カテゴリー別アーカイブ: 香港

失踪から10日目:沈夢雨の自筆の手紙(2018/8/23)

ニッパツ100%子会社の広州日弘を不当に解雇された沈夢雨さんらは、深圳の佳士科技公司(JASIC)で組合を結成しようとして解雇された労働者を支援するさなかに、何者かに連れ去られました。その沈さんが拉致されているさなかに書いた自筆の手紙が香港の労働NGOが公表しました。全文を訳しました。

原文および手紙の画像はこちらです

ロイターもこの事件を報じています。英語ですがリンクぶら下げときます。

またJASIC労働者や拉致された沈さんらを支援するために北京、上海、南紀など全国各地から集まった学生たちが寝泊まりしていた宿舎に、今朝(8/24)に機動隊がなだれ込み学生ら50人が拘束されています。その瞬間の映像も香港の労働NGOのSACOMがウェブにUPしていますので、紹介しておきます。

!!URGENT!!! Around two hours ago, at midnight, over 50 students from the Jasic concern group were arrested by the police at their rented place. All of them. This is the video taken right before they were arrested. Please share this post!!!!緊急!!!大約兩小時前,清晨十分,防暴警察至佳士工人聲援團租屋處清場,在場超過五十名同學全部被捕。這是被捕前學生拍攝的影片,請多多轉發,擴散消息!

SACOMさんの投稿 2018年8月23日木曜日

がんばれ!
以下、沈さんの手紙の訳です。 (会員・IY)


失踪から10日目:沈夢雨の自筆の手紙

2018年8月23日

8月11日、法律にしたがって労働組合を結成しようとした佳士科技(JASIC)労働者を支援してきた広東の労働運動活動家の沈夢雨は、友人たちとの夕食最中に連れ去られた。それから10日後、沈夢雨が自筆で現在の状況と経過を書いた手紙を支援団体がウェブ上で公開した。以下はその全文。

◇ ◇ ◇ ◇

夢雨です。私は8月11日に闇の勢力にそそのかされた両親の親戚に連れ去られてからずっと軟禁されています。

その日の晩、連れ去られて載せられた黒色のSUV車には、私の両親のほかに、助手席に見たことのない50歳くらいの太い眉をした男が座っていました。彼は私を拉致したことを確認すると電話を掛けました。わたしはすぐに男の手から電話を叩き落しましたが、両手を拘束されてしまいましたので、彼の顔に唾を吐きかけ、大いに罵ってやりました。なんと爽快だったことでしょう!

その後、軟禁場所に連れていかれると、その男は私と同じ建物で寝泊まりしました。

私は軟禁され、シャワーやトイレにも監視がつき、外に出ることはできません。ドアの外には一組の男女が監視しています。広間にはたくさんの監視がいますが、すべて見たことのない人ばかりです。かれらの会話から「大隊」といった言葉が聞き取れました。私たちの携帯は没収され、室内には電波遮断機が設置されています。

こういう状況なので、外部の様子は分からず、連絡も取れないのですが、それでも私は兄弟姉妹たちが果敢に闘っていることを信じています。というのも、彼ら[監視者]は、まだ14人が釈放されておらず、罪を認めない労働者は起訴されるだろうと言っていたからです。

どれだけ軟禁が長くなろうとも、わたしの心は決して折れません。わたしたち声援団による労働者支援は、合理合法であり、私たちに対してどうすることもできなかったので、両親をそそのかして子どもを拉致させる下劣な手段に出たのです。ここの生活環境は留置場よりもずっといいことから、彼らが動揺していることが分かるというものです!

歴史の車輪はどんどんと進むだけです。わずかな闇の勢力の跳梁跋扈程度ではそれをとどめることはできません!労働組合の結成は、現実の白紙の上に黒い字でしっかりと書かれた法的権利であり、それを罰することはできません。公平な正義ものなのです!

