「人民網日本語版」2020年6月後半 抜粋(2020/07/01)

<20> 「人民網日本語版」2020年06月30日
北京・新発地関連の新型コロナ集団感染で初の退院者
北京の新型コロナウイルス感染のクラスター発生地となった食品卸売市場・新発地市場の関連感染者のうち、最初に治癒した何さん(男性、56)が29日午前、退院した。北京市西城区に住む何さんはバスの運転手で、6月3日に、新発地市場の牛・羊肉棟で羊肉を購入した際、そこに約20分間とどまった。そして、2日後に倦怠感を覚え、12日に発熱。熱は約38.0度まで上がり、病院で受診した結果、翌13日に新型コロナウイルス感染陽性が確認され、北京地壇病院の応急5区に入院した。翌日、熱は39.8度まで上がり、痰はないが咳症状がみられ、解熱などの対処療法が行われ、16日には体温も正常値に戻った。さらに、臨床症状、画像診断、化学検査指数などが数日で相次いで好転し、21日と26日の二度のPCR検査で陰性が確認され、退院基準をクリアした。

<19>  「人民網日本語版」2020年06月29日
中国南方エリアの洪水被災者が1200万人以上に 国家4級緊急時対応策実施
中国応急管理部(省)は28日の取材に対して、南方エリアで発生している水害の被災者が延べ1200万人を超えたことを明らかにした。統計によると、6月以来、南方エリアの広西壮(チワン)族自治区、貴州省、湖南省、四川省、江西省などの省(区、市)で発生した洪水の被災者が延べ1216万人、死者・行方不明者が78人に達し、72万9000人が緊急避難した。倒壊した家屋は8000棟以上、9万7000棟が損壊した。直接的な経済損失は257億元(1元は約15.15円)に達している。

<18> 「人民網日本語版」2020年06月29日
中国在住の竹内亮氏のドキュメンタリー「お久しぶりです、武漢」が配信と同時に話題さらう
26日夜10時、江蘇省南京市に7年暮らす日本人ドキュメンタリー監督の竹内亮氏は、「今は1分ほどのショート動画を好む人が多いのに、この約1時間の作品を見てくれる人はいるのだろうか」と不安を感じながら、自身のドキュメンタリー新作「お久しぶりです、武漢(好久不見、武漢)」の配信スタートを迎えた。しかしそんな不安を払拭するように、「お久しぶりです、武漢」は微博(ウェイボー)や微信(WeChat)などで話題をさらう大ヒット作品となった。「みんなこんなに武漢のことを心配し、気にかけていることに感動した」と竹内氏。

<17> 「人民網日本語版」2020年06月29日
北京市の公立医療機関でPCR検査値下げ、1回180元から120元に
6月28日午後、北京市の新型コロナウイルス感染症予防・抑制に関する記者会見で、北京市医療保障局の杜◆副局長(◆は品の口が金)は、「感染症の発生時から、北京市医療保障局は国の要求に基づき、新型コロナウイルス感染が疑われる人と感染が確認された患者に対する検査及び治療関連薬品、医療サービス項目などを臨時で医療保険適用対象範囲に組み入れ、患者に対する治療が費用の問題で影響を受けないようにしてきた。感染状況予防・抑制情勢の変化にともない、5月19日から、保険加入者が医療保険指定医療機関でPCR検査を行った場合は、規定に基づいて保険が適用され、個人負担部分は市と区の財政が負担している」と説明した。北京市医療保障局は先ごろ、PCR検査コストと検査を受けた人の費用負担をさらに減らすため、検査試薬の価格変化状況も踏まえ、衛生・財政などの当局と連携してPCR検査の価格を調整し、6月25日から市全域の公立医療機関のPCR検査価格を1回180元(1元は約15.1円)から120元に引き下げた。

