「人民網日本語版」2018年1月後半 抜粋(2018/2/1)

<20>「人民網日本語版」2018年2月1日
中国、上海・広州・深センの95後の給与が10万円以上に 最新報告
クラシファイドサイトを運営する58集団が30日に北京で発表した「2017-18 年度一般職求職者の行動特徴研究」報告によると、95後(1995-99年生まれ)の若者を主力とする一般職の求職者の平均給与は、上海、広州、深センが6000元(約10万円)以上で、給与の上昇幅が最大だった都市は広州、長沙、南京だった。消費者の生活水準が向上を続けているのを背景に、関連業界の給与も上昇している。業界別平均給与ランキングトップ 10を見ると、サービス業が多数を占めている。17年第三四半期(7-9月)における一般職の給与を見ると、不動産業仲介業、金融/銀行/証券/投資、スポーツ・ジム、運転手/交通サービス、保険、娯楽/レクリエーション、販売、物流/倉庫などの業界が上位に入った。

<19>「人民網日本語版」2018年01月31日
中国で「旅かえる」が爆発的ヒット その陰に孤独な一人暮らしの若者の姿
中国で今、日本のスマホゲーム「旅かえる」が爆発的人気となっている。その理由は何なのだろう?中国のショッピングサイト・淘宝が発表した「2017年中国の一人暮らしの若者図鑑」のデータによると、20-29歳的一人暮らしの若者の総数は5000万人以上で、うち、90後(1990年代生まれ)が60%以上を占めている。これは、90後の6人に1人が実家を離れて一人暮らしをしている計算になる。一人暮らしの若者の最も際立つ特徴は「インドア派」と「貧乏」だ。社会に出て働き始めてまだ間もなく、彼らの多くが北京や上海、広州、深センなどの一線都市で生活しているため、生活コストが高く、自由に使えるお金は少ない。淘宝の統計によると、一人暮らしの若者8割が淘宝で使う金額は年間5000元(約8万5000円)以下にとどまっている。都市で一人暮らしをしている若者を対象に実施された実態調査では、それらの若者が「インドア派」であることがはっきり分かった。

<18> 「人民網日本語版」2018年01月31日
人民元上昇で海外通販・観光が過熱 1月
新しい年が始まると、人民元も急騰し始め、1ヶ月足らずでオンショア人民元市場の人民元対米ドルレートが累計2千ベーシスポイント以上上昇し、上昇幅は約3%に達した。上昇を続ける人民元レートによって、大勢の人が海外通販や海外旅行への意欲をかき立てられている。「最近は人民元の上昇傾向が明らかで、米ドル、日本円、韓国ウォンなどに対して値上がりしており、これは海外通販の愛好者や海外での代理購入を考えている人にとって朗報であることは間違いない。人民元の最近の高騰の勢いが、海外旅行への情熱もかき立てている。旅行予約サイト・携程旅行網の予測によれば、今年の春節(旧正月、今年は2月16日)に海外旅行に出かける人の数はのべ650万人に達する。広州の旅行会社数社に聞いたところでは、春節連休中の海外ツアーの多くが満員御礼になったという。

<17> 「人民網日本語版」2018年01月29日
国家観光局が成田空港でのフライトキャンセルを問題視
LCCジェットスターが気象条件を理由に1月24日夜の東京-上海便のフライトをキャンセルし、一部の中国人旅客が空港に足止めされる事態となり、トラブルが生じた。中国国家観光局はこの件に高い関心を寄せると共に、関連部門や在東京観光事務所と事実確認を進め、問題解決のため在日本中国大使館に協力を求めた。在日本中国大使館など各当局が共同で努力した結果、空港に足止めされていた乗客は26日早朝には、上海に向かう他の便に搭乗して帰国の途に就いた。国家観光局は、今回の事件については今後もその展開を注意深く見守っていきたいとした。

<16> 「人民網日本語版」2018年01月29日
ハルビンでシベリアトラの野生化訓練を実施 黒竜江省
腊月(旧暦の12月)に入ってから、黒竜江省の気温は低下し続けている。黒竜江省哈爾濱(ハルビン)市にある東北虎(シベリアトラ)の人工飼育繁殖施設「ハルビン東北虎林園」のトラたちは、飼育員によって、檻から出て屋外野生化訓練エリアへと運ばれ、同エリアで耐寒能力と捕食スキルのトレーニングを行った。

