カテゴリー別アーカイブ: 香港

香港:佳士労働事件に対する市民社会の共同声明(8/30)

香港職工会聯盟が呼びかけた共同声明を訳しました。

中国語
英語

8/29には香港の中国政府代表部にも抗議が行われました。工盟は労働組合のグローバルアクションを呼びかけており、イギリス、フランス、スウェーデン、フィリピンなどから反応があったそうです。

工盟のfacebookより

以下、声明です。

 (会員:IY)


【香港市民社会の共同声明】
中国の暴力警察は弾圧をやめ、すみやかに佳士労働者と声援団を釈放せよ!

深セン佳士(JASIC)労働者のたたかいが一か月を越えたにもかかわらず、かれらの訴えに応えないだけでなく、深セン警察はさらに厳しい弾圧を行いました。現在までに、この事件の刑事拘留は14人を数え、50余名の声援団メンバーが拘束され、連絡が途絶えています。私たちは、深セン市の警察による佳士労働争議への弾圧に怒りを覚えます。

8月24日早朝、数十人の機動隊が佳士声援団の宿泊場所に踏み込んで、50数名の労働者・学生ら全員を拘束しました。7月27日からの大規模な逮捕のあと、これら学生や労働者は当局の対応を恐れることなく、佳士労働者声援団を結成し、逮捕された労働者の救援や真の労組結成のために努力してきました。全国の大学生は労働者支援の署名をおこない、多くの学生たちが遠くから[佳士公司のある]深セン市坪山に赴き、演説、パフォーマンス、示威などの方法で訴えました。ところが、救援活動の最中に、当局の鉄腕に遭って弾圧されてしまったのです。 続きを読む 香港:佳士労働事件に対する市民社会の共同声明(8/30)

労働NGO「労動力」の声明(8/29)

佳士(JASIC)労働者と支援者への弾圧にからみ、新華社が、海外の資金や域外勢力の暗躍を示唆する記事を配信しましたが、それに対して名指しで指摘されていた香港の労働NGOの「労動力」(Worker Empowerment)が声明をだしたので、ざっと訳してみました。

原文はこちら ・ 英文はこちら

件の新華社の記事はこちら

これも訳さないと、ですね。

労働者支援に駆け付けて警察に踏み込まれた学生たちですが、そのうちの一人が、その後の顛末をウェブで公開しています。連行された学生らは小学校の校庭に集められ、警察の監視下におかれたが、みんなでスローガンを叫んだり革命歌を歌ったりと元気いっぱい、共産党員の警官に向かって「入党時の共産主義のために奮闘しますという誓いはどうした?」と聞いて警官を困らせたり、故郷から父母と地元警察が迎えにきて送り返されたが、誰一人として屈しなかった、というなかなか面白い内容です。

がんばれ!

(会員:IY)


声明

2018年08月27 日

労動力(Worker Empowerment、以下WE)は、WEおよび深セン打工者センターが、最近の佳士労働者による権利擁護事件に関与しているという深セン警察の捜査に基づいた新華社報道を知りました。

WEは香港で団体登録している労働者団体で、長年にわたって中国の労働人権および雇用政策に関心を寄せ、不安定な労働者にサービスを提供してきました。過去十数年、中国では改革開放が進むとともに、法制度も整備されてきました。数十万の中国内の公益団体が生まれ、社会サービスを提供していますが、WEは幸いにもその中の一つとなり、労働政策の研究や提案、教育活動の面で、労使紛争の解決や社会矛盾の緩和にわずかながらも尽力してきました。これまで中国政府からは、域外非合法活動という非難を受けたことはありませんでした。

WEは佳士労働者や支援者の組織化や支援を行ったことはありません。WEはこのかんの佳士労働者の権利擁護事件の激化に注目していますが、各方面の努力によってすみやかに労働者の権利が合法的に実現と、すべての関係者の人身の安全が保障されるよう願うものです。

WEが最近得た情報によると、8月10日、深セン打工者センターの職員、付常国が深セン市公安局坪山分局に「騒動挑発罪」の容疑で刑事拘留されました。8月13日にはセンターの責任者の黄慶南が同じく「騒動挑発罪」の容疑で刑事拘留されました。7月末から、打工者センターの職員や元職員や労働者の仲間たちに対して、地元の派出所から何度か呼び出しがかかり、佳士事件を含む事情聴取が行われてきました。事情聴取の調書には、打工者センターと佳士労働者の行動は無関係であり、佳士労働者の組織化には携わっていないことを警察に話したと記載されています。

