「人民網日本語版」2021年8月後半 抜粋(2021/09/01)

<20> 「人民網日本語版」2021年08月30日
断崖絶壁に沿うように走る「壁挂道路」 貴州省赫章
貴州省畢節市赫章県白果街道石板河村に敷設されている「壁挂道路」は、山から下りるために地元の村民たちが断崖絶壁を掘って作りあげた長さ約470メートルの道路だ。かつては深刻な貧困村だった石板河村は、大きな山に行く手を阻まれていたため、山から下りるための方法は、曲がりくねった小道を使う以外になかった。2000年、地元の村民たちは交通当局の支援を受けて、村の近くにある谷の大岩をうがち、村から外部に通じる道路を敷設し始めた。3年間におよぶ村を挙げての努力が実を結び、断崖絶壁の上に人が通ることができる歩道が完成した。2008年、この歩道は改造されて、車両が通行できる「壁挂道路」となった。2016年、この「壁挂道路」は、「村村通」舗装化プロジェクトによって、アスファルト道路となった。

(19> 「人民網日本語版」2021年08月27日
新型コロナ医療費は一人当たり平均2万元、全て国が負担 中国
今月26日午前10時、中国共産党中央宣伝部は文書「中国共産党の歴史的使命と行動価値」を発表し、記者会見を開いた。文書のトピック1「新型コロナウイルスとの闘い」によると、新型コロナウイルス感染拡大が発生して以降、中国共産党と中国政府は「人民至上」と「生命至上」という方針を堅持し、速やかに患者の治療、全市民対象のPCR検査、ワクチン接種などを展開し、感染者を一人も見逃さず、全ての患者を見放さず、どんな代価を払うことになったとしても人民の命の安全と健康を守ってきた。患者には無料で治療を行っている。新型コロナウイルス感染者(感染者と感染の疑いがある人を含む)に対する治療で発生した医療費は、基本医療保険、大病保険、医療救助などの規定に基づいて負担され、残りの個人の負担額は財政が負担している。今年6月末の時点で、中国全土で入院した感染者の医療費は合わせて28億3700万元(1元は約17円)、医療保険の負担費は16億3100万元、患者一人当たりの医療費は平均約2万元となっている。

(18)「人民網日本語版」2021年08月27日
塞罕壩造林事業、1本の苗から世界最大の人工林へ
北京から北に400キロメートル離れた場所に、深い緑の一帯が広がっている。それは羽を広げた勇猛な鷹のように、内蒙古(内モンゴル)渾善達克砂地の南端を守り、河北省の承徳や張家口などの鬱蒼たる森林と繋がって「緑の長城」を築いている。そして北京・天津・河北と華北地域の風砂の防御壁となり、水源を守っている。その緑の一帯とは、塞罕壩機械林場だ。今では想像し難いが、50年代の塞罕壩は草木がなく、黄砂が漂い、風が吹くと砂が渦巻き、ほしいままに北京を襲っていた。3世代、59年。「数世代の塞罕壩の人は北京・天津を風砂から守り水源を確保することを職責とし、ためらうことなく生態修復に励み、世界で面積が最大の人工林を作った。

<17> 「人民網日本語版」2021年08月26日
嶺南地方の「庶民風」内装で話題集める生鮮市場 広東省広州市
広東省広州市にある生鮮市場の「東山肉菜市場」は、革新的な改装を経て、その「ルックス」を格段にアップさせている。そのデザインは細かいところまで地元・嶺南地方の庶民的なムードを漂わせており、ネットでも話題を集める生鮮市場に生まれ変わった。

<16>  「人民網日本語版」2021年08月26日
ユニバーサル・スタジオ・北京が9月1日からプレオープンへ
3ヶ月間にわたるトライアル実習が間もなく終わるため、ユニバーサル・スタジオ・北京リゾートは24日、9月1日からプレオープンすると発表した。プレオープン期間中は、テーマパークのほか、商業施設「シティーウォーク」と「環球影城大酒店(ユニバーサルスタジオ・グランドホテル)」、「諾金度假酒店(NUOリゾートホテル)」のみがゲストを受け入れることになる。ゲストは一部の提携パートナーや公式の市場向けPRイベントで選ばれた一部のファンに限られる。

