「人民網日本語版」2019年9月前半 抜粋(2019/9/16)

<20> 「人民網日本語版」2019年09月13日
新中国成立70周年チベット成果展が開催
色鮮やかなタンカ(チベット仏教関係の掛け軸)、美しすぎて一度ではその魅力を見尽くすことのできないチベット族の踊り、起伏に富んだ高らかな調子が響くチベット族の芝居……国務院新聞弁公室報道発表ホールでこのほど、中華人民共和国成立70周年西蔵(チベット)自治区成果展が行われ、会場を埋め尽くした観客から大きな歓声が上がった。さまざまな文化芸術パフォーマンス、精彩に富んだ展示内容を通じて、新中国が成立して以降、西蔵が各種事業で達成した非常に大きな成果が紹介された。

<19> 「人民網日本語版」2019年09月13日
暴徒が「生活の糧」を破壊 香港の観光バス運転手が収入9割減
数ヶ月前から続いている香港の暴動は、現地の観光業に極めて深刻な影響を及ぼしている。業界は10日、「スローデモ」を発起。過激派が業界関係者の生計を脅かしていることに抗議し、社会の紛争が1日も早く収まってほしいとの願いをアピールした。ある観光バス運転手は、「6月からの3ヶ月間、収入は9割激減した。9月に入り、仕事をした日は1日もない」と訴えた。10年以上観光バスの運転手をしている林さんは、「香港で抗議デモが起こった6月から今まで、生活の糧は大きく脅かされ続けている。それまでは、月に20日以上仕事があり、4-5日しか休みが取れず、月収は2万香港ドル(約28万円)ほどあった。だが、今は、月に1-2日しか仕事がなく、1ヶ月も仕事がないこともあった」と話した。

<18>  「人民網日本語版」2019年09月12日
無印良品「フランス租界」で中国人のレッドラインに触れる
中国の若者に大人気の「雑貨店」無印良品がまたもや問題を起こした。最近行った商業イベントの中で、上海の一部地域を指すのに「フランス租界」という言葉を使い、イベント参加者に「MUJI淮海755フラッグシップショップを起点に、フランス租界のプラタナスの並木道をジョギングしてください」と伝えた。この言い方がネットユーザーの怒りを引き起こし、「目を覚まして!もうフランス租界なんてない!」といった書き込みが相次いだ。無印は現在すでに関連の微博(ウェイボー)を削除している。租界は、屈辱に満ちた歴史的用語だ。アヘン戦争が勃発し、英国は戦艦と大砲で中国のドアをこじ開けた。「南京条約」が結ばれると、西側の列強諸国は種々様々な不平等条約により、弱くて無能な清政府の手元から「中国の中の外国」を作った。このような租界の存在は国の領土・主権の完全性を大いに侵害するものであり、形を変えた植民統治だ。そこでは中国人の地位は最も低く、あらゆる侮辱を受けた。

<17> 「人民網日本語版」2019年09月11日
アリババ商学院初のアフリカ越境EC本科クラスが9月からスタート
ルワンダのキガリ国際空港で9日、中国に向かうルワンダ人の若者・マイク・マンツィさんが親友との別れを惜しんでいた。マイクさんは浙江省杭州市で4年間かけてインターネットや国際貿易、越境ECに関連する知識、特に中国のECノウハウについて学ぶ予定だ。アリババグループとルワンダ政府による国際電子取引プラットフォーム共同構築のための重要な内容として、アリババ商学院とルワンダ高等教育委員会が共同で立ち上げたアリババ商学院初のアフリカ越境EC本科クラスが、9月にスタートした。第一陣となる学生22人は全てルワンダからやって来る留学生となる。

<16> 「人民網日本語版」2019年09月11日
中国の独身人口が2億超 成長し続ける「おひとりさま」消費
「長蛇の列に並んで、ようやくあなたへのプレゼントを入手できた。手持無沙汰なとき、この子とお喋りすれば、寂しさを紛らわすことができる。とっても面白いわよ」と親友の女性から劉さん(31歳女性)に誕生日プレゼントとして贈られたのはAIスピーカー。このAIスピーカーの対話機能に関する親友からの説明を聴きながら、劉さんは興味を感じるのと同時に、グサッとくるものを感じたという。中国民政部(省)が発表した「2018年民政事業発展統計公報」によると、中国には、2億人以上の成人の独身者がおり、うち7700万人以上が一人暮らしをしている。この膨大な消費層をめぐり、市場には対話可能なスマート家電やミニカラオケ、一人用ミニ鍋、コンパクトタイプのマンションといった関連商品が出回っており、カスタマイズ化された製品やサービスを独身者に提供する消費が拡大しつつある。