<16> 「人民網日本語版」2020年06月28日
祝日も当番制で昼夜問わず続けられた北京市のPCR検査
北京市における新型コロナウイルスのPCR検査に対応するため、北京金域医学実験室は端午節(端午の節句、今年は6月25日)の三連休も検査スタッフを複数のグループに分け、当番制で昼夜を問わず同市朝陽区における大規模なスクリーニング検査に対応した。これらの検査スタッフのうち10人はこれまでも湖北省武漢市や広東省広州市、吉林省、黒竜江省などでPCR検査の業務に携わってきた「ベテラン」。この実験室の検査チームは現在までにすでに専門スタッフ100人以上を抱え、所有するPCR検査マシンは数十台、1日あたりのPCR検査能力は約3万件に達している。

<15> 「人民網日本語版」2020年06月24日
豪雨被害の中国26省で延べ1122万人が被災
中国国家応急管理部によると、今月23日の時点で、豪雨による洪水の被災者は、広西壮(チワン)族自治区、貴州省、広東省、湖南省、江西省、重慶市など26省(区、市)で延べ1122万人に達した。そして、57万1000人が緊急避難し、21万3000人が緊急生活支援を必要としている。倒壊した家屋は約9300棟、その他、17万1000棟が損壊した。被害を受けた農作物の面積は861千ヘクタール、直接的な経済損失は241億元(1元は約15.07円)に達した。長江流域は現在、全面的に増水期に入っており、洪水発生防止対策の重要な段階となっている。

<14> 「人民網日本語版」2020年06月24日
鍾南山氏、「今年の冬から来年の春に新型コロナ収束はない」
中国の呼吸器疾患の専門家である鍾南山院士は今月23日、取材に対して、「今年の冬から来年の春にかけても、新型コロナウイルス感染症が収束することはないが、第一波ほど爆発的に感染が拡大することはないだろう」との見通しを語った。鍾院士は、「必要に応じて、小中高校の登校を中止したり、大学の授業再開を延期したり、飛行機の便数を減らしたりなどの短期的な措置を講じることは必要だ。強力な措置を講じて感染拡大を食い止めることは依然として必要だ」とした。

<13)「人民網日本語版」2020年06月23日
北京卸売市場の感染源いまだ謎 コールドチェーンは信頼できるか
北京市の新発地卸売市場で発生した新型コロナウイルス感染症の感染源が何かは、いまだに未解決の謎だ。しかしコールドチェーンは発生当初から「容疑者」扱いされてきた。その後、疫学調査を重ねる中でわかったのは、新発地卸売市場の水産ホール、牛肉・羊肉ホールの環境サンプルは新型コロナウイルスの陽性判定が比較的多く、新型肺炎と診断された人の中では、水産部門の販売担当者が最も多く、そして発症が最も早かったことだ。この100万人の物流関係者の生活を支え、人々の食卓にたくさんの幸せを運ぶ産業は、本当にこのたびの感染症ぶり返しの元凶なのか、どのようなリスクが潜むのか、感染症が過ぎ去った後でどのような変化が訪れるだろうか。

<12> 「人民網日本語版」2020年06月23日
北京市の宅配便配達員10万人がPCR検査 22日に検体採取完了へ
北京の郵政と宅配便企業17社は現在、第一線で働く従業員10万3000人を対象にPCR検査を実施しており、22日24時までに、検体採取を完了させる計画だ。その他、美団や餓了麽(Eleme)、盒馬、毎日優鮮などのデリバリープラットホーム、ECプラットホームも、新型コロナウイルスをめぐる潜在リスクをなくすべく、その配達員を対象にPCR検査を実施している。現時点で、北京市の郵政、宅配便の従事者で感染が確認されたり、感染が疑われたりしているケースはない。また、安全で安定したスムーズな宅配業務が維持されている。