WEが知っている打工者センターの活動は2000年から始めた公益事業からで、十数年にわたって無数の出稼ぎ労働者にサービスを提供し、毎年少なくとも500名の労働者が無料法律相談を利用し、労働法を宣伝し、200回を超す文化学習活動を実施し、累計で少なくとも10万人の労働者にサービスを提供してきました。これらの成果は、出稼ぎ労働者のために活動してきた黄慶南と付常国ら社会貢献の公益人士によるものです。

打工者センター代表の黄慶南は障害2級の認定を受けています。およそ20年前に工場での労災治療期間中に労働団体に支援を求めました。黄慶南は労災に遭った後、自ら法律を学び、打工者センターで無料法律相談サービスを労働者に提供し、労働者から歓迎されてきました。2007年にはその活動が原因で、工場の経営者から刃物で襲撃され、左太ももに後遺障害を負うことになりました。この事件は深セン警察も積極的に対処したことで犯人は捕まり、黄慶南や打工者センターの活動は地元の政府や労働組合からも評価され、緊急援助金も支給されました。黄慶南はその一年後に打工者センターを辞めて実家の福建省に戻っており、それ以降は年に一、二度ほど深センの同僚や仲間に会いにくる程度でした。

付常国は打工者センターで法律相談を担当しています。かれは高校卒業後に工場労働者になり、工場内の非人道的な待遇を経験したことで、法律知識を通じて労働者の権利を保護する必要性を痛感し、みずから法律を学びました。現在までに、付常国の家族と弁護士は深センの派出所、看守所、留置所などの警察関係機関を訪ね回っていますが、どこに拘留されているのかはわかっていません。

WEは打工者センターの付常国と黄慶南が拘留されてから二週間たったいまも弁護士に接見できていないことを大変憂慮しています。深セン公安局はすみやかに事実を調査し、適正な法執行に努め、付常国と黄慶南の拘留を解除するよう謹んで要請するものです。同時に、付常国と黄慶南は中国市民であり、とりわけ黄慶南は障害をもっていることから、その拘留期間における接見、通信、取り調べなどの一連の法的手続きにおける権利および人身の安全と健康権が全面的に保障されなければなりません。

最後に、新華社の記事の中で特に指摘されていたのが、打工者センターのコンピューターに労働者の行動を指導するトレーニング資料が残されていたということです。これについてWEの考えでは、十数年にもわたって活動を維持してきた公益組織は、その間に無数の資料を入手したり保管したりするものであり、打工者センターが実施してきた文化活動や法律相談の記録からも調べることはできます。さまざまに利用されてきたトレーニング資料の存在だけで、打工者センターと佳士労働者の権利擁護の行動を関連付けて、さらに「騒動挑発罪」の容疑で職員を拘留して有罪判決が下されるのであれば、国内の数百万にのぼる公益活動に携わる人々にとっても人身の自由が保障されないことになるでしょう。打工者センターはこれまでも積極的に民生局への登記手続きを行っており、それを通じて政府部門ともコミュニケーションを図るとともに、地元の警察機関にも関連書類を提出しており、普段においても団地内の警務室とも良好な関係を維持してきました。新華社におかれましては、ねつ造による指摘ではなく、打工者センターおよび多数の公益組織が社会的進歩に果たした貢献を十分に理解していただくよう願うものです。

勞動力
2018.8.27

中国:機動隊の弾圧前日に撮られた青年・学生たちのメッセージ(8/24)

ニッパツ(本社横浜)の100%子会社を解雇された沈夢雨さんが、つぎに支援していた深センの佳士科技公司(JASIC)の解雇労働者の争議は、沈さんの拉致(8/11)と、全国から集まった支援の学生ら50余人の宿舎にいっせいに機動隊が踏み込んだ(8/24)映像が全世界に流れたことで注目されています。

