「人民網日本語版」2019年3月前半 抜粋(2019/3/16)

<20> 人民網日本語版 2019年03月15日
「東方女児国」の祖母屋に住む「祖母」たち
四川省と雲南省の省境にある瀘沽湖は「東方女児国」と呼ばれており、ここに生活する摩梭人は中国で今も唯一母系家族制度を維持している。彼らは同じ母親から生まれた血縁関係にある兄弟姉妹と女性家族の子供たちで一つの「家」を構成し、経堂と祖母屋、花楼、草楼からなる摩梭人の伝統的な四合院で暮らす。摩梭人の家庭において、最年長または最も能力のある女性が家長となって権力を握り、祖母屋に一人で住むことができる。

<19> 「人民網日本語版」2019年03月15日
中国の若者「老後」を語る 心配なのは親?それとも自分?
「老後をいかに過ごすか」というのは、常に全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)における重要議題。国務院の李克強総理は今年の両会で政府活動報告を行った際に、「高齢者の生活を幸せなものにすれば、後に続く世代の人々も未来に期待を抱ける」とした。中国青年新聞社社会調査センターと問巻網(www.wenjuan.com)は、全国両会の開催期間中に、18歳から35歳の若者1876人を対象に、アンケート調査を実施した。回答した若者の89.3%は、老後問題について関心を抱いており、この割合は、2018年同期(87.9%)比1.4ポイント上昇した。そのうち、27.5%は、「非常に関心を抱いている」と答えた。また回答した若者の78.8%が、「自分自身の老後を心配する」と答え、86.1%は「親の老後を心配する」と答えた。

<18> 「人民網日本語版」2019年03月13日
農村部の小学生への無料「栄養給食」が秋から提供開始 河北
河北省教育庁はこのほど、「全省農村小学生に対する栄養改善計画の一部試行に関する実施方案」を発表し、農村部の小学生の栄養状況を徹底的に改善するために、今年の秋学期より、全省の農村部小学生を対象に無料の「栄養給食」を提供することを明らかにした。方案によると、年間児童一人につき500元(約8,300円)の補助金を投入し、授業と授業の間の休憩時間に牛乳と卵の軽食を提供する。特定プロジェクト資金は高品質の食品を児童に提供するために運用される。児童や保護者に現金を直接支給すること、労務費・宣伝費・輸送費など各費用に充当することは禁じられ、補助金を教職員の食費や学校の公用経費に充てることは厳しく禁止される。

<17>「人民網日本語版」2019年03月12日
一面の樹氷が織りなす美しい風景 新疆北部の富蕴県
寒気の影響で11日、新疆維吾爾(ウイグル)自治区富蕴(コクトカイ)県に広い範囲で樹氷が現れた。同県の原野には青々と澄みわたる空の下、見渡す限り樹氷が林立し、真っ白に雪で覆われた木々が美しい風景を織りなしていた。

<16> 「人民網日本語版」2019年03月12日
中国の斬新な新建築
海南鋪前跨海大橋は海南島北東部の鋪前湾海域を跨ぐように掛けられている。現在中国で最も耐震性が高く、基本風速が一番大きく設定されているうえ、地震帯活断層を跨いでおり、中国で初めて地質断層帯を跨ぐ大型の橋となっている。全長約3.8キロメートルで、設計速度は時速80キロ。

<15> 「人民網日本語版」2019年03月12日
中国のオンライン教育利用者総数が2億人を突破
このほど発表された第43回「中国インターネット発展状況統計報告」によると、中国のオンライン教育利用者総数は2億人を突破した。このうち、微信(WeChat)などのアプリは、中国の学生がオンライン教育を受ける際の最も重要なツールとなっており、スマートフォンを利用してオンライン教育サービスを受けるユーザーの数は、前年比63.3%増加し、ユーザー全体の約96.5%を占めるまでとなった。報告によると、2018年12月時点で、中国のオンライン教育利用者数は2億100万人に達し、2017年末比4605万人増、オンライン教育利用者数の年成長率は約30%に達した。