<11> 「人民網日本語版」2020年06月22日
北京市海淀病院総合PCR検査実験室を訪ねて
北京市海淀病院総合PCR検査実験室の運用がこのほどスタートした。同実験室は、試薬調合室、核酸抽出室、核酸精製室、高圧滅菌室に分かれている。毎日午前11時と午後6時に、医療関係者が、喉粘膜から採取された検体を実験室に送り届け、実験室の職員が完全な防護体制のもとで検体に対するPCR検査を実施する。同実験室は、北京市海淀病院で診察を受けた患者やPCR検査のオンライン予約を行った市民を対象としたPCR検査業務を担当している。

<10> 「人民網日本語版」2020年06月20日
滴滴順風車が23日から都市間サービス再開 北京は除く
乗り合い自動車サービスの滴滴順風車はすでに、全国300都市でテスト営業を相次いで再開している。今月23日には都市間サービスも再開する予定だが、北京市は当面除外するという。交通運輸部(省)18日に通達を出し、タクシーと順風車プラットフォームの車両が北京を出入りすることを引き続き一時的に停止し、違法な営業行為を厳格に取り締まり、旅客が違法車両に乗って北京を出入りすることを断固防止するよう求めた。

<9> 「人民網日本語版」2020年06月19日
三峡ダムの閘門、運用開始から17年目
今月16日、中国・長江の三峡ダムの閘門は、運用開始から17年目を迎えた。安全で高い効率の運用が一貫して維持されており、通過する船の貨物量も年々増加している。2019年、通過した船の貨物量は合わせて1億4600万トンに達した。三峡ダムができる前、同区間の年間貨物量は最高で1800万トンだったため、8.1倍に増えたことになる。

<8> 「人民網日本語版」2020年06月19日
香港地区教育局が国旗と国歌斉唱に関する指示発表
香港特別行政区政府教育局は18日、香港地区全域の小中高校に、国旗と区旗の掲揚、国歌斉唱に関する指示のほか、カリキュラムのリソース、支援措置の最新情報を示す通告を発表した。教育局の報道官によると、「国歌条例」は今月12日からすでにその効力を発している。条例に基づいて、同局の局長は、「国歌斉唱を小中高校への指示に盛り込まなければならない。小中高校は、元旦や香港の祖国復帰、国慶節(建国記念日)などを祝う活動の際、国旗と区旗を掲揚して、国歌を斉唱しなければならない」とした。同局は、学校に対して、始業日や開放日、卒業式などの重要な日や特別なシーンで、国旗と区旗を掲揚し、国歌を斉唱するよう強く提案しているほか、国旗と区旗の展示、国歌斉唱を定期的に行うようにと奨励している。

<7>「人民網日本語版」2020年06月19日
【国際観察】中国が再び新疆のテロ対策ドキュメンタリーを放送 西側メディアは沈黙し続けるのか?
CGTNは19日、ドキュメンタリー『高くそびえ立つ天山ーー中国新疆のテロ対策の記憶』を放送した。視聴者からは「テロとは何かを血涙をもって説明した」とのコメントが寄せられた。視聴者が涙を禁じ得ないのは、それが真実に基づくものであるからだ。これが映画ではなく、普通の多くの人々の人生であるからだ。1990年から2016年の間、新疆では数千件のテロ襲撃事件が起きた。人間性を喪失した殺戮が、無数の家庭に悲劇をもたらした。過去3年間になって、中国のテロ対策の下で残虐行為はようやくなくなった。現在まで、新疆ではすでに40か月続けて暴力テロ事件が起きていない。新疆の各族群衆の生存権、発展権は有効に保障されている。あるネットユーザーは「60分間のこのドキュメンタリーを見ていない人は、新疆でのテロ対策についてとやかく言う資格はない」とコメントした