<15> 「人民網日本語版」2018年01月29日
NHK、再び731部隊の真実に迫る番組を放送 「日本のTV界の良心」
NHKがこのほど、戦時中、中国の東北地方でひそかに人体実験を伴う細菌兵器の開発を行った731部隊の真実に迫るドキュメンタリーを再び放送した。日本の専門家は、NHKが旧日本軍の中国侵略という戦争犯罪を紹介する番組を勇気を持って放送したことを評価しながらも、日本が歴史の真相が完全に明らかにし、それを認めるにはまだほど遠いとの見方を示している。放送されたドキュメンタリーは「731部隊 人体実験はこうして拡大した(前編)/隊員たちの素顔(後編)」で110分。音声記録や米国で公開されている部隊に関する文書、史料など、山ほどある動かぬ証拠が紹介され、旧日本軍が犯した悪行を網羅的かつはっきりと伝えている。

<14> 「人民網日本語版」2018年01月27日
17年は20地域で最低賃金引き上げ 上海が全国一
人的資源・社会保障部の盧愛紅報道官は26日に行われた記者会見で、2017年第4四半期における同部の業務の進展状況を発表した。関連のデータによると、17年には全国の20地域で最低賃金の基準が引き上げられ、平均引き上げ幅は11%だった。盧報道官は、「中国の労使関係の調整が著しい成果を上げた。集団で協議し集団で契約する制度の構築が緩やかに進められ、過剰な生産能力の削減や職員の配置における労使関係の処理作業が全体として安定的に進められ、調和の取れた労使関係の構築の取り組みが深いレベルで展開された。2017年には、全国の20地域で最低賃金の基準が引き上げられ、平均引き上げ幅は11%だった。現在、全国で最低賃金基準が最も高いのは月収ベースでは上海の2300元(約3万9556円)、時給ベースでは北京の22元(約378円)だ」と述べた。

<13> 「人民網日本語版」2018年01月26日
<企画>2017年の経済情勢に関するデータを発表 中国
国家統計局のデータに基づくと、17年の通年の社会消費財小売総額は36兆6千億元(1元は約17.3円)に上り、前年比3兆4千億元、10.2%の増加となり、14年連続で2けたの増加率を達成した。最終消費の経済成長に対する寄与度は58.8%となり、4年連続で経済成長を牽引する1番目の駆動力になった。2017年の中国消費市場は安定した急速な発展を実現し、小売産業の革新・モデル転換の成果が目立ち、消費構造のバージョンアップが加速し、消費市場のアンバランス状態が絶えず改善された。2017年には中国の輸出入総額が27兆7900億元(1元は約17.2円)に上り、前年比14.2%増加した。増加率は15年を21.2ポイント、16年を15.1ポイント、それぞれ上回り、2年続いたマイナス局面を展開し、6年ぶりに最高を更新した。

<12> 「人民網日本語版」2018年01月26日
「慰安婦」被害者の李愛連さんが死去 享年90歳
侵華日軍南京大虐殺遇難同胞紀念館は23日午後、日本軍「慰安婦」制度の被害者だった山西省に住む李愛連さんが23日朝、死去したことを明らかにした。上海師範大学中国「慰安婦」研究センターによると、李愛連さんは1928年に山西省武郷県で生まれた。李さんは2度にわたり日本軍の慰安婦として連行された。1946年、当時は日本軍がまだ山西省南溝を占領しており、李愛連さんは南溝の拠点に数十日間拘禁された。日本軍が拠点から撤退したのち、李さんはようやく家に帰ることができた。この体験は、李さんの心に大きな影を落とし、彼女は自分の経験について長年他人に話そうとはしなかった。

<11> 「人民網日本語版」2018年01月26日
「二人っ子政策」実施2年目の出生人口は減少に
「全面両孩政策(1世帯につき2人までの子供の出産を全面的に認める政策)」が実施されて2年目、中国の出生人口は、逆に減少傾向となっていることが、人々の関心を集めている。政府の統計データによると、2017年における中国の新生児数は1723万人で、その出生率は12.43‰と、2016年(新生児数1786万人、出生率12.95‰)に比べ、いずれもやや減少している。2017年は、中国で「全面両孩」政策の実施から2年目にあたる年で、政策効果が完全に現れる最初の年でもあった。国家統計局が実施した全国人口変動サンプリング調査結果によると、中国において、「全面両孩」実施前の「十二五(第12次五カ年計画:2011-2015年)」期間中の年平均出生者数と比較して、2016年出生人口は142万人、2017年出生人口は79万人、それぞれ多かった。