日本のメディアでも取り上げられ始めました。

テレビ朝日 ・ 朝日新聞

購読している東京新聞も昨日、ちょっとした囲み記事で報じていました。えらい!ウェブでは見当たらないのですが。

機動隊が踏み込んだ同日、新華社は「違法行為を重ねた権利擁護活動」「域外勢力の介入と扇動」といったいつもながらの長文の文章を配信しました。

記事で名指しされている香港NGOも反論の声明を発表しています。

外国勢力の介入?共産党誕生の歴史からして外国勢力の介入でしたが…。
いずれ両方の文章も訳して紹介したいと思います。
本題です。

機動隊が弾圧に来るという情報をうけた学生たちは、その前日にビデオを撮影してメッセージを残しています。

BGMがスターリンの粛清全盛時代のショスタコービチの交響曲だったりと、ちょっと(´┐`)ォェーなのですが、学生諸君の真面目さは伝わってきます。

映像には中国語や英語の字幕がついています。中国語から訳してみました。


機動隊の弾圧前日に撮られた青年・学生たちのメッセージ

どうしてこの事件がこれほど大きな反響を呼んでいるのかと聞かれることがあります。理由は簡単です。悪だくみ勢力が問題の解決に尽力しようとせず、問題があることを提起した人間を解決(処分)しようとしているからなのです。ですから、この事件がこれほどまでになってしまったのです。
佳士(JASIC)の労働者は、去年からずっと政府部門に問題を訴えてきました。かれらは労働局、総工会にも行きましたが、誰もまともな答えを与えてくれませんでした。その結果、彼らは嫌がらせを受け、批判され、警備員に暴力を振るわれたのです。しかも警察の立ち振る舞いはどうだったでしょうか?かれらは資本家の側に立っていたのです。こうして私たち労働者は他に方法がなくなってしまい、ここに立つことになったのです。
かれらは私たちを遮り、私たちを取り囲み、スパイを送り込み、情報を遮断し、拉致し、カネをつかませ、私たちを瓦解させるために、どんな手段でも使うことができます。
最近かれらが流している噂では、ここ数日ですが、強制排除に乗り出すというのです。暴力で私たちを押しつぶせると考えているようですが、私たちは押しつぶされてしまうと思いますか?(思わない!)
北京大学の銭理群教授はこんなことを言っていました。「わが校は精緻な利己主義を育ててきた」と。しかし私たち学生は決してそのような軟弱な態度をとるのではなく、邪悪に直面した時や闇の勢力に遭遇した時には、正義を守り、真理を防衛するために、立ちあがる必要があります。
私たち学生はとても素朴な社会的責任感から、習近平総書記の訓示をしっかりと守り、人生の最初のボタンをしっかりととめようとしているのです。[訳注:五四運動95周年の2014年5月4日に習近平が北京大学で語った「人生はボタンをとめることに似ている」という訓示から]

とくに深く私の印象に残っているのは、私が演説しているとき、仕事帰りのお母さんたちが子どもを抱えながら、私たちの演説を非常に真剣に聞いていたことです。あるお母さんは私の正面で演説を聞いており、片手で子どもを抱っこして、もう一方の手で持ったスマホで私たちの演説を録音し、演説がおわったら子どもとスマホを抱えた手で、力強く拍手をしてくれたのです。そのとき私の心は強く揺り動かされました。まるで私たちの心がつながっているような、私たちの労働者に正義を取り戻すために、私たちの労働者のために演説し、私たちの労働者と同じところに立っているのだというふうに。
私たちは今日、正々堂々とここに立っています。なぜなら私たちは光明で、あなたたち(警察)は闇だからです。光は闇を打ち消します。あなたたちのような闇の勢力は、人民(という光り)のなかで震えあがるがいいでしょう。
私たちの行動は、いまだ獄中から釈放されていない仲間のためだけのもではなくなりました。私たちが守ろうとしているものは社会的道徳の最低ラインなのです。私たちが明らかにしたいことは、坪山[JASICのあるエリア:訳注]の闇の勢力が天を遮り続けることができるのかどうかなのです。
このような醜悪な状況に直面し、私たちはこう宣言しなければなりません。「沈夢雨を、われわれ声援団の同志を、労働者の仲間をかえせ!佳士労働者は、天を頂き大地に立ち、自分自身の主(あるじ)として、労働組合を結成する!」と。

(以上)

失踪から10日目:沈夢雨の自筆の手紙(2018/8/23)

ニッパツ100%子会社の広州日弘を不当に解雇された沈夢雨さんらは、深圳の佳士科技公司(JASIC)で組合を結成しようとして解雇された労働者を支援するさなかに、何者かに連れ去られました。その沈さんが拉致されているさなかに書いた自筆の手紙が香港の労働NGOが公表しました。全文を訳しました。

原文および手紙の画像はこちらです

ロイターもこの事件を報じています。英語ですがリンクぶら下げときます。

またJASIC労働者や拉致された沈さんらを支援するために北京、上海、南紀など全国各地から集まった学生たちが寝泊まりしていた宿舎に、今朝(8/24)に機動隊がなだれ込み学生ら50人が拘束されています。その瞬間の映像も香港の労働NGOのSACOMがウェブにUPしていますので、紹介しておきます。

!!URGENT!!! Around two hours ago, at midnight, over 50 students from the Jasic concern group were arrested by the police at their rented place. All of them. This is the video taken right before they were arrested. Please share this post!!!!緊急!!!大約兩小時前,清晨十分,防暴警察至佳士工人聲援團租屋處清場,在場超過五十名同學全部被捕。這是被捕前學生拍攝的影片,請多多轉發,擴散消息!