<6> 「人民網日本語版」2020年06月19日
北京を離れる人を厳格に管理、空港では搭乗時「7日以内PCR検査陰性証明」が必要に
18日午前、北京市は新型コロナウイルス感染予防・抑制についての第124回定例記者会見を開いた。会見では、北京市政府関連当局の関係責任者が北京市の感染予防・抑制に関する状況について報告を行い、記者の質問に回答した。北京を離れる人を厳格に管理するが、都市封鎖ではないこのところ、北京が「都市封鎖」されるという噂が広まっている。これについて北京市公安局の潘緒宏副局長は、「北京を離れる人を厳格に管理するが、それは都市封鎖を意味するわけではなく、感染リスクのある人に対するターゲットを絞った管理・コントロールだ」と述べた。以下の3つのケースに当てはまる人は北京を離れることを禁止① 北京市で確認された感染者、感染が疑われる人、濃厚接触者、無症状感染者、発熱症状がある人。② 5月30日以降に新発地卸売市場に出入りした人や、市場関係者と濃厚接触した人。③ 中・高リスクエリアの住民。

<5>「人民網日本語版」2020年06月19日
中国最大の貿易パートナーが変動 何がわかるか?
現在、中国にとって最大の貿易パートナーはどこだろうか。多くの人が米国、欧州連合(EU)、日本を思い浮かべるだろうが、すべて不正解で、正解はASEANだ。ASEANが1位。これは実に深い歴史的意義のあることだ。新華社がこのほど引用した税関総署のデータによると、今年1-5月には、中国とASEANの貿易総額が1兆7千億元(1元は約15.1円)に上り、前年同期比4.2%増加し、中国の対外貿易総額に占める割合は14.7%だった。EUとの貿易総額は1兆6100億元で同4.4%減少、割合は13.9%だった。米国との貿易総額は1兆2900億元で同9.8%減少、割合は11.1%。日本との貿易総額は8463億6千万元で同0.3%減少、割合は7.3%だった。

<4> 「人民網日本語版」2020年06月18日
中国疾病予防管理センター、北京のPCR検査支援にP3実験室の運用を開始
中国疾病予防管理センター移動P3実験室検測チームのメンバー14人が17日に集合し、豊台区疾病予防管理センターに赴き、北京市が実施している新型コロナウイルス感染診断のためのPCR検査の支援にあたった。現在の配置状況下での1日あたりの検査能力は1千人に達し、北京市による今回のPCR検査業務において、検査件数および検査に参与する実験室を増やすという重要な役割を発揮している。

<3> 「人民網日本語版」2020年06月18日
コロナ検出の北京卸売市場、農産品臨時取引エリアを新設
首都・北京の農産品供給に影響が出ないようにするため、北京新発地市場はこのほど新たな農産品取引場所を迅速に用意し、総面積約41.3ヘクタールに上る臨時取引エリア5ヶ所を開設した。同市場はこのほど、新型コロナウイルスの感染が確認され、閉鎖された。

<2> 「人民網日本語版」2020年06月17日
北京の空の便、ほとんどがキャンセルに
このほど新型コロナウイルスの新規感染者が確認された北京では16日、北京の空の便のほとんどがキャンセルされる事態となっている。データによると、16日夜11時頃、北京首都空港における離陸便の定時運航率はわずか26%で、302便がキャンセル。フライト情報スクリーンを見てみると、中国各地に向かうほとんどの便がキャンセルと表示されていた。また北京大興空港における離陸便の定時運航率もわずか20%となっており、139便がキャンセルされている。

<1> 「人民網日本語版」2020年06月16日
河北省唐山市、「漁業・太陽光相互補完」で生活が豊かに
河北省唐山市豊南区黒沿子鎮にある、通威股フン有限公司(フンはにんべんに分)による「漁業・太陽光一体型」現代漁業産業パークは、計画中の面積が800ヘクタールにのぼる。上層は太陽光発電に用い、下層の水面は養殖に用いる。同プロジェクトの1期は2018年末に電力系統に接続し、発電を開始し、200ヘクタール以上の養魚池の標準化改造を完了した。クリーンエネルギーを生産すると同時に、「企業+拠点+農家」の産業化経営モデルにより高効率な養殖を推進した。1ムー(約6.7アール)あたりの総合的な収益は5万元(1元は約15.2円)以上にのぼり、養殖業者の収益を効果的に向上させた。