「JASIC労働者の闘いの歌」を歌い響かせよう。労働者は無罪です。拘束したすべての労働者を釈放せよ。

【メーデ・アピール】死を招くアジアの労働時間を規制しよう(2018/5/22)

【メーデ・アピール】死を招くアジアの労働時間を規制しよう
アジア多国籍企業モニタリング・ネットワーク

こんにちは、会員のいながきです。

メーデのあとに見つけたのですが、アジア多国籍企業モニタリング・ネットワーク(Asian Transnational Corporation Monitoring Network)のメーデーアピールでは6時間労働を呼びかけています。メーデはもうだいぶ前に終わってしまいましたが、安倍政権の「働かせ方」改悪法案の強行採決がもくろまれるなか、過労死遺族の皆さんの座り込みと夜の日比谷野音の集会に敬意を表して紹介します(どっちも行けません!)。
「中国では毎日1600人が過労死」ってホント?とおもいましたが、ホントのようです。
http://www.xinhuanet.com/legal/2016-12/25/c_1120182294.htm

中国の対米貿易の巨額の黒字の裏側に無数の労働者の命が費やされていることは間違いないでしょう。貿易不均衡をさらなる貿易拡大で解消するというのも、また同じく米中(そして世界中の)労働者の命を費やしてなされます。
あと「働き方」改革ではなく「働かせ方」改悪だという運動側の批判はもっとだと思いますが、以下の声明は資本主義システム下での「働き方」そのものも指摘しています。

全文は 中国語 英  語

です。中国語のページにはアピールに賛同したアジア17団体のリストもあります。

以下、抄訳です。


【メーデ・アピール】死を招くアジアの労働時間を規制しよう

アジア多国籍企業モニタリング・ネットワーク
Asian Transnational Corporation Monitoring Network

現代社会の仕事は労働者階級にとってほとんど何の意義もなくなっている。日々の労働は単調で面白味もなく尊厳などありもしない。現在の仕事は私たちの潜在力を存分に発揮するものではなく、経営者をさらに富ませるものでしかない。私たちの貴重な時間は資本家の儲けのために費やされている。(現代において)労働者階級であるということは、自分の時間、ひいては生命さえも資本家に奉げなければならないのだ。

アジアでは、労働者の生活は資本家にきつく結びつけられていることは確かである。わずかばかりの賃金を得るために、毎日8~14時間あるいは一週間に45~70時間も働かなければならない!

[香港、韓国、バングラディシュ、日本、インドネシア、フィリピンの労働時間の状況が報告されていますが略]

過重な仕事の重圧と過労は深刻な健康被害のリスクをひきおこす。中国では週あたりの平均労働時間が60時間にも達している。2014年の政府発表では、毎日1600人もの労働者が過労によって命を奪われているという。また日本でも月159時間の残業による過労死が報じられている。

[香港、インドネシアの長時間労働による事故、「過労死」が国際語になっている、過労自殺も引き起こしている、長時間労働がもたらす健康上の被害、睡眠不足による健康被害と自殺の増加などが報告されていますが略]

自由市場の資本主義における競争激化は、労働者に不幸しかもたらさない。「底辺への競争」(Race to the Bottom)はさらに過酷な労働条件を生み出す。労働者は一層勤勉に働くことで生活の糧を得るよう迫られる。だが実際には、それによって得るものは「死」以外なにもない。労働時間の延長を通じて、資本家はわれわれの労働の成果を奪うだけでなく、われわれの尊厳、そして生命さえも奪っている!

われわれの心身の極限を越えた労働は、我々の生活と生命を脅かす。アジア多国籍企業モニタリングネットワークは、賃金を維持したまま一日の労働時間を6時間とする厳格な規制と、心身の健康を保持するために少なくとも8時間の休息時間が取れるようにすることを各国政府に求める。また通勤時間を労働時間に含めることも検討することを求める。通勤に長時間を費やすことで十分な休息をとることができないからだ。

[尊厳ある賃金の制定を要求していますが略]

1886年5月1日の「8時間運動」(Eight Hour Movement)以来、たゆまぬ闘争と努力を通じて、労働時間規制という勝利を実現した。だがその勝利はまたしても資本家によって奪い去られ、ふたたび「8時間運動」以前の労働時間に回帰してしまった。私たちの生活の質がすでに死に至る程度にまで引き下げられたいま、沈黙をつづけることはできない!もういちど勝利を奪いかえそう!