<10> 「人民網日本語版」2018年01月25日
中国8省市・自治区、一人っ子の人が親の看病をするための「看病休暇」取得を制度化
中国では今後、一人っ子の人が両親の看病をするために有給休暇を取ることが容易になりそうだ。中国全国老齢工作委員会弁公室は23日、高齢者をめぐる2017年のニューストップ10を発表し、17年末の時点で、8省市・自治区が、一人っ子の人が高齢の親の看病をする場合、休暇を取得できるよう地方制度化したことを明らかにした。同制度を制定したのは、黒竜江省、福建省、河南省、湖北省、広東省、広西壮(チワン)族自治区、海南省、重慶市。うち、広西壮族自治区は、一人っ子の人で、親が60歳以上の場合、親が入院している期間、会社側は毎年最多15日間の看病休暇取得を認めるように規定している。休暇中、給料や各種手当、補助、ボーナスなどを減らしてはならない。

<9> 「人民網日本語版」2018年01月25日
北京ホワイトカラーの年末ボーナスは平均1万元超
就職サイト・智聯招聘が24日に発表した「2017年北京ホワイトカラー年末ボーナス調査」の関連データによると、2017年に北京のホワイトカラーが支給された年末ボーナスは引き続き全国的にみて高いレベルにあり、支給率も満足度も大幅に向上したという。北京のホワイトカラーの71.3%が年末ボーナスを支給され、16年の38.6%のほぼ倍になり、17年の全国平均の66%よりもやや多かった。平均支給額は1万216元(1元は約17.2円)に達し、全国3位で、全国平均の7278元を大きく上回った。満足度指数も高く5点満点で3.65点に達し、合格ラインの3点を超えた。

<8>  「人民網日本語版」2018年01月24日
在日本中国大使館、訪日観光客に向けた注意事項を公式サイトに掲載
日本は、地震や台風、火山の噴火など、自然災害が多い国だ。在日本中国大使館はこのほど、2018年の春節(旧正月、今年は2月16日)前後の連休に、日本旅行を予定している中国人に対して、安全に注意し、自然災害から身を守るほか、理性的な消費を心掛け、高額の健康関連商品の購入は慎重に行い、騙されることがないようとの注意喚起を公式サイトに掲載した。注意事項では、現地の法律・法規を遵守し、現地の文化、習慣を尊重するようにも呼びかけている。また、交通規則を厳守し、道路を横切ったり、信号無視をしたりしないように、そして、歩いている時も、携帯電話やSNSの使用を控え、注意力が散漫にならないようにと注意を促している。

<7> 人民網日本語版 2018年01月24日
2017年中国ホワイトカラーのキーワードは「焦燥」
オンライン求人サイトの「智聯招聘(Zhaopin.com)」はこのほど、「2017年ホワイトカラー満足度指数調査報告」を発表した。報告によると、昇進のチャンスが限られていること、日常的な残業、休暇が少ないといった理由から、2017年における中国のホワイトカラーの仕事に対する満足度はやや低かった。智聯招聘は、ホワイトカラーを対象に、2017年の自身の仕事に対する満足度に関する年次調査を実施した。仕事に対する満足度は、給与、福利厚生、研修・トレーニング、昇進のチャンス、人間関係の各指標から判定され、1万2千人以上のホワイトカラーが調査に参加した。調査の結果、2017年における中国のホワイトカラーの仕事に対する満足度はやや低く、満足度指数は2.64(指数は0~5で5が最高)と、2016年の2.33と2015年の2.28と比べるとやや上昇したものの、低レベルの範囲にとどまっている。

<6> 「人民網日本語版」2018年01月24日
ドアツードアで移動可能な「ライドシェア帰省」が春運にブームの兆し
「春運(旧正月前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)」が近づき、帰省を予定している人々はちょうどそれぞれの準備を進めているところ。列車や飛行機の切符を手配する人がいる一方で、「ライドシェア(相乗り)」方式で帰省を予定している人もいる。ビッグデータの高い効率によるマッチング技術の進歩と人々の意識変化が進むにつれて、ライドシェア帰省を受け入れる人がますます増えており、すでにブームの兆しを見せ始めている。ライドシェア帰省を選ぶ人が増えている背景には、「ドアツードア」という便利な移動が可能であるというのがその主な原因となっている。配車アプリの「Dida出行」によると、過去2年間の春運期間中、ライドシェアで帰省とUターンをした人は、Dida出行の利用者だけでも延べ900万人を上回っているとしている。