<14> 「人民網日本語版」2019年03月11日
全人代代表が「週休2.5日制」の全国範囲での拡大を提言
「5+2」(平日の5日間働き、週末の2日間も働く)、「白+黒」(昼も夜も働く)、「996」(毎日午前9時から夜9時まで働き、土曜日も働く)といった残業が中国国内の経済的に発展している都市では現在すでに珍しくない現象となってしまっている。働く人には労働も休息も必要で、がんばるべき時にはがんばるべきだし、休むべき時にはちゃんと休むべきだ。全国人代表大会(全人代)の代表を務める蘇州大学の熊思東学長はこのほど「週休2.5日制の試行事業」について調査研究を行い、「試行した省市ではまずまずの成果を上げられた。全国に普及拡大できる」との結論に至っている。

<13> 「人民網日本語版」2019年03月11日
一線・新一線都市の女性 月収1万元以上が約3割
北京市で7日に発表された報告書によると、一線都市と新一線都市では働く女性の30%近くが1万元(1元は約16.5円)を超える月収を得ており、中でも31~38歳の高学歴の女性の月収が一番高かった。歳の女性を対象に、仕事の状況や暮らしぶりについて調査研究を行い、その姿を浮かび上がらせたものだ。それによると、一線都市の女性は月収8001~2万元が最多、新一線都市の女性は5001~1万元が最多で、中間管理職以上が40%に達した。

<12> 「人民網日本語版」2019年03月10日
春きたる 各地の農地は植え付けで大忙し
春が訪れ、中国全国の農地は植え付けや植え付け準備の重要な時期を迎えている。このほど開催された全国春季農地管理および春の植え付け・植え付け準備作業テレビ会議では、食糧生産量が2018年の水準に達して安定するよう確保しなければならないとの見方が出された。現在、長江と淮河にはさまれた江淮地域は気候が徐々に暖かくなり、安徽省は各地で農民が春の植え付けや農地管理に精を出し、農地で忙しく働いている。

<11>「人民網日本語版」2019年03月09日
2年で中国の観光地のトイレ問題を基本的解決 文化・観光部
中国文化・観光部(省)の■(各に隹)樹剛部長は8日に北京市の人民大会堂の「部長通路」で、「観光地のインフラ施設の改善に力を入れ、観光地の受け入れ水準とサービス水準を向上させ、今後2年で観光地のトイレが少なく、汚いという問題を基本的に解決する」と述べた。■部長は、「観光地のトイレ建設の取り組みを強化するために、昨年にはトイレ約3万ヶ所を新規設置または改修・拡張した。2015年に始まった『観光地トイレ革命』はすでに4年が経過し、さらに2年をかけて観光地のトイレが少ない、汚いといった問題を基本的に解決したいと考えている」と述べた。

<10> 「人民網日本語版」2019年03月09日
段階的医療制度推進で受診の困難を解決 中国衛生健康委
中国国家衛生健康委員会の馬暁偉主任は8日に北京市の人民大会堂の「部長通路」で、「人々が広く関心を寄せる病院受診の困難さという問題を解決することは、中国の医療衛生の取り組みの重点であり、最も現実的な方法は段階的医療制度を採用することだ」と述べた。馬主任は、「段階的医療制度は新たな医療改革がスタートして打ち出された重要な制度だ。段階的診療制度を着実に行うことは『4つの分ける』、つまり(大学の)学科の設置を手がかりに地域を分けること、県レベル病院を手がかりに都市と農村を分けること、疾病の種類を手がかりに上級と下級を分けること、(日帰り入院など)医療スタイルの改革を手がかりに急性と慢性を分けることに関わっている」と述べた。

<9> 「人民網日本語版」2019年03月08日
経済下ぶれ圧力の中国 いかに雇用を安定させるか
第13期全国人民代表大会第2回会議における政府活動報告で、雇用優先政策が初めてマクロ政策に組み込まれ、安定成長の最も重要な目的は雇用の保障であると強調されたことが注目を集めている。現在、中国経済は下ぶれ圧力に直面しており、雇用の安定に全面的に力を入れるにはどうしたらよいだろうか。政府活動報告は、2019年の雇用の目標を、都市部の新規雇用者数を1100万人以上とし、都市部の調査失業率を5.5%前後とし、都市部の登録失業率を4.5%以下に抑えることとした。3つともほぼ昨年を踏襲している。注目されるのは、例年の都市部の新規雇用者は実際の人数がいつも目標を上回っていたことだ。政府活動報告では、「今年の都市部の新規雇用者数は目標達成を基礎として、ここ数年の実際の規模に達することを目指す」と強調した。

