進み、現在の中日関係を評価する回答者も増え続けている。相手国に対する全体的印象では、中日共にここ数年の持続的改善の傾向を維持し、「良い印象を持っている」または「どちらかといえば良い印象を持っている」の割合が増加した。このうち中国側の回答者では「良い印象を持っている」または「どちらかといえば良い印象を持っている」の割合が近年最高の45.9%(昨年は42.2%)に達した。日本側の結果も好転し、今年は15%(昨年は13.1%)と同様に近年最高に達した。

<9>「人民網日本語版」2019年10月24日
山西省エネルギー革命が持続可能な発展を加速
10月22日から24日まで、「エネルギー革命 国際協力」がテーマの2019年太原エネルギー低炭素発展フォーラムが、山西省太原市で開催される。これは同省が努力して構築してきた世界的影響力、権威、発言権を備えたエネルギー分野のハイレベル対話プラットフォームであり、科学技術成果発表プラットフォームであり、国際協力マッチングプラットフォームで、中国内外から204の団体の来賓やエネルギーの専門家ら830人が参加する。中国の重要な総合エネルギー基地と工業基地として、山西省はここ数年、石炭の「過剰生産能力の削減、生産能力の改善、グリーン化」の道を歩み、先進的生産能力の割合は16年の36%から68%に上昇した。

<8> 「人民網日本語版」2019年10月22日
パミール高原をうねるように続く「天上の道」 新疆
中国の西の辺境、新疆パミール高原にある新疆維吾爾(ウイグル)自治区塔什庫爾干塔吉克(タシュクルガン・タジク)自治県の行政中心地から瓦恰郷へと続くつづら折りの山道は、標高4200メートル以上、全長36キロ、最大標高差は1千メートル近くで、地元の人々から「高原の天の道」と呼ばれている。パミール高原に続くつづら折りの山道と周囲の雄大な景色が、力強く美しい景観を織りなしている。この道路の名称は「吾格亜提盤山公路」で、2019年7月に開通し、山間部の農民・牧畜民の交通の便の悪さを解消した。

<7>「人民網日本語版」2019年10月22日
社会保障カード所持者が12億9900万人に 総人口の93.1%をカバー
中国人力資源・社会保障部(人社部)の蘆愛紅報道官は、12日に開かれた第3四半期の記者会見において、「9月末の時点で、社会保障カード(健康保険証や年金手帳など社会保障機能を一体化したカード)の所持者は全国で12億9900万人に達し、総人口の93.1%以上をカバーするまでとなった」ことを明らかにした。社会保障制度は安定的な状態を維持。9月末の時点での各種制度加入者は、基本養老金(年金)が9億5600万人(前年末比1323万人増)、失業保険が2億300万人(同642万人増)、労災保険が2億5千万人(同1136万人増)。

<6> 「人民網日本語版」2019年10月22日
中国人が広場ダンスが大好きな理由は?
新中国成立70周年の記念パレードでは「スポーツ強国」をPRするパフォーマーたちが登場し、なかでも広場ダンスを踊る「中高年女性」が注目を集めた。カラフルなスカーフを振りながら、キラキラした笑顔を浮かべ、天安門広場をパレードするその姿が、世界に向けて発信された。「中国式スポーツ」と呼ばれる広場ダンスは、リズミカルな音楽に合わせて、自分好みに踊ることができるため、ますます数多くの人々の注目を集めるようになっている。では、中国人はなぜ、これほど広場ダンスが好きなのだろう?1990年代に登場した広場ダンスは、簡単で学びやすく、若者も高齢者も楽しむことができ、必要な道具や場所などの面でもハードルが低く、さらに、運動して心身をリフレッシュすることもできるため、農村部だけでなく、都市部にも広がり、さまざまな年齢の人々がそれを楽しみ、中国全土で流行している。

<5> 「人民網日本語版」2019年10月18日
病気が原因の貧困人口が2014年の2500万人から514万人まで減少
中国国家医療保障局は17日、各級医療保障当局が推進してきた医療保障・貧困支援事業は、目覚ましい進展が得られていることを明らかにした。国家医療保障局によると、中国政府は、医療保障・貧困支援事業を高く重視してきた。2018年末の時点で、認定された農村部の貧困人口の医療保険加入率は99.8%に上り、「国民皆保険」がほぼ実現している。基本医療保険、大病保険、医療救助という三種類の制度による総合保障と等級別減免措置が実施され、貧困人口の入院費払い戻し率は約80%に上る。全国で病気が原因の貧困人口は、2014年の2500万人から514万人まで減少した。