2018年4月28日

亞洲跨國企業監察網絡(Asian Transnational Corporation Monitoring Network)

香港:メーデーのデモに2500人が参加

職工盟五一遊行
李紹昌攝 2018年5月1日.

香港でも5月1日のメーデーが行われました。香港職工会聯盟が呼びかけたデモです。
時間がないので地元紙「明報」記事(中国語)と、それについている映像&画像のみの紹介です。

要求項目は、標準労働時間の制定、下請け労働者の生活賃金制定、不安定雇用労働者の保障要求、住民皆年金の制定などです。
香港政府の労働政策が財界寄りだとも批判。ストライキで賞与などを勝ち取った団地の清掃労働者らも参加、などです。

「労働力の外部導入反対」(おもには中国からの労働力のことだとおもいます)というスローガンもみられるので、ちょっとどうかな、と思うところはありますけど。

<会員・IY>

中国:二つのメーデースローガン(2018/5/1)

メーデーです。おとなり中国は、代替わりの「奉祝メーデー」とは関係なく毎年お休みです。人民日報ウェブ版を開いたら、トップ記事で大きく

「習近平:弘揚労模精神 激励広大労働群衆争做新時代奮闘者」
(習近平:労働模範精神を発揚し、広範な労働者大衆が競い合って新時代の奮闘者となるよう激励せよ)

という見出しとともに、メーデ関連記事が掲載されていました。あまり意味がないので、とりあえず記事のタイトルだけ訳します。

習近平給中国労働関係学院労模本科班学員的回信
(習近平から中国労働関係学院労働模範本科班学員への返答)

珍惜栄誉 努力学習 継続拼搏 再創佳績 激励広大労働群衆争做新时代的奮闘者
(栄誉を大切にし 学習にいそしみ 粘り強く奮闘を継続し 好業績をさらに創造し広範な労働者大衆が競い合って新時代の奮闘者となるよう激励せよ)

紀念中共中央発布“五一口号”七十周年座談会在京挙行
(中共中央発布の“メーデー・スローガン”70周年シンポジウム)

で、このような政府側の取り組みとは別に、賃上げや長時間労働など労働条件の改善という「メーデー・スローガン」を掲げてストライキを呼びかける労働者たちのニュースも流れていました。

どうせ訳すならこっちでしょ、ということで訳しました映像もあります。ちなみに4月末に北京大学でのアカハラに#MeTooの声を上げた女子学生の岳昕さんの二度目の公開状でもこの争議や塵肺患者の境遇など労働者への関心にも触れており、こちらもぜひ翻訳紹介したい内容です。
→https://www.letscorp.net/archives/130463。

激温経済の中で過酷労働の改善と賃上げを求める労働者の要求は当然でしょう。なぜ弾圧する?以下、香港紙りんご日報の記事の翻訳です。映像もあります。

<会員 IY>


★18省27市示威促加薪天秤手號召今罷工遭打壓
18省27都市で賃上げ示威 クレーン運転手らが呼びかけたストに弾圧

原文

「給料があがらないときはどうする?」「ストライキでしょ!」

今日は5・1労働節だが、中国国内では驚くことにメーデーストライキが呼びかけられていた。建築用クレーン運転手らが、低い賃金、ひどい待遇に不満をもち、先週木曜日(4月26日)に全国18省27都市の街頭で横断幕を掲げ、スローガンを叫ぶ示威を行い、賃上げを求め、賃上げされなければ5月1日にストライキを行うと予告した。争議は各地に広がり、当局は慌てて弾圧に乗り出した。労働運動活動家によると、今回の示威行動は現場の親方らが呼びかけたもので、従来の争議ではあまりみられなかったケースだという。