<15> 「人民網日本語版」2021年08月25日
大雨の影響で壺口瀑布に広がる壮大で美しい光景 山西省
川上の雨量増の影響を受け、このほど黄河本流の晋陝峡谷の水が増加し、壺口瀑布が再び壮大で美しい瀑布群の景観を呈している。濁った波が渦巻き堂々たる風景が一面に広がっている。

<14> 「人民網日本語版」2021年08月25日
中国独自の海底トンネルシールドマシンがラインオフ
中国が独自に開発した海底トンネルシールドマシンが23日、湖南省長沙市でラインオフした。同シールドマシンは掘削直径13.42メートル、全長130メートル、総重量3800トンで、中国で最も深い海底トンネルである深江鉄道(深セン-江門鉄道)珠江口トンネルの建設に加わる。同シールドマシンの名称は「深江1号」で、カッターヘッドに「広東醒獅(眠れる獅子が目覚める)」要素が塗装されている。珠江口トンネルは深江鉄道の重点工事。「深江1号」の掘削区間は全長3590メートルで、全線が長距離にわたり下向きに掘進し、珠江の河口の下を通過する。工事の地質条件は極めて複雑だ。

<13> 「人民網日本語版」2021年08月24日
中国、世界2位の消費市場・世界1位の貿易大国に
中国商務部(省)によると、中国はすでに世界2位の消費市場、世界1位の貿易大国となり、外資利用と対外投資は安定して世界の上位を占めている。商務部の王文濤部長は23日に行われた記者会見で、「ここ数年、中国のビジネス関連事業は歴史的な成果を上げ、中国は今や米国に次ぐ世界で2番目の消費市場であり、経済貿易大国の地位が一層確固としたものになり、経済貿易強国への歩みが加速している」と述べた。王氏は、「消費は経済成長の重要なエンジンだ。規模を見ると、2012年から20年にかけて、中国の社会消費財小売総額は20兆6千億元(1元は約17.0円)から39兆2千億元に増加し、年平均増加率は約8.4%になった。

<12> 「人民網日本語版」2021年08月24日
731部隊資料収集の主要責任者は全て米フォート・デトリック関係者
中国侵略日本軍第七三一部隊罪証陳列館によると、米国は第2次大戦終結後に中国侵略日本軍第七三一部隊(以下「731部隊」)による細菌戦などに関する情報収集のため、相次いで4グループの人員を日本に派遣したが、各グループのトップはいずれもフォート・デトリック関係者だった。彼らは最終的に生体実験、細菌実験、細菌戦等に関するデータや資料を押収した。(1)Murray Sanders中佐 フォート・デトリックの細菌戦専門家。1945年9月と10月に東京へ行き、内藤良一、金子順一、増田知貞など731部隊の重要構成員を相次いで尋問した。だが、731部隊の初代隊長であり、細菌戦の罪の張本人である石井四郎には尋問できなかった。1945年11月に「日本科学技術情報調査報告・細菌戦」をまとめた。

<11> 「人民網日本語版」2021年08月24日
スマートゴミ分別ロボット、1時間で5700回分別
広東省東莞市の企業が開発したスマートゴミ分別ロボットは、ペットボトル、建築ゴミ、生活ゴミなどの廃棄物をスピーディに識別・分別する。分別のペースは1時間あたり5700回にのぼり、人の3倍の効率で24時間連続で稼働できる。現在すでに北京、上海、杭州などの都市にある中国国内の50数軒のゴミ工場で使用されている。

<10> 「人民網日本語版」2021年08月23日
米大統領に「チャイナ・イニシアチブ」停止促す公開書簡 在米アジア系団体
20以上の在米アジア系団体がこのほどバイデン大統領に、米司法省の進める「チャイナ・イニシアチブ」を一時停止し、同イニシアチブが人種などに基づきアジア系の人々を不公平に扱っているかどうか独立調査を行うよう促す連名書簡を送った。19日に発表された公開書簡は、「チャイナ・イニシアチブ」について、人種や民族、家系に基づき個人を不当に標的にしているかどうかを判断する独立調査の結果が出るまで、一時停止するようバイデン政権に求めた。今年7月末には、米司法省の「人種プロファイリング」疑惑について、100名近くの米議員がガーランド司法長官に調査を促していた。いわゆる「チャイナ・イニシアチブ」は2018年に米国司法省が正式に始動したもので、米国の国家安全保障への脅威と考えられる企業秘密窃取や経済スパイ活動の調査が目的だとしている。