<8> 「人民網日本語版」2019年03月08日
中国はより多くの分野で外資の独資経営認可 発展改革委
国家発展改革委員会の寧吉■(吉へんに吉)副主任は6日に行われた第13期全人代第2回会議の記者会見で、「中国は農業、採鉱業、製造業、サービス業の分野で一層開放的な措置を打ち出し、より多くの分野で外資の単独資本による経営を認める」と述べた。寧副主任は、「今すでに外資系企業の投資参入ネガティブリストの再改定作業がスタートしており、昨年の市場参入の大幅拡大を基礎として、今年は外資の投資参入ネガティブリストをさらに縮小し、自由貿易試験区で引き続き開放の先行テスト事業を実施する」と述べた。

<7> 「人民網日本語版」2019年03月07日
18年の中国男女賃金格差調査 女性は男性の8割弱
就職情報サイト・BOSS直聘が6日に発表した「2019年中国の職場における性差報告」によると、2018年の女性の平均賃金は6497元(1元は約16.6円)で、男性の平均の78.3%にとどまった一方、男性は前年比8.7%上昇し、高所得帯で男女の分化が進むなどして、全体として男女間の賃金格差が拡大した。格差に影響する要素の上位3位はポジション、産業、勤続年数で、教育は格差是正にプラスの効果を上げつつあるという。同報告は、男女の賃金が分化した最大の要因は職業選択にあるという。男女それぞれの職業選択にみられる特徴として、男性は技術や販売など労働強度が高く、賃金の高い職業を選ぶことが多く、女性は事務、運営、市場など労働強度がそれほど高くなく、賃金がほどほどのバランスの取れた職業を選ぶことが多い。ここ2年ほどは、ますます多くの女性がハイレベル技術、製品、管理などのポジションに就くようになったものの、高賃金ポジションのほとんどで、男女比が明らかにバランスを欠いた状態が続いている。

<6> 「人民網日本語版」2019年03月06日
自閉症のスタッフ22人雇うクリーニング店が話題に 長春
このほど吉林省長春市のあるクリーニング店が自閉症のスタッフ22人を雇っているというニュースが話題になっている。クリーニング店の店長・商さんは、2005年に、自閉症などの子供を対象とした言語回復トレーニングスクールを開校した。そしてここ数年、そのスクールに通っていた子供の保護者から、「子供の病気のせいで、雇ってくれるような工場もほとんどない」と聞かされたことをきっかけに、2017年に、自閉症の患者を雇うクリーニング店を開店させた。現在、同店で働く自閉症のスタッフの3分の1は、商さんのトレーニングスクールでかつて学んだことのある生徒たちで、その他の3分の2は募集を見て応募してきた人々だという。商さんは、「彼らにも働きたいという思いがある。きちんと教えれば、ちゃんと仕事もできる」としている。

<5> 「人民網日本語版」2019年03月06日
中国基本医療保険加入者が13.4億人に
中国東部の浙江省徳清県の中医学病院のホールで、看護師からスマート医療端末の説明を受ける男性。同県衛生・計画出産委員会は農商銀行や科学研究機構と連携して、県内の医共体の統一決済プラットフォームを打ち出した。県内の医共体内の医療機関で医療保険を利用し、医療費をオンラインでもオフラインでも支払うことができるシステムを打ち出したのは中国でも初。患者にとっては、ハイクオリティの医療資源を利用し、便利に診察を受けることができるようになっている(写真提供・人民図片)。中国国家医療保障局がこのほど発表した「2018年医療保障事業発展統計快報」によると、2018年末の時点で、中国の基本医療保険加入者数は13億4452万人に達し、カバー率95%以上をキープしている。人民日報が伝えた。

