<20> 「人民網日本語版」2017年06月16日
富士康のシャープ買収から占う中国企業の今後の行方
中国電子視像行業協会と、ビッグデータを応用したマーケティングなどを手掛ける奥維雲網(AVC)がこのほど共同で発表した「2017年第一四半期(1-3月)中国テレビ市場総括報告」によると、第一四半期、中国のテレビの販売台数は1179万台と、前年同期比5.2%減少し、テレビメーカーの赤字が目立った。業界全体が大苦戦する中、国外ブランドであるシャープは、流れに逆行するかのように好調となった。AVCが総括したデータによると、同期、外資系ブランドが市場で占めるシェアは16.2%と、前年同期比で5.8ポイント上昇した。うち、シャープの売り上げは同比42.6%増となった。ここ数年、シャープのパネルとテレビ業務は衰退した。そして、テレビ業務は、欧州や北米から撤退し、中国市場における地位も日に日に影を潜めていた。しかし、昨年、富士康科技集団(フォックスコン)がシャープに出資して以降、業績は改善され始めた。
<19> 「人民網日本語版」2017年06月14日
北京、今後5年の「クリーン大気行動計画」を策定
先日開催された「北京国際大都市クリーン大気行動フォーラム」において、北京市は今年、老朽化した車30万台を処理する計画だが、5月末の時点ですでに目標任務の75%がすでに完成したことが明らかになった。また、平野部村落700ヶ所における「石炭からクリーンエネルギーへの転換」を年内に実施する。これまでに、全体の90%にあたる600ヶ所の村落で改造工事がスタートした。北京市の今後5年間の「クリーン大気行動計画」は、現在策定作業が進められている。市環境保護局大気処の李翔・処長は、次の通り話した。「散煤(家庭用石炭)、高排出ガス車、小型汚染企業の整備は、北京が今年、大気の質を改善する上での重点事業3項目。現在、『常軌を越える』レベルのスピードでそれらの事業に取り組んでいる。計画によると、平野部の村落700ヶ所における『石炭からクリーンエネルギーへの転換』を年内に実施、朝陽、海淀、豊台、石景山、大興、通州、房山7区の平野部村落での基本的な『無石炭化』の実現を目指す。5月末の時点で、平野部村落の90%で現場工事がスタートした。
<18> 「人民網日本語版」2017年06月13日
国内初の「無人運転」地下鉄がテスト運転 年末に開業予定
中国が独自に開発した国内初の全自動(無人)運転となる北京地下鉄燕房線で、初のテスト走行がこのほど実施された。全線テスト運転も近く行われる予定で、今年末の全線開通を目指している。同路線の敷設を担当した中鉄電気化局一公司によると、北京地下鉄燕房線列車の最高時速は80キロメートル、車両は4両編成で、乗客最大定員は1262人。現在は、列車運行管理総合指令システムによる各種系統機能の調整作業が主に進められている。客車の検収、ケア、管理、検査など各業務に関して、一連の完備された管理システムが確立される。全自動運転の最大のメリットは、列車の運行がスムーズに行われる点だ。発車・加速・停車はもちろんのこと、区間運行についても、列車の運行がスムーズなものとなるようにコンピューターが制御することで、乗客の快適な乗り心地を最大限保障する。
<17> 「人民網日本語版」2017年06月13日
安定傾向続く大学生の就職率 満足度は引き続き上昇
教育コンサルティング機関のマイコス(麦可思)研究院は12日、「2017年中国大学生就職報告(就職青書)」を北京で発表した。報告によると、大学卒業生の就職率は全体的に安定傾向が続いており、就職に対する満足度も引き続き上昇している。大学生が就職を望む対象となっているのは、主に、民間企業、中・小・零細企業、地級市以下のエリアであることは変わらず、その傾向は高まり続けている。また、報告は、「大学生による起業における企業生存率は注目すべきポイントであり、起業効果も長期的な視点から評価する必要がある」と指摘している。