<9> 「人民網日本語版」2021年08月21日
中国の5Gスマホの接続端末数が3億9200万件に
中国の工業・情報化部(省)が20日に発表したデータによると、今年7月末現在、中国の5G基地局に接続する5Gスマートフォンの端末数が前年末比1億9300万件増加して3億9200万件に達した。7月末現在の基礎的電気通信業務を提供する企業3社の移動電話ユーザー数は、前年末比2521万件増とやや増加して16億1900万件になった。セルラーIoT(IoTはモノのインターネット)のユーザーが急増して、新たな成長源になった。7月末現在、上記3社のセルラーIoTユーザーは前年末比1億7千万件増加して13億600万件になり、このうちスマート製造、スマート交通、スマート公共サービスへの応用を利用する端末のユーザーは、前年同期比で製造が17.5%増加、交通が17%増加、公共サービスが22.7%増加した。

<8> 「人民網日本語版」2021年08月20日
中央財経委が「3回目の分配」を提起 どんな重要なシグナルか?
8月17日に開催された中央財経委員会会議で3回目の分配が提起され、広い注目を集めた。今回の会議で3回目の分配を提起したことにどのような重要な意義があるのか。どのような重要なシグナルを発しているのか。会議では、「国民を中心にした発展思想を堅持し、質の高い発展の中で共同富裕を促進し、効率と公平性との関係を的確に処理し、最初の分配、再分配、3回目の分配が協調的に配置された基礎的制度を構築する」と指摘された。中央財経委が3回目の分配を提起するのはこれが初めてではない。2019年、中国共産党第19期中央委員会第4回全体会議では、3回目の分配の役割を発揮し、慈善事業など社会公益事業を発展させることを重視する方針が打ち出された。20年には、同委員会第5回全体会議で再び、3回目の分配の役割を発揮し、慈善事業を発展させ、所得と富の分配の構造を改善することが打ち出された。

<7> 「人民網日本語版」2021年08月20日
チベット平和解放70周年祝賀大会が盛大に開催 祝賀の扁額に習近平総書記の言葉
19日午前、ポタラ宮広場に西蔵(チベット)各民族・各界の幹部や大衆2万人余りが集まり、チベット平和解放70周年を祝った。祝賀の扁額には、習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)の「美しく幸せなチベットを築き、偉大な復興の夢を共に実現」という言葉が記された。汪洋全国政協主席(中共中央政治局常務委員、中央代表団団長)が祝賀大会に出席し、演説を行った。汪氏は、「1951年のチベット平和解放は、中国人民解放事業と祖国統一事業の偉大な勝利であり、チベットにとって画期的意義を持つ歴史的転換点であった。第18回党大会以降、チベットは最高の発展、最大の変化、大衆の最多の実益という新時代へと足を踏み入れた。年平均の経済成長率は全国トップ3に入り、農村部住民の一人当たり可処分所得の伸び率は何年も続けて中国全土で首位となり、都市化率は13ポイント上昇した。たゆまぬ努力を続けた結果、62万8千人の貧困層が全て貧困から脱却し、26万6千人が高山の寒さ厳しい土地から河谷の都市部へと移住して安心して暮らし、楽しく働くようになり、チベットは全国と共に小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な完成を期限内に果たした」と指摘。

<6>「人民網日本語版」2021年08月19日
国慶節映画「我和我的父輩」、 監督4人によるオムニバス映画
2019年の国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせて公開された「愛しの母国(原題:我和我的祖国)」、20年の国慶節に合わせて公開された「愛しの故郷(原題:我和我的家郷)」に続き、今年の国慶節に合わせて公開される予定の映画「我和我的父輩」(仮訳:私と私の父の世代)のポスターがこのほど公開された。4つの物語が1つの作品になったオムニバス映画で、呉京(ウー・ジン)、章子怡(チャン・ツィイー)、徐崢(シュー・ジェン)、沈騰(シェン・タン)の4人が各作品で監督と主演を務める。「我和我的父輩」は、さまざまな時代における一般家庭にスポットを当て、家族への思いを切り口として、親が子供に愛情を注ぎ、教え導く姿を描いている。呉京がメガホンを取った作品は戦争時代に起きたストーリー。馬に乗るシーンが多く、技術的にも難しいうえに、リスクも高かった。呉京は、撮影について「命懸け」と表現。「それが中国の映画人の姿勢だ」と語る。今回の監督のうち唯一の女性である章子怡は、母親の役も演じている。「今回の撮影では、慣れている部分もあったし、あまり経験したことのない部分もあった。真摯な強い思いを込めて、父親の世代の人々の無私の自己犠牲に対する敬意を表現した」と章子怡は語る。