SACOMさんの投稿 2018年8月23日木曜日

がんばれ!
以下、沈さんの手紙の訳です。 (会員・IY)


失踪から10日目:沈夢雨の自筆の手紙

2018年8月23日

8月11日、法律にしたがって労働組合を結成しようとした佳士科技(JASIC)労働者を支援してきた広東の労働運動活動家の沈夢雨は、友人たちとの夕食最中に連れ去られた。それから10日後、沈夢雨が自筆で現在の状況と経過を書いた手紙を支援団体がウェブ上で公開した。以下はその全文。

◇ ◇ ◇ ◇

夢雨です。私は8月11日に闇の勢力にそそのかされた両親の親戚に連れ去られてからずっと軟禁されています。

その日の晩、連れ去られて載せられた黒色のSUV車には、私の両親のほかに、助手席に見たことのない50歳くらいの太い眉をした男が座っていました。彼は私を拉致したことを確認すると電話を掛けました。わたしはすぐに男の手から電話を叩き落しましたが、両手を拘束されてしまいましたので、彼の顔に唾を吐きかけ、大いに罵ってやりました。なんと爽快だったことでしょう!

その後、軟禁場所に連れていかれると、その男は私と同じ建物で寝泊まりしました。

私は軟禁され、シャワーやトイレにも監視がつき、外に出ることはできません。ドアの外には一組の男女が監視しています。広間にはたくさんの監視がいますが、すべて見たことのない人ばかりです。かれらの会話から「大隊」といった言葉が聞き取れました。私たちの携帯は没収され、室内には電波遮断機が設置されています。

こういう状況なので、外部の様子は分からず、連絡も取れないのですが、それでも私は兄弟姉妹たちが果敢に闘っていることを信じています。というのも、彼ら[監視者]は、まだ14人が釈放されておらず、罪を認めない労働者は起訴されるだろうと言っていたからです。

どれだけ軟禁が長くなろうとも、わたしの心は決して折れません。わたしたち声援団による労働者支援は、合理合法であり、私たちに対してどうすることもできなかったので、両親をそそのかして子どもを拉致させる下劣な手段に出たのです。ここの生活環境は留置場よりもずっといいことから、彼らが動揺していることが分かるというものです!

歴史の車輪はどんどんと進むだけです。わずかな闇の勢力の跳梁跋扈程度ではそれをとどめることはできません!労働組合の結成は、現実の白紙の上に黒い字でしっかりと書かれた法的権利であり、それを罰することはできません。公平な正義ものなのです!

「JASIC労働者の闘いの歌」を歌い響かせよう。労働者は無罪です。拘束したすべての労働者を釈放せよ。

佳士科技の労働者による労組結成を支持する香港の労働団体の共同声明(8/1)

先日お伝えした深センでの労組結成への弾圧に抗議する香港の労働団体の共同声明を中国語から訳しました。英語版もあります。

中国語 英語

8月1日に香港の中国政府代表部に対して行った抗議行動の様子はこちら。この事件を報じた香港のケーブルテレビの番組(広東語)はこちら

以下、共同声明です。


真の労働組合を! 佳士労働者を釈放せよ!
佳士科技の労働者による労組結成を支持する香港の労働団体の共同声明

深セン佳士科技公司の労働者が組合結成を理由に、経営、警察、暴力警備員らに嫌がらせや暴行を受けて逮捕された。7月27日には深セン市当局は大量の警官を動員して30名あまりの労働者、学生、支援の労働者を拘束した。当局は「騒乱挑発罪」の容疑でかれらを刑事拘留し、今までのところ釈放していない。さらに多くの支援者が警察からの出頭要請を受けた。

