渡部公一
上演と講演の夕べ
12月13日(金)、18時半からカメリアプラザ(江東区亀戸文化センター)で上記集会がありました。参加は、中高年の中、学生も多数いて、会場が埋まり70人を超える参加でした。
当日は、加賀美さんの司会で始まりました。
はじめにノーモア南京東京の会の田中宏さんから開会のあいさつがありました。
次に映画監督の武田倫和さんが制作のドキュメンタリー映画「老華僑は黙らない」1時間のパイロット版上映。
上映後、町田さんから、林伯耀さんにずうっと同行してきたこと、中国から掛け軸「徳如海壽如山」を日本のものだからと預かってきたことなどが話されました。
次に林伯耀さんから、初めに南京の犠牲者のためにみんなに30秒間の黙とうの提案。黙とうの後、軍備を増強し、中国敵視政策を強める日本政府をはじめ今の状況を非常に憂慮しているとのこと。この中で日本被団協がノーベル平和賞を受賞したことは、これからの平和運動を進めていくうえで素晴らしいこと。この時一緒に、なぜ日本に原爆が落とされたのか、加害の日本のことも一緒に語ってほしかった。そして、南京大虐殺に従軍した梶谷健郎さんが描いた絵を掲示し、当時の4列縦隊死の行進をさせた加害の事実を語った人がいたことを話してくれました。最後に耿諄さんと中国で最後に会ったことについて話してくれました。新美隆弁護士が既に鬼籍に入り、彼が命をかけて花岡事件に取り組んだ彼の著書と一緒に、写真撮影をお願いしたが、考え抜いた末できないと言われた。無言のまま振り返ることなく別れたこと。 その後、耿諄さんが亡くなり、墓参したことが話されました。
集会最後に、映画監督の武田倫和さんから、自身が制作している「老華僑は黙らない」についてお話がありました。武田監督は、林伯耀さんらと同行し、このドキュメンタリー映画、600時間ある中、今日のために7時間ぐらいに編集し、さらに1時間に編集したとのこと。武田監督は学生時代に制作したドキュメンタリー映画「ウトロ 家族の街」で有名です。
私は、林さんのお話で、日本被団協がノーベル平和賞の受賞をたたえながら、戦争を引き起こした加害の歴史にも触れてほしいとの思いに共感しました。また、武田監督制作中のドキュメンタリー映画ともシンクロしますが、林さんが耿諄さんを訪問し新見弁護士にふれた映像のシーン、亡くなってから町田さんと一緒に墓参した映像を見ることができ、和解と寛容についてとても考えさせられました。
受付で、パンフ「18歳、22歳のあなたへそしてご家族、友人の皆さんへ 湯煙の後ろに?が立っていませんか」大分敷戸ミサイル弾薬庫問題を考える市民の会発行、「本当に『中国は攻撃して来る』のだろうか?」ノーモア沖縄戦・えひめの会発行などの配布がありました。
<お願い>
武田倫和監督のドキュメンタリー映画「老華僑は黙らない・老華僑ブルース」完成に向け、サポート募集中だそうです。
ゆうちょ銀行 店名418 店番418普通預金 口座番号 7845123 タケダ トモカズ
武田倫和監督のメール nomadic118@yahoo.co.jpまで「お名前」「ご住所」「お電話番号」をお知らせください。お名前を映画本編のエンドロールに載せさえていただきますので、記載の有無もお知らせください。