中国労工通訊およびウェブ上の映像などによると、クレーン運転手らによるリレー式の示威は、広東省中山、茂名、広西省、福建省、江西省、湖南省、湖北省、河南省、河北省、四川省、重慶特別市など中国全省の半分の18省27都市で連鎖的に、しかも同一産業のなかで発生している。四川省自貢市のクレーン労働者らが4月26日に行動をはじめたのが最初で、かれらは横断幕を掲げ、賃上げを要求し、それが受け入れなければすぐにストライキに突入すると宣言した。


・広東:横断幕を掲げる茂名の示威労働者(写真)

・山東:青島クレーン労働者らの示威(写真)

「家族を養えない 満足にご飯も食べられない!」と叫ぶ

河北省石家庄とおもわれるクレーン運転手らは大きな横断幕を掲げ、賃上げと労働時間の規制を要求している。「タワークレーンのオペレーター9000元、合図者5500元、エレベータ運転手5000元。8時間労働。」広西省玉林の労働者は横断幕を掲げて、残業代1時間につき50元増やせ、と叫んでいる。河南省洛陽の建築労働者は「洛陽のタワークレーンのオペレーターには祝日休暇もなく、残業代もなく、諸手当もないので要求してかちとるしかない」というスローガンを掲げている。

ある労働者はWEB映像のなかで中央政府に対する不満を公然と述べている。「おれたちの給料は5-6年前と変わらない……残業代も出ないし、給料も上がらない……これじゃ家族を養っていけないし、満足に食事もとれないよ」

当局は大いに緊張し、ウェイシン・チャット(中国国内のライン)グループを閉鎖し、チャット・オーナーを調査している。本誌記者はためしにこのアカウントに連絡を取ってみたが、このアカウントが違法の疑いがあるということで当局から閉鎖されていた。情報によると、深セン建築業協会機械分会が前日に発した緊急通知では、クレーン運転手らが低賃金に抗議してメーデーに集団行動をおこすので、建築関連企業は管理を強化し、争議の爆発を回避するよう指示していたという。昨日、本誌記者は深セン建築業協会に電話したがつながらなかった。政府関係者がすでにこの事件に介入しており、労働者代表と面会したという情報もある。

・建設現場で示威の指揮を執る親方(写真)

・政府担当者と警察が説得に(写真)

「非常にめずらしい」と香港HKCTUの幹事

中国国内の労働者の権利に関心を示してきた香港職工会聯盟の林祖明幹事によると、今回の示威行動は労働者がQQ(中国のインスタントメッセンジャー)などのグループで自発的に組織したもののようだ。中国国内の建築業や下請け構造の状況は香港と似ており、下請け、孫請け、など階層化されている。現場の労働者は親方が仕事を手配しており、今回はその親方らが始めた者だろう。林祖明幹事によると、中国国内のタクシーやバイク便などの業界でも近年ストライキが多発していたが、建設業ではあまりみられなかった。今回のクレーン作業員らの示威とメーデー・ストライキの呼びかけは、近年ではまれに見る事件だ。

暴力で窮乏者を寒空に追い出した政府に抗議する(声明) (2017/11/29)

ひさびさの投稿です。けどちょっと悲しい内容です。

北京郊外の火事で多くの労働者が犠牲になりましたが、北京政府は都市整備の不備の責任を、都市の発展に尽くした労働者に転化して、「ロー・エンド(最下位)人口」と称して、追い出しをすすめています。

これら出稼ぎ労働者の境遇は、若きエンゲルスによる「イギリス労働者階級の状況」に描かれた労働者(とくにアイルランドからの労働者が悲惨)の居住環境を彷彿とさせます。これが習近平氏のいう「21世紀の新しい社会主義」だとしたら、20世紀(初頭)の社会主義のほうがよっぽどマシです。

香港では、申し入れ行動やデモも行われました。

報道はこちら(中国語)

以下は、香港の労働組合や労働NGOによる声明です。 続きを読む 暴力で窮乏者を寒空に追い出した政府に抗議する(声明) (2017/11/29)

中国広東:労働人権の不屈の男、孟含さん釈放(2017/9/7)