<4> 「人民網日本語版」2019年10月18日
ハイテク満載の5G公衆トイレが杭州市内に登場! 浙江省
浙江省杭州市で初となる5G技術を用いた公衆トイレが17日、同市下城区武林路で試験的な運用をスタートし、多くの市民や観光客が実際に体験しようと訪れていた。この5G公衆トイレはもともと武林路にあった古い公衆トイレを改築したもので、改築後は2階建てになって、授乳室や「誰でもトイレ」、男女切替トイレなどの機能エリアが複数設けられており、使用面積は約100平方メートルに達している。また改築の過程で、5G技術を基礎とした空き状況検知センサー、異臭アロマ自動スプレーセンサー、人の流れセンサー、温湿度センサーといった、モノのインターネット(IoT)設備が数多く導入されている。さらには各トイレの内外にも様々なタイプの非接触自動センシング装置が取り付けられているほか、5G公衆トイレ全体に汚水浄化処理再利用や太陽光採光システム、非常呼び出し装置、太陽光発電、温度差換気システムといった様々なハイテク設備を採用することで、人々の衛生的で安全、便利なトイレ利用を保証している。

<3> 「人民網日本語版」2019年10月18日
中国人の借金の6割は住宅ローン
西南財経大学中国家計調査・研究センターとアントフィナンシャルサービスグループ研究院は今月17日、共同で「中国家計(個人)調査――中国の住民の負債比率と個人の消費者金融をめぐる問題の研究」報告を発表した。報告によると、中国人は想像されているほど負債は抱えておらず、その負債の約6割は住宅ローンで、構造的な問題が際立っている。報告によると、中国人は、想像されているほど負債を抱えてはいない。統計によると、中国の個人債務が国内総生産(GDP)に占める割合は49.2%と、米国の77.1%を大きく下回っている。また、中国のクレジット利用率はわずか28.7%で、やはり米国の78.0%を下回っている。うち、個人の消費者金融の利用率は2019年が13.7%に過ぎず、米国の4分の1未満にとどまっている。

<2> 「人民網日本語版」2019年10月17日
北京戸籍住民の4人に1人が高齢者に
北京市老齢工作委員会弁公室と北京市老齢協会、北京師範大学中国公益研究院はこのほど、「2018年北京市高齢者事業発展報告」を共同で発表した。北京市は、2007年から13回続けて、この高齢者事業に関する年度報告を発表している。2018年末の時点で、北京戸籍を持つ60歳以上の高齢者は349万1千人に達し、北京の戸籍総人口の25.4%を占めるまでとなった。これは、北京に戸籍を持つ市民4人に1人が60歳以上の高齢者であることを意味している。北京市の高齢者人口の増加スピードは速く、高齢化レベルは高い。2018年、北京に戸籍を持つ60歳以上の高齢者の年増加率は4.7%と、戸籍人口全体の増加率(1.2%)をはるかに上回った。また、高齢者人口が多く、長寿であることが顕著な特徴となっている。2018年末の時点で、北京に戸籍を持つ80歳以上の高齢者は58万4千人、前年比2万7千人増。100歳以上の高齢者は計928人、同95人増。北京戸籍住民の平均寿命は82.2歳、前年比0.05歳伸びた。

<1> 「人民網日本語版」2019年10月17日
上海洋山港の自動化埠頭の効率が「神話」を達成
世界最大規模で、スマート化の程度が最も高く、完全に独自の知的財産権を備えた上海洋山深水港第四期自動化埠頭は2017年12月に開港した。この自動化埠頭は中国の港運業界における運営モデルや技術応用、装備製造における画期的なアップグレードと重大な改革を象徴していた。約2年間ほどの運営を経て、自動化埠頭は昼夜休まず作業を進め、コンテナの取扱個数が1万TEU以上に達し、その極めて高い取扱量という「神話」を達成し続けている。