<15> 「人民網日本語版」2019年09月10日
秋吉楓さん:ヒトを繋いだ2年間
長年にわたり、中国ではごく普通の、愛らしい日本の若者たちが常に活躍してきた。彼らは自身の知識と熱意を中国の地に捧げてきた。彼らの中には社会人になったばかりの若者もおり、中国語もほとんど話せないものの、努力と楽観的な姿勢で、異国の地で人としての価値を実現させようとしている。日本国際協力機構(JICA)が中国に派遣するボランティアたち、それがこうした若者たちだ。ボランティアたちは通常、1~2年間中国に滞在し、そのほとんどが条件的にも厳しい遠隔地や貧困地域へと派遣され、そこで教育や医療といった業務に従事し、現地の人々と一緒に生活する。人民網日本語版では「中国の日本人ボランティア」コンテンツにおいて、こうした日本人ボランティアたちが中国で経験したエピソードや思いを紹介する。今回は、環境教育協力隊の秋吉楓さんが中国で2年間にわたって青年協力隊員として活動したさまざまな経験と感想を紹介する。

<14> 「人民網日本語版」2019年09月10日
上海初の警官ロボットが南京路をパトロール
上海市で初となる警官ロボットが9日、南京路の歩行者天国をパトロールし、道行く人々が興味深そうにその様子を眺めていた。この警官ロボットは正確には「警察用パトロールロボット」といい、広角ハイビジョンビデオカメラ4つ、サーマルイメージングスコープ1つ、ズームハイビジョンカメラ1つを搭載しており、パノラマで無死角のパトロールを実現している。また、カメラを取り付けてある雲台は昇降式で、カメラを360度回転させることができ、最大1.8メートルまで高くすることができる。このほか、ロボットは異なるシーンに応じた防犯PRコンテンツを放送することができるほか、現場の画像をリアルタイムで転送することもできる。5 Gネットワークが搭載された暁には、ロボットが転送する画像はより鮮明になり、現場とバックヤードのリアルタイム通話もより便利にスピーディに実現できるようになるという。

<13> 「人民網日本語版」2019年09月09日
広州で初となる昇開橋が開通 広東省
広東省広州市の広州光明大橋が9月6日、正式に開通した。光明大橋は広州市で初、広東省内でも2番目の昇開橋で、全長約116メートル、幅24メートル。双方向4車線で、両側にそれぞれ4メートルの歩道が設置されている。

<12> 「人民網日本語版」2019年09月09日
中国警察による偽造品一掃に感謝 日本のゲーム企業大手が「限定版」を贈呈
中国政府による知的財産権保護事業が、外国企業によって認められている。日本のゲーム大手任天堂は昨年末、深セン市市場・品質監督管理委員会福田局に対し、「法律執行の先鋒、権利保護の規範」を讃える横額を贈呈し、「知的財産権を厳格に保護し、企業の権益を積極的に保護した」ことに対して賞賛ならびに感謝の意を表した。また、バンダイナムコはこのほど、上海市公安局黄浦支局に対し、金色の限定版「ユニコーンガンダム」と「法律執行・権利保護先鋒、知的財産権の護衛」を讃える横額を贈呈し、警察職員が違法者を逮捕したことに感謝した。ネットユーザーらは、「これらの外国企業は、『郷に入れば郷に従う』をかなり理解している」と感嘆のコメントを寄せている。

<11> 「人民網日本語版」2019年09月09日
上海市のゴミ分類条例実施から2ヶ月 「回収可能なゴミ」の回収量5倍増に
上海市緑化市容局は今月6日、7月1日からゴミ分類条例が実施されて以降初となるゴミに関する情報を発表し、8月末の時点で、上海市の「回収可能なゴミ」の回收量が1日当たり4500トンに達したことが明らかとなり、2018年末と比べて5倍増となった。分類して出された「水分を含んだゴミ」の量は1日当たり9200トンで、18年末に比べて130%増だった。「乾燥したゴミ」の処理量は1日当たり1万5500トンに抑制され、18年末に比べて26%減となった。上海市は既に、分類してゴミを出すゴミ捨て場を約2万ヶ所設置し、道路沿いに置かれているゴミ箱4万個の表示を全て新しくした。また、「水分を含んだゴミ」回収車1092台、「乾燥したゴミ」回収車3197台、「有害ゴミ」回収車80台、「回収可能なゴミ」回収車154台を導入したほか、「回収可能なゴミ」回收地点9609ヶ所、中継地点144ヶ所、集散場8ヶ所を設置している。