<5> 「人民網日本語版」2021年08月19日
私たちのすぐ側にあるAI、その最先端の進展とは?
世界人工知能(AI)大会2021がこのほど上海で開幕した。フォーラムなどのイベントが100回以上行われ、300以上の企業が参加して、AI技術のイノベーションと産業化の最先端の進展状況を展示する場になる。上海では4年連続で同大会が開催され、その4年間で中国のAI産業は急速に発展した。昨年末現在、世界のAI産業の規模は前年比12.3%増の1565億ドル(約17兆1900億円)に達し、中国は同13.75%増の434億ドル(約4兆7670億円)に達して増加率で世界を上回った。グローバルAI競争の局面において、中国はすでに先頭集団に入っている。同大会のガバナンスフォーラムで発表された「世界AIイノベーション指数報告2020」でも、中国のAIイノベーション指数は米国に次ぐ2位に躍進したことが伝えられた。

<4>「人民網日本語版」2021年08月18日
中央政府が共同富裕の基準を明確化 3つの「多い」に注目
中央財経委員会は18日に第10回会議を開催し、共同富裕の促進について話し合った。会議では共同富裕の基準を明確にし、3つの「多い」によって概括した。1つ目は「人数が多い」で、国民全体が豊かになることが共同富裕であり、少数の人が豊かになることではないとした。2つ目は「内容が多い」で、物質的生活が豊かになることも、精神的生活が豊かになることも必要だとした。3つ目は「ステップが多い」で、共同富裕は画一的な平均主義ではなく、段階的に徐々に実現するべきものだとした。共同富裕の実現はケーキを作るようなものだ。大きくなければならないうえ、うまく分け合わなければならない。「大きく作る」は質の高い発展に基づき、「分け合う」は制度的な設定に基づく必要がある。

<3> 「人民網日本語版」2021年08月17日
中国とロシアを結ぶ「同江鉄路大橋」のレール敷設が完了
今月17日午前9時58分、黒竜江省同江市とロシアのニジュネレニンスコエを結ぶ「同江鉄路大橋」で、レールの敷設工事が完了。これにより、橋の全線開通に向けて基礎が築かれたことになる。同大橋の全長は7194メートル。うちアプローチ橋が4979メートル、メイン橋が2215メートルだ。中国側のメイン橋の長さは1886メートル、ロシア側のメイン橋は329メートル。車両運行の設計速度は100キロで、年間2100万トンの貨物をこの橋を使って輸送することができる。同大橋の建設プロジェクトは、2014年2月に着工し、2018年10月に中国側の主体プロジェクトが完成、2019年7月に中国側の静的検査、動的検査、初期段階の検査、安全評価などの検査全てが完了した。

<2> 「人民網日本語版」2021年08月17日
中国はタリバン政権を承認するのか? 中国外交部がコメント
【記者】中国はタリバンと接触を行っているか。タリバン政権を承認するか。
【華報道官】中国はアフガニスタンの国家主権及び国内各派の意向を十分に尊重した上で、アフガニスタンのタリバン等と連絡・意思疎通を維持しており、アフガニスタン問題の政治的解決を後押しするために建設的な役割を果たし続けている。7月28日に王毅国務委員兼外交部長(外相)がアフガニスタン・タリバンの政治委員会トップのバラダル氏一行と天津で会談した。我々はアフガニスタンのタリバンが各党派、各民族と団結して、アフガニスタン自身の国情に合った、幅広く包摂的な政治的枠組を構築し、アフガニスタンの永続的平和の実現に向けて基礎を固めることを希望する。

<1> 「人民網日本語版」2021年08月16日
南京の感染症に短期的な拡散リスクあるが現在の措置は有効
江蘇省南京市で新型コロナウイルス感染症が発生すると、ウイルスが変異したのではないか、現在の予防・抑制措置は果たして有効なのかといった点に注目が集まった。これについて、中国国家衛生健康委員会疾病予防抑制局の賀青華一級巡視員は、「現在、南京での感染が省内の他の都市や省外へと拡散しており、短期的には他の地域に拡散し続けるリスクがある。しかし、現在の予防・抑制措置はデルタ株の輸入が引き起こした感染症に対して引き続き有効だ。