中国労働人権活動家、孟含さんが刑期を終えて釈放された、というニュースです。

中国では政治的な色彩を帯びた裁判では、裁判で白黒をはっきりさせるまでに、あらかじめ容疑者に罪を認めさせて、裁判の判決に従うように誘導します。それが人事評価を意識した裁判所の意向なのか、警察や検察の意向なのか、ちょっとわかりませんが、そういう事情があるようです。日本でも検察に上申書などを出すことと似ているかも知れませんが。。。

以下、香港の自立系ナショナルセンターの香港職工会聯盟(HKCTU)のfacebookから。香港での一帯一路の市民フォーラムでもHKCTUの中国チームはがんばっていました。

原文および孟含さんの写真はこちら。

※なお名前の「含」は本当は口へんに「含」ですが、文字化けの可能性があるので、「含」としました。  <会員・YI>

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広東:労働人権の不屈の男――孟含

21カ月の不当な拘禁ののち、中国労働者の権利擁護の活動家、孟含は9月3日に刑期を終えて出獄した。

習近平政権が発足し、中国の市民社会と権利擁護の活動家は厳しい日々を余儀なくされてきた。劉暁波は獄中で病に侵され、ついに亡くなったことは全世界を震撼させた。世界中で嘆きと悲しみが覆う時を同じくして、これまで何度も弾圧に屈しなかった人権弁護士の江天勇は罪を認めて判決を受け入れた。だがそのことを意外に思う人はすでにいなかった。過酷な取り調べと家族への恫喝のなかで、不屈の男も膝を屈せざるを得なかったのである。一年前の広東でも同じような不屈の男が罪を受け入れることを余儀なくされた。それが孟含である。

2013年、広州中医薬大学第一付属医院の労働者と警備員の権利のために、同一労働同一賃金と労働契約を実現する活動を理由に、孟含と17人の仲間たちはの容疑で起訴され、懲役9カ月の判決を受けた。孟含は法廷で「現代中国の労働者として、ディーセントワークの権利さえもはく奪されるのであれば、わたしは監獄で余生を過ごすことを選択する」と発言した。刑期を終えた9ヶ月ののち彼は「政府は公権力をつかった労働者の人権擁護活動への弾圧をやめるべきだ。労働者の権利をまもるために犠牲はやむを得ない。わたしはそのための心の準備はすでにできている」と語っていた。

その後、彼は労働NGOで活動をはじめ、広州の利得シューズ工場の3000名近い労働者の権利獲得に成功したが、その代償として2015年12月3日に広東省の労働人権活動家ら27名とともに一斉に逮捕され、最終的に4人が起訴された。

孟含の審理と判決は最後に回された。なぜなら彼は最も「面倒な」被告だったからだ。逮捕された後、孟含は弁護士を通じてこう述べていた。「わたしの案件は短期間では解決できないでしょう。わたしも良心と道徳を捨ててまで彼らと妥協はしたくありません。」「この事件について、私は良心に恥じるところはありません。」

彼の両親が脅かされ、伴侶が監視下に置かれ、家族に嫌がらせが行われるという状況で、不屈の男、孟含は当局との妥協と容疑を認めることを余儀なくされ、1年9ヶ月の判決を受けたのである。しかし、それによって彼に対するわれわれの尊敬が損なわれることはなかったし、抵抗する中国労働者という彼のイメージが損なわれることもなかったのである。

1989年6月4日 労働者を忘れる毋(なか)れ (2017/5/29)

こんにちは、会員のいながきです。

今年も6月4日が近づいてきましたが、香港のナショナルセンターHKCTUの事務局長が89年天安門事件と労働者の運動について短い文章を書いていたので訳してみました。

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■ 1989年6月4日 労働者を忘れる毋(なか)れ

蒙兆達(香港職工会連盟 総幹事)

2017年5月29日

【原文】 八九六四,毋忘工人(立場新聞)

