安倍首相の訪中は、ちょうど中華全国総工会の第17回全国代表大会の開催期間中でした。
リンク先の紹介だけですが、以下経過です。
同大会は10月22日から26日までの期間、北京で開催されました。ご存じのように、総工会は文革中は活動停止を余儀なくされていましたが、改革開放で復活し、現在に至っています。
22日の開幕式には、習近平国家主席、李克強首相はじめ、党のトップである政治局常務委員7人全員が参加。
*映像・画像報道(中国語)
序列5位で「党の頭脳」と呼ばれる王滬寧が党中央と習近平総書記の委託を受けてスピーチしました。
*王滬寧スピーチ(中国語)
王東明・総工会主席らもが各代表団の会議に積極的に参加し、党中央からのスピーチの意義を共有したという報道があります。
*王東明・総工会主席ら大会の各会議に出席(中国語)
大会報告などはウェブでは確認できませんが(数日後にはUPされるか)、開催に先立って行われた記者会見では、前回の16回大会(2013年10月)からの5年間の成果や今大会の重点などが述べられています。また別の報道ではこの5年間の理論面での成果も報じられています。
*記者会見(中国語)
*五年来の成果(中国語、イラストあり)
*理論面での成果(中国語)
安倍首相と会見し、第三国での共同投資や日中間の交流拡大を話した李克強首相は、前回16回大会で大きく報じられた「リーコノミクス経済講義」と同じく、今17回大会でも経済情勢に関する報告を行っていますが、報じられかたは前回のときよりも抑制されている感じで、まだ全文の報告はウェブでは確認できません(全文は掲載されないかも)。李首相の経済報告については、今年9月に大連で行われた「夏季ダボス会議」で、世界中のエスタブリッシュメントに向けて経済情勢を報告しており、そちらのほうは全文が公表されていますが、米中貿易戦争がいっそう深まる最中で、労働者に向けてどのような経済報告がなされたか、気になるところではあります。
*17回大会での李首相報告の概要(2018/10/24中国語)
*李首相の16回大会での経済講義1~3(2013/10/21中国語)
http://cpc.people.com.cn/n/2013/1104/c64094-23421964.html
http://cpc.people.com.cn/n/2013/1104/c64094-23421964-2.html
http://cpc.people.com.cn/n/2013/1104/c64094-23421964-3.html
*夏季ダボス会議(2018/9/19)でのスピーチ(中国語)
(英文)https://www.en84.com/jh/5861.html
10月25日には、新執行部が選出され、王東明氏が主席に、李玉賦氏が第一書記に再選されました。
同日、全国総工会と国の住宅都市建設部が共同で全国の街頭清掃工を慰問する呼びかけを発しています。
そして、10月26日午前、17回大会は習近平総書記と党中央の呼びかけに応えようと訴えて、閉幕しました。
10/22-26の日程で開かれていた中華全国総工会第17回代表大会ですが、追加で中国語の資料がウェブに公開されていました。 ・大会での報告(王東明主席 10/22) ・閉幕の挨拶(李玉賦第一書記 10/26) ・規約改正に関する決議(10/26) ・改正された規約 ・規約改正についての記者会見