<5> 「人民網日本語版」2018年01月23日
中国、二人っ子政策が功を奏しアンバランスな男女比が年々改善
中国国家統計局が先週発表した統計によると、2017年の中国における男性の人口は7億1137万人、女性は6億7871万人で、男女比は104.81だった。17年末の時点で、中国大陸部の総人口は13億9008万人と、前年比で737万人増となった。同年の出生数は1723万人で、出生率は12.43‰、死亡数は986万人で、死亡率は7.11‰だった。人口の自然増加率は5.32‰。17年末の時点で、中国大陸部の男性は女性より3266万人多かった。ここ5年間の統計を見ると、16年末、男性の数は女性より3359万人多く、15年末は3366万人、14年末は3376万人、13年末は3384万人、12年末は3386万人多かった。このように、男性のほうが多いというアンバランスな状況が年々改善されていることが分かる。また、ここ5年間における男女の人口の差の変化を見ると、17年の縮小幅が最大で、16年に比べて93万人減っている。

<4> 「人民網日本語版」2018年01月23日
世界で貧富の差さらに拡大 1%の富豪に82%の富
「世界で貧富の差がさらに拡大している」。スイスのドイツ語放送局SRFの22日の報道によると、英国の国際協力団体オックスファムがこのほど発表した最新の報告書で、2017年に世界で生み出された富の82%を最も豊かな1%が独占し、世界の貧しい半分の37億人が手にした富の割合は1%未満だったことが明らかになった。この「資産ではなく労働に報酬を」と題する報告書は、クレディ・スイスの世界の富に関する報告書と米経済誌「フォーブス」の2017年長者番付のデータに基づくもの。同報告書によると、17年には世界の富裕層の資産増加額は7620億ドル(1ドルは約110.8円)に上り、資産額10億ドル以上の富裕層は2043人に増え、増加幅は過去最高だった。

<3> 「人民網日本語版」2018年01月19日
伝統の苗年を祝福する「百家宴」 広西壮族自治区
広西壮(チワン)族自治区柳州市錦洞村では17日、伝統の苗年(苗族のお正月)を祝福する盛宴「百家宴」が行われ、千人近くの苗族(ミャオ族)の人々が参加し、共に苗年を祝った。同村には500世帯以上のミャオ族の人々が暮らしており、各世帯では少なくとも1テーブル分のご馳走を用意し参加者たちをもてなし、宴席の数は合計700テーブル以上となった。同村にあるミャオ族の村落は現在に至るまでに数百年の歴史を有し、苗年を祝う「百家宴」は毎年行われており、今なお受け継がれている。

<2> 「人民網日本語版」2018年01月18日
南極の新設観測基地建設に向けて大型作業用設備の運搬作業
中国第43回南極科学観測隊は16日、南極のイネクスプレシブル島への大型作業用設備3台の運搬を無事終えた。キャタピラー式掘削機とホイールローダー、キャタピラー付きクレーン車というこの3台の大型作業用設備は、中国にとって5ヶ所目となる南極観測基地建設に使用される重要な設備となる。これらの設備のうち、最も重い設備は28トンとなるため、ヘリコプターによる運搬が不可能。そのため、タグボートとバージによる島への運搬となった。

<1> 「人民網日本語版」2018年01月17日
南極より寒い世界一寒い村・オイミャコン
シベリアのサハ共和国東部に位置するオイミャコンは世界一寒い村と言われており、人も住まない南極よりも気温が低い。この村で生活する際には、インクが凍り、眼鏡が凍って顔に張り付くといった問題は日常茶飯事。それだけでなく、地元の人は車のエンジンを1日中つけっぱなしにする。なぜなら、エンジンを切ってしまうと、その車は二度と動かなくなってしまうからだ。遺体を埋葬することも同村では大きな苦労を伴う仕事となる。まず、地面を掘るために表面の氷を解かさなければならないので、たき火をして地面を数時間温めた後、たき火をどけて、その下に数センチほどの深さの穴を掘る。こうした工程を何日も繰り返し、棺が埋められるほどの深さの穴を掘っていくのだという。