<10>「人民網日本語版」2019年09月09日
70年で激変を遂げた中国人の職業 続々増える新興職業
「プロリーグの新鋭」に「リーグ・オブ・レジェンド・ワールド・シャンピオンシップ参加者」といったように、「00後(2000年代以降生まれ)」の喻文波さんは、数々の栄誉に輝いた経歴を持つが、彼にとって最もエキサイティングな出来事といえば、今年、「eスポーツ選手」という、正式な職業上の身分を獲得したことだ。中国人力資源・社会保障部(人社部)など関連部門は今年4月、13種類の新職業に関する情報を発表し、「eスポーツ選手」や「ドローン操縦士」などの新職業が正式に承認された。このような新興職業が続々と増え始めるのと同時に、一部の伝統的な職業は、「過去の遺物」として消えてなくなる運命にある。40年近く転轍手として働いてきた安貴涛さんは、「私の仕事は列車が問題なく駅に入れるよう、指示にもとづいてレールのポイントを切り替える仕事だったが、電動ポイントがだんだんと増えてきたため、すでに別の部門に移っている。人の手によるポイント切り替えの仕事はあと数年もすれば無くなってしまうだろう」と感慨深げに話した。

<9> 人民網日本語版 2019年09月09日
天安門で新中国成立70周年祝賀行事の初回合同リハーサルを実施
新中国成立70周年祝賀行事プレスセンターによると、7日午後11時から翌8日早朝にかけて、北京天安門エリアにおいて、祝賀活動の初回合同リハーサルが実施され、リハーサルと警備業務に約9万人が参加した。初回合同リハーサルには、祝賀大会式典、閲兵式、市民によるパレード、交歓イベント、場所移動、応急処置の6項目が盛り込まれた。このうち、約1時間にわたって行われた閲兵式のリハーサルでは、主に閲兵式と分列式の練習が行われた。市民パレードのリハーサルでは、集合と解散、全体行進、合同軍楽団および合唱団によるリハーサル、閲兵式での方形陣形や交歓イベントとの前後の繋ぎなどの練習が重点的に実施された。交歓イベントでは、テーマパフォーマンスとメインの交歓パフォーマンスのリハーサルが行われ、出演者たちが会場での位置確認を行い、花火打ち上げコントロールシステムの実地テストも行われた。

<8> 「人民網日本語版」2019年09月06日
日本の創価大学が最大規模の代表団で訪中
中日友好協会の招待を受け、日本の創価大学代表団一行80人が9月4日から9日にかけて北京や成都などを訪問している。9月5日、中日友好協会の袁敏道秘書長は代表団を歓迎して開かれた夕食会で、創価大学と中国の友好と交流の歴史を振り返り、「長年、創価大学は創始者である池田大作氏の下で、積極的に対中友好交流を展開し、両国教育分野の交流協力のために努力を重ねてきた」と述べた。さらに袁秘書長は、「今年は『中日青少年交流促進年』であり、両国の青年がさらに中日友好交流に参加し、中日友好の伝統を受け継ぎ、友好の種をまき、両国の友好の懸け橋を堅固なものにするために貢献してほしい」と述べた。代表団の団長で、創価大学学生部長の奥富雅之氏は池田大作氏の伝言を伝え、中国側が創価大学代表団を中国に招請したことに感謝し、「創価大学は今後も引き続き中国側と協力して多くの分野で交流活動を展開し、理解を深め、信頼を高め、両国の友好協力関係を絶えず発展させていく」と述べた。

<7>「人民網日本語版」2019年09月06日
世界各地で爆買いの中国人 海外旅行者数と海外での支出額、ともに世界一
中国国家統計局はこのほど、「国際的地位の目覚ましい向上と国際影響力の持続的な増強―新中国成立70周年経済社会発展成果シリーズ報告の23」を発表した。報告によると、中国の海外旅行者数および海外における支出額はいずれも、世界トップの座を占めている。中国の海外旅行者数は、世界トップの座を安定的に維持している。1995年の時点で延べ500万人だった海外旅行者数は、2017年には延べ1億4300万人まで増加、増加率は年平均17%に上っている。中国の海外旅行者数は、1995年時点では世界第17位だったが、2013年に初めて世界トップに躍進して以来、2014年から2017年までずっとトップの座を守り続け、世界最大の海外旅行市場となっている。

<6> 「人民網日本語版」2019年09月06日
重慶で人気を集める「新小売」スタイル
食品の自動販売機に、セルフ試着体験エリア、携帯アプリによるショッピングといった「新小売」モデルが重慶で人気を集めている。9月5日、そんな人気の新小売を取材した。新小売とは、インターネットを通じて、ビッグデータや人工知能(AI)といった技術手段を利用して、商品の生産や流通、販売をアップグレードさせ、更に業態構造とエコシステムを再構築し、オンラインサービスやオフライン体験及び現代物流を深く融合させた新しいタイプの小売スタイルのことをいう。この日、重慶では第19回アジア太平洋小売業者大会及び国際消費財博覧会が開幕した。