<16> 「人民網日本語版」2017年6月13日
鉄道がなかった新疆アルタイ地区で北阿鉄道開通 交通運輸環境が改善
新疆ウイグル自治区阿勒泰(アルタイ)発阿克蘇(アクス)行きK9772/3号列車が10日午前9時、約680人の乗客を乗せてアルタイ鉄道駅を出発した。この列車は、北阿(北屯-アルタイ)鉄道開通後に走行した最初の列車であり、アルタイ地区の列車未開通の歴史は幕を閉じた。奎北(奎屯-北屯)鉄道の延長ラインである北阿鉄道は北屯市駅を始点とし、北屯鎮を経由して、エルティシ川(額爾斉斯河)とクラン川(克蘭河)を跨ぎ、アルタイ市に繋がる。沿線には、巴里巴蓋駅とアルタイ駅の2駅が設けられ、3年におよぶ建設期間を経て完成した。乗客の于国新さんは、「長年待ち望んでいた鉄道が、とうとう故郷の地であるアルタイにやって来た。今後は、ウイグル南部さらには内陸部への移動が、各段に便利になるだろう。これまでは、ウルムチからアルタイに戻る際、まず鉄道で北屯市まで行き、さらにそこから1時間ほど車に乗らなければならなかった」と話した。
<56> 人民網日本語版 2017年06月13日
8メートルもの巨大ワイド写真 4000人以上が一緒に写る卒業写真 武漢
湖北省武漢市にある華中師範大学の23学部の卒業生と教師、合計4000人以上が12日、首振り機能付きカメラで一枚の写真におさまったワイドな卒業写真を撮影した。この巨大なワイド卒業写真は現像すると、8メートル近くの長さになるということだ。同大学は公式サイトでその写真の電子版を提供し、卒業生は無料でダウンロードできるという。
<14> 「人民網日本語版」2017年06月13日
<動画>北京初のリニアモーターカーの試運転と調整テスト開始
北京市のリニアモーターカー路線S1線は、今週から試運転と調整を開始する。S1線は北京市初の中低速リニアモーターカー路線で、年内に乗客を乗せた試運転を予定している。設計時速100キロとなるS1線は6両編成で、1編成あたりの最大輸送能力は1032人。乗客が少ない場合は、1車両のみでの運行も可能など、柔軟性に富んでいる。S1線は、門頭溝区の石門営駅と石景山区の苹果園駅の間を走行し、複数の地下鉄路線への乗り換えが可能。北京リニアモーターカー路線S1線が全走行距離を走り終えるまでにかかる時間は乗客の乗車・降車にかかる時間を含めて20分以内となっており、北京市門頭溝区や石景山区などの住民の北京市中心部へのアクセスを大幅に改善することとなる。
<13> 「人民網日本語版」2017年06月12日
長白山最後の木造家屋村「錦江木屋村」に迫る
錦江村では今も満族の木造建築文化が残されている。写真は、50棟以上の家屋から形成されている錦江木屋村(撮影・趙超)。ここ2年、現地では木屋村の修繕を行い、同村に東北民俗文化体験センターと生態博物館を設立することを最終的な目標としている。
<12>「人民網日本語版」2017年06月12日
草原に咲き誇る野生の花々 世界最大規模の山丹馬場の風景 甘粛省
甘粛省張掖市の山丹馬場は6月を迎え、ネジアヤメやロウドクなどの花々が草原の広い範囲にわたって咲き誇っていた。山丹馬場は甘粛省の河西走廊中部、祁連山冷竜嶺北山麓の大馬営草原に位置する、現在世界最大で、最も歴史の古い馬場だ。
<11> 「人民網日本語版」2017年06月12日
上海国際映画祭のチケット発売 日本映画のチケット完売続出
第20回上海国際映画祭のチケットが11日午前8時、オンラインとオフラインで同時に発売された。発売開始1分でオンラインでは2万3261件の注文が寄せられ、チケット3万8619枚が売れ、5分後には注文件数が8万80件、販売枚数が12万2965枚に達するなど、映画ファンがいかに首を長くして待っていたことが分かる。同日午後6時の時点で、チケット35万3000枚が売れた。うち、オンラインでの販売が22万4000枚、オフラインが12万9000枚だった。日本映画週間、4Kデジタル修復版、SF映画、お勧め作品などの部門が最も人気で、発売即完売となったのは「4ヶ月、3週と2日」、「フランツ」、「フィレンツェ,メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館」、「私の愛するフィンセント」、「昼顔」などだ。チケット購入のために並んでいた映画ファンを取材してみると、日本映画は依然として最も注目の高いジャンルの一つだった。