[写真は、病室で李旺陽が首つり遺体で発見された際のもの。家族が遺体にすがりついて泣いている]
89年民主化運動の話になると、ほとんどの人が王丹、ウーアルカイシー、柴玲などカメラのフラッシュに映る学生リーダーを思い浮かべるだろう。だがその後ろには無数の黙々無聞の顔が写っていた人々について語られることはほとんどなかった ―― 李旺陽という気骨赫々たる名前を聞くその日までは。(※訳注)

1989年、ごく普通の労働者であった李旺陽は、学生運動を支援するために湖南で「邵陽市工人自治聯會」を立ち上げた。そして22年にわたる極めて非人道的な投獄の災難に遭遇することになったのである。李旺陽の当時の行動は決して彼一人の孤立したケースではなかった。北京工人自治聯合会の呼びかけに対して全国各地で労働者がそれに応えたのだ。燃え広がる炎のような学生運動とともに、労働者がたちあがった! 続きを読む 1989年6月4日 労働者を忘れる毋(なか)れ (2017/5/29)

香港:政府の政治弾圧に対する民主派議員の共同声明

こんにちは、会員の稲垣です。重複して受け取られる皆さん、ごめんなさい。メーデ直線なのに労働とはちょっと関係ないかもしれませんが、万国の労働者なんちゃら・・・ということでご容赦。
【4・30 雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ~香港雨傘運動のいま】明後日に迫りましたので、リマインダーを兼ねて(案内は一番最後に再掲します)、情報共有です。
スピーカーのベンさんが最近、香港の地元紙に寄稿した文章を2編訳しています。ご参考までに。

◎民主化運動はどこへいく?
◎徹底抗戦論の傷跡が浮かび上がりつつある

また昨日、一昨日といわゆる独立派の元議員(資格はく奪)や社会運動の活動家が10名以上、事後弾圧されるという事件がおこっています。これについての香港議会(定数70)の民主派議員25人の共同声明を訳しました。

香港議会 民主派議員の共同声明
法律に名を借りた梁振英による異論派への弾圧を強く非難する

1、昨日、青年新政[政党]の梁頌恆、游蕙禎[元議員]および3名の[元]秘書が、昨年11月2日の違法集会容疑および[議場への]不法侵入罪の容疑で自宅において警察に逮捕された。そして今朝、香港衆志[デモシスト]、社民連、大専政改関注組[普通選挙実施をもとめる学生組織]、大学生連合会の元執行部らが昨年11月6日の基本法解釈反対デモでの犯罪容疑を理由に9名が逮捕された。 続きを読む 香港:政府の政治弾圧に対する民主派議員の共同声明

香港:LGBTの移住労働者らのプライドマーチ(11/25)

11月25日、香港で同志游行(LGBTパレード)が行われました。

写真と映像はこちら。

11月27日には香港の移住労働者のLGBTのプライドマーチが行われました。ガブリエラというフィリピンの女性組織が連絡先となっています。

写真と映像はこちら。

こちらのプライドマーチの宣言文は中国語と英語があります。

HK-LGBT2016a

HK-LGBT2016b

   <稲垣・会員>

香港:民主自決派の3人が当選

朱凱迪、劉小麗、羅冠聰
朱凱迪、劉小麗、羅冠聰

こんにちは、会員の稲垣です。

9/4に行われた香港立法会選挙は、いくつかの投票所が真夜中まで長蛇の列になるなど、関心の高さをうかがわせました。
現在、開票作業が進んでおり、ぞくぞくと当落が発表されています。
このMLで紹介した、民主自決派の三人の新人も高得票数で当選。
一方、ナショナルセンターHKCTUを支持母体として長年民主派の一角を占めてきた議員が落選するなどの状況も生じています。
また「本土派」と呼ばれる反中国勢力も現在までに2名の新人が当選。これも頭が痛い。建制派と呼ばれる政府・中国派の議員が定数70のうちの3分の2(47議席)を確保するかどうかも注目されています。

以下、香港のウェブメディア「立場新聞」から、自決派3人当選の速報ニュースです。
<原文>
続きを読む 香港:民主自決派の3人が当選