<5> 「人民網日本語版」2019年09月06日
中国の平均寿命が70年で35歳から77歳まで2倍に
ちょっとした病気で命を失ってしまうという時代は終わり、寿命が延び100歳以上の高齢者も決して珍しい存在ではなくなっている。この70年間で中国人の平均寿命は35歳から77歳まで、2倍以上伸びた。元教師の陳志祥さん(81)は陝西省西安市で育った。子供頃は肉を口にできることなどほとんどなく、疫病が流行した場合は、一度感染してしまうと、ほとんど助かる見込みなど無かったと記憶している。「あの頃は食料も服も不足していたし、医療保障なんてもってのほか。30-40歳で多くの人が亡くなり、60歳まで生きられたら長寿だった」と振り返る。中国国家統計局の報告によると、中国人の平均寿命は、1949年は35歳、1957年は57歳、1981年は68歳、2018年は77歳とどんどん伸びている。中国は、飢えと寒さに悩まされる時代から、物の豊かな時代へ、医療が立ち遅れて薬も少なかった時代から、病気になっても病院に行けば治療してもらえる時代へと、「華麗なる転身」を遂げた。

<4> 「人民網日本語版」2019年09月06日
空から眺めた広東珠海大劇院 海上に建つ「月日貝」
広東省珠海市情侶路野狸島北部の埋め立て地にある珠海大劇院は、中国で唯一島に建設されたオペラハウス。デザインは「月日貝(ツキヒガイ)」をモチーフとしており、大小2つの「貝」がある。大きな貝の「日貝」は高さ90メートルで、1600人近くが収容できる大劇場。一方の小さな貝の「月貝」は500席の多機能ホールとなっており、室内コンサートや小規模な演劇などに適している。また、劇場内には展望台もあり、そこから海や山の景色を楽しむこともできる。

<3> 「人民網日本語版」2019年09月05日
黒竜江省が中国侵略日本軍七三一部隊安達実験場跡の保護計画を発表
黒竜江省文化・観光庁によると、黒竜江省は先ごろ、「中国侵略日本軍第七三一細菌部隊安達特別実験場遺跡保護計画」を発表し、実施を開始した。この計画は、同遺跡の重要な歴史の証人としての価値を完全かつそのままの形で保存し、文化財建築物と歴史環境の安全性を守ることを目的としている。「中国侵略日本軍第七三一細菌部隊安達特別実験場遺跡」は黒竜江省安達市にあり、1941年に建設された。同実験場は中国侵略日本軍第七三一細菌部隊第二部に属し、動物や生きた人間に対して細菌実験を行い、各種細菌の殺傷力を検証する重要な野外細菌実験拠点だった。1945年に日本が降伏した後、その残忍な細菌実験の犯罪行為を隠蔽するため、七三一部隊は撤退時にここの全ての実験場施設を爆破し、今では建築物の遺構のみが残されている。

<2> 「人民網日本語版」2019年09月03日
教師ロボットの新学期もスタート 重慶の山奥の小学校
新学期がスタートした今月2日、重慶市城口県の山中にある蓼子郷第一中心小学校では1体の教師ロボットもまた新学期を迎えていた。この教育スマートロボットは、蓼子郷第一中心小学校を支援する重慶市九龍坡区重慶鉄路小学校が、重慶智加美科技有限公司と共同で提供した。教師ロボットは、同小学校と、他の村にある附属小学校で、科学の知識を紹介する授業を1日行った。僻地の子供たちに人工知能などの知識を伝え、広い視野を持ってもらうのがそのねらいだ。

<1> 「人民網日本語版」2019年09月02日
関東大震災から96年 儀式者追悼する大法要
関東大震災から96年目となった9月1日、東京都墨田区の都立横網町公園の慰霊堂では犠牲者を追悼する大法要が営まれ、秋篠宮夫妻の次女・佳子さんも参列した。1923年9月1日、関東地方でマグニチュード(M)7.9と推定される大地震が発生し、東京や神奈川、千葉、静岡、山梨などの被災地で、合わせて10万5000人余りの死者・行方不明者が生じた。建物被害は全壊が約10万9000棟、全焼が約21万2000棟で、190万人余りが被災。その被害総額は65億円にのぼったとされている。その後、被災地ではコレラが流行し、東京都は、そのさらなる蔓延を防ぐために、戒厳令を宣告し、都市への進入を禁止した。日本政府はさらにその混乱時に紛れ、革命家や在日中国人、朝鮮人を虐殺した。1996年9月16日、日本の鹿島建設・技術研究所などの再評価により、関東大震災の地震の規模を示すMは8.1だったと推定された。