<10> 「人民網日本語版」2017年06月9日
シェア自転車「ofo」メッセージカードで受験生を応援
中国大学統一入学試験前夜、シェア自転車の「ofo」のスタッフたちは、試験会場周辺の自社のシェア自転車一つ一つに、カードを取り付けた。全てのカードには「考神附体(試験の神様降臨)」や「飛黄騰達(目標達成)」といった縁起のいいメッセージと「ofo」のロゴが描かれていた。また受験生たちの成功を祈り、縁起が良いとされる赤い紐がシェア自転車のハンドルにくくりつけられていた。
<9> 「人民網日本語版」2017年06月9日
コンビニは日本の商業のエッセンスが凝縮する場所
日本ではコンビニが広く普及しており、東京や大阪などの大都市から小さな町や村まで無数のコンビニが立ち並ぶ。消費者は7分から10分ほど歩けば必ずコンビニを見つけることができ、しかも年中無休。生活必需品を購入できるほか、公共料金を支払い、ごみのリサイクルを行い、小包を送ったり受け取ったりもでき、ATMで預金を引き出し、各種旅行・観光チケットや映画チケットを購入し、印刷・コピー・FAXを利用し、トイレを使い、各種カードのチャージを行い、無料Wi-Fiを利用できるなど、コンビニは日本人の生活の中枢になっている。コンビニは日本の日常的なサービス業の基本的な姿を代表するものだ。訪日した観光客の多くは、日本のコンビニの高い機能性と利便性、そしてそのサービス水準に驚かされる。コンビニの面積は通常100平方メートルほどで、商品は3000種ほど。主にお菓子、弁当、野菜・果物、文房具、雑誌、日用品などが売られている。日常生活で必要なほとんどの物をここで簡単に手に入れることができる。
<8> 「人民網日本語版」2017年06月8日
英メディア「肥満はもはや富裕層の問題ではない」 過体重の低所得者が増加中
都市に住む低所得者が、肥満グループの主力になりつつある。中国の関連当局は、その流れを食い止めようと、多くの公共のスポーツ施設設置を進めている。中国で健康を監督する機構によると、中国の成人の30%(約3億2000万人)が過体重で、約12%が肥満となっている。中国が貧困から脱出し、人々の所得が増加するにつれ、肥満の人も増加している。しかし、西洋諸国の状況と同じく、肥満と裕福さとの関係は少しずつ薄れていることを示す証拠が増え、都市では低所得者の肥満という問題が際立つようになっている。中国とオーストラリアの研究者が、受けた教育の程度を社会的・経済的地位を測る指標とした研究を行ったところ、中国では全体的に受けた教育の程度が低い地域では、受けた教育の程度が高い人ほど過体重になりやすいのに対して、全体的に受けた教育の程度が高い地域では、受けた教育の程度が低い人ほど、過体重になりやすいことが判明した。後者の多くは都市部だ。
<7> 「人民網日本語版」2017年06月07日
がんばれ受験生!中国大学統一入学試験スタート
2017年中国大学統一入学試験のスタートとなる6月7日、受験生940万人が人生における重要な戦いに臨もうとしている。1977年に中国大学統一入学試験制度が復活してから、夢を適えることのできる時代がスタートした。それから40年、1億人を超える学生たちが中国大学統一入学試験を通して、新たな人生のスタートを切っている。中国大学統一入学試験と今日の入試に臨む受験生全員の青春の若き夢のため、日夜受験勉強に励み、困難にもあきらめず立ち向かう努力に対し、心からの敬意を表する。
<6> 「人民網日本語版」2017年06月7日
東京でシェア自転車が広がらない理由は?