<4>  「人民網日本語版」2019年03月06日
中国、19年の予想新規就職者数は引き続き高いレベルを維持
今年、中国の都市部や小都市に就職しなければならない新たな労働力は1500万人以上に達するとみられており、依然として多くの雇用創出が必要とされている。しかし、外部の環境は一層複雑で厳しさを増しており、中国国内経済の運営は下振れ圧力が増大している。こうした二重のプレッシャーの中、どのように雇用を確保し、就職を促進すれば良いだろうか。2018年、中国の都市部・小都市の新規就職者は、6年連続で1300万人を超え、過去最高の1361万人と、年間目標達成率は123.7%に達した。天津大学国際工程管理学院の張水波院長は、「今年も中国の就職者総数は高水準をキープし、経済構造と労働力の構造が不対応という状況が際立つようになるだろう。大卒者数は過去最高の834万人に達すると予測されている。供給側が構造性改革を実施しているのを背景に、閉鎖、停止、合併、生産品目変更する一部の企業の従業員は転職、再就職が必要になる」と分析する。

<3> 「人民網日本語版」2019年03月05日
中国における農民の貧困脱却に一役買う特色ある農業
内蒙古(内モンゴル)自治区赤峰市西部にある小廟子村は、人口2700人だが、その耕地面積はわずか358ヘクタールしかない。人口が多い割に土地が少なく、土地資源に限りがある一方で、農業生産スタイルも立ち遅れていることから、同村はこれまで深刻な貧困問題に悩まされてきた。しかし、数年前にニンジンや中医学の薬用植物の栽培を始めたことをきっかけに、村は独自の発展の道を歩み始めた。キキョウ(桔梗)を中心とする中医学の薬用植物の栽培は、小廟子村の伝統的産業だ。資源を集中させる目的で、村に合作社(農協に相当)を立ち上げた。合作社は使用権が流動していた農地を一括して集め、農民に対して農作物の種と技術指導、市場情報を統一して提供し、農産物の統一販売を実施した。昨年、村には、農業用冷却棚10ヘクタールとビニールハウスの点滴灌漑施設180ヘクタールが新設され、現在までに全村の薬用植物栽培面積は147ヘクタールを上回るまでとなり、栽培品種はキキョウ、ツリガネソウ、トウジン、ボウフウなど20種類以上、村民約600人の雇用を実現した。

<2>  「人民網日本語版」2019年03月01日
2018年の中国GDPは世界2位をキープ
2018年、中国の経済運営は合理的な範囲を保ち、国民経済と社会発展の主要な目標が達成され、経済・社会の全体的局面が調和・安定を実現した。国家統計局が2月28日に発表した「2018年国民経済と社会発展の統計公報」をみると、中国の経済・社会発展が新時代に成し遂げた新たな成果が1つ1つのデータに記録されている。経済規模をみると、通年のGDPが初めて90兆元(1元は約16.7円)を突破して、90兆309億元に達し、16年に70兆元、17年に80兆元を突破したのに続き、またひとつ大台を突破した。年平均レートでドル換算すると13兆6千億ドルになり、世界2位をキープしたとともに、世界経済に占める割合が引き続き上昇した。経済が安定した成長を維持し、雇用規模が拡大を続けた。18年に全国の都市部で新たに就職した人は1361万人に上り、過去最高を更新し、6年連続で1300万人を超えた。出稼ぎ労働者は通年で2億8836万人に上り、同0.6%増加した。全国都市部の調査失業率は5%前後を保ち、目標値の5.5%以下を達成した。18年の消費者物価指数(CPI)は同2.1%上昇し、目標値の3%を下回った。

<1> 「人民網日本語版」2019年03月01日
中国全土の平均月収は約10万円の報告結果
北京で26日に発表された報告によると、春節(旧正月、今年は2月5日)以降、人材市場は需要・供給いずれも活況を呈し、北京・上海・広州・深センは依然、求職・求人募集数が最も多く、春節後の全国平均月収は6014元(約99833円)に達した。春節後、流動人口が都市に戻り再び働き始めたことで、春節後の求人市場にも大きな波が到来した。58同城招聘研究員が26日に発表した「2019年求人傾向報告」によると、春節後の求人指数は深センが全国トップとなった。また、深センは、春節後1週間において職を求める人の数も全国で最多となり、北京、成都、広州、上海がこの後に続いた。