日本の古い友人が北京に観光旅行にやって来た。レンタカーであちこち見て回ろうと思ったが、意外にもこのプランは拒否された。中国で今、最も人気のあるシェア自転車を試してみたいのだという。私は不思議だった。友人は中国にシェア自転車があることを知っているし、実際、1年前に阿里巴巴(アリババ)をはじめとする中国企業に投資して巨額の利益を手にした日本の有名企業家の孫正義氏がすでに東京でオープンストリートという名前のシェア自転車事業を展開している。シェア自転車は東京の人にとって別に目新しいものではない。おまけに日本では高級車を乗り回し、高級バッグを持って富をひけらかす発展段階はすでに過ぎ去り、環境保護意識が人々の心に浸透しており、シェア自転車の普及はごく自然な流れといえるのだ。
<5> 「人民網日本語版」2017年06月6日
大陸部でキャリア発展を望む台湾の若者多数 人脈や情報不足が障壁に
台湾地区の若者の「大陸進出」とキャリア発展の支援に尽力している台湾中華青年発展連合会の王正・理事長は、「「台湾に住む若者の5割から6割は、大陸部での就職や起業を望んでいる。だが、実際の行動に出る人は非常に少なく、1割にも満たないという調査結果もある。その主な原因は、人脈のプラットフォームや情報のパイプが不足していることにあり、実際行動に移したいという彼らの意欲が、これらによって大幅に引き下げられているのが現状だ」と指摘した。6月4日と5日の両日、台湾地区の若者の「大陸部進出」に関係する困難や問題を解決し、彼らの「西への進出」を奨励することを目的とした座談会が台北で開催された。「台湾青年創業・文化クリエイティブ産業発展」をテーマとしたこの座談会は、福建省文化企業協会、中華青年発展連合会、中華文教クリエイティブ産業発展協会が合同で開催した。
<4> 「人民網日本語版」2017年06月6日
新卒生が直面する各種「就職差別」 戸籍や性別が就職の壁に
新卒生の就職問題が、社会の各界から注目を浴びている。中国「労働法」第12条では、「労働者の就業に当たっては、民族、種族、性別、宗教の信仰の違いにより差別されない」と明確に規定されている。だが、明文化が禁じられている各種法律約款や規定のもとで、表面には浮上していない就職差別が今でも各業界にはびこっており、新卒生が就活中に直面する大きな課題となっている。中国大学マスコミ連盟は、この問題に関して、約100校の大学を卒業する新卒生605人を対象とするアンケート調査を実施した。その結果、回答者の75.7%は、「就活中に不公平な対応を受けた経験がある」と答えた。
<3> 「人民網日本語版」2017年6月5日
北京のカーシェアリング利用回数、1日平均5.1回
中国交通運輸部(省)科学研究院とカーシェアリング企業はこのほど、「中国一線都市カーシェアリング利用分析報告」を共同で発表した。これによると、北京のカーシェアリングで車両1台あたりの1日平均利用回数は5.1回に達し、1回あたりの走行距離は20キロメートルと、一般的な自家用車の4倍以上に上った。1日の利用時間帯については、平日(労働日)は午後6時から9時の間に集中していた。報告によると、中国における自家用車の運転免許証保有枚数はすでに3億枚を突破したが、自家用車の保有台数はまだ1億台に満たない。これは、免許証を所持していても実際には運転する車を持たない自動車好きのペーパードライバーが増加の一途を辿っている状況を示している。
<2> 「人民網日本語版」2017年06月2日
中日関係改善に日本は具体的行動を
最近、中日間の相互交流が活発だ。5月中旬、日本の安倍晋三首相は中国主催の「一帯一路」(the belt and road)国際協力サミットフォーラムに自民党の二階俊博幹事長を派遣した。中国の習近平国家主席との会談時、二階氏は安倍首相の「熱意のこもった、内容豊かな」親書を手渡した。5月末には楊潔チ国務委員が訪日し、日本側と第4回中日ハイレベル政治対話を行うとともに、日本側高官複数と交流した。(相互交流の過程において、中国側は中日関係の良好な発展を促進する意向を改めて明確にした。中国側は「今年は中日国交正常化45周年、来年は中日平和友好条約締結40周年だ。中国側は中日関係を重視しており、この重要な節目にあたり両国関係の改善を進めたい」と繰り返し強調した。
<1>「人民網日本語版」2017年06月01日
モンバサ-ナイロビ鉄道が開通 全線で「中国規格」を採用
2017年5月31日は、ケニアにとって記念すべき大切な日となった。同日、中国が敷設を担当した、ケニアのモンバサとナイロビを結ぶ鉄道(モンバサ-ナイロビ鉄道)が正式に開通した。モンバサ-ナイロビ鉄道は、中国がケニアを支援して敷設した、「中国規格」を全線で採用した鉄道だ。全長480キロメートル、東の起点は港湾都市モンバサで、西の終点はナイロビだが、将来的にはウガンダやルワンダなどのアフリカ諸国まで延伸される見込み。同鉄道は、ケニアが独立して以来最大のインフラ建設プロジェクトで、ケニアが2030年達成を目標としている国家発展計画の「代表的工事」でもあった。