これらの労働者は、そもそも会社の不当な労働政策ゆえに団結したのであり、坪山区総工会副主席の黄建勛が彼らに対して労働組合の設立を勧めたのである。佳士の労働者らはその助言を真に受け、法律にしたがって地域の総工会に組合結成を申請して許可を得て組合員を募集しはじめていた。ところが経営側がそれに先んじて6月に、管理職が支配する御用組合を設立していた。7月12日、坪山区総工会副委員長の黄建勛は経営側とともに、労働者の中心人物であった米久平が違法に組合を組織したと批判した。しかしこの時までに米久平らはすでに90名近くの労働者からの賛同を得ていたのである。

その後、劉鵬華、米久平らの労働者代表は前後して異動や解雇に遭った。不当解雇に抗して出勤しようとした労働者は、会社が雇った暴力警備員や警察官に殴られた。労働者たちは燕子嶺派出所に向かい抗議した。この事件はインターネット上でも広まり、削除されるまでに、多くのネチズンからの賞賛を得た。7月20日、警察は抗議した労働者を一日拘留した。労働者や支援者は派出所や会社に対して、暴力事件への抗議や暴力行為の調査を求めるとともに、会社に対して解雇撤回と労組結成の権利を認めるよう求めた。

佳士公司の労働者らは政府、資本、警察、坪山総工会の弾圧にも屈せずに抵抗を続けている。かれらの行動の情報は中国国内のインターネットを駆け巡った。街頭で演説した労働者は「20年も膝を屈してきたが、もう屈したくない!」と語っていた。7月27日から30日にかけて、警察は当該労働者や支援者ら30余名を刑事拘留した。7月30日現在、さらに15名の支援者が警察への出頭を命じられ、現在連絡が取れなくなっている。

中華全国総工会は2015年以降、組合改革を推進すると掲げてきた。坪山総工会はこの「改革テスト地区」の一つであった。しかし法律にしたがって組合を結成した労働者らは、殴られ、解雇されたのである。この「改革」のでたらめさは明らかである。佳士科技公司の会長は深セン市人民代表[議員]の潘磊である。この事件は、政府、資本、御用組合のトライアングルが結託して、労働者の声を抹殺しようとしたものである。

われわれは再度訴える。

・権利防衛は無罪だ:警察はすぐに労働者と支援者を釈放し、不起訴を約束し、被害者に謝罪すること。
・速やかなる復職を:佳士公司が組合結成を準備していた労働者代表を解雇したことは違法である。佳士公司は解雇を撤回するとともに、組合結成を承認すること。
・真の労働組合を:佳士労働者には組合結成の権利があり、坪山総工会は御用組合への肩入れをやめるとともに、黄建勛副主席と謝志海科長による労働者への裏切りを調査すること。

署名団体

香港職工會聯盟 Hong Kong Confederation of Trade Unions
勞動力 Worker Empowerment
中國勞動透視 Labour Action China
大學師生監察無良企業行動 Students and Scholars against Corporate Misbehaviour
勞工教育及服務網絡 Labor education and service network
全球化監察 Globalization Monitor
中國勞工通訊 China Labour Bulletin
社會民主連線 League of Social Democrats
香港專上學生聯會社會運動資源中心(自治八樓)autonomous 8a
影行者 V-artivist
香港天主教正義和平委員會 Justice and Peace Commission of the Hong Kong Catholic Diocese
香港基督徒學生運動 Student Christian Movement of Hong Kong
民主黨 Democratic Party
工黨 Labour Party
香港市民支援愛國民主運動聯合會 The Hong Kong Alliance in Support of Patriotic Democratic Movements in China
街工勞工組 Worker division of Neighbourhood and Worker’s Service Centre
黄潤達議員辯事處 District Councilor Office of Wong Yun-Tat
梁錦威議員辯事處 District Councilor Office of Leung Kam Wai
亞洲跨國企業監察網絡 Asian transnational corporations (ATNC) monitoring network

深セン佳士科技公司の労働者、総工会の助言のもと組合結成中に解雇(2018/7/24)

深セン佳士科技公司の労働者らが、地元総工会の助言のもとに組合結成を進めていた最中に解雇されたという事件がありました。

中国国内ではインターネットを通じて遠くは北京大学や人民大学の学生らなどからも支援の声が寄せられるなか、事態はここ数日で当該労働者や支援者らの逮捕にまで拡大しました。

香港の労働NGOのSACOMがつくった映像は中文と英文の字幕付きですので、なんとなく経過が分かるかな?

我們要真工會 – 佳士工友在鬥爭! We want a real trade union – Jasic workers in struggle!

我們要真工會 – 佳士工友在鬥爭!We want a real trade union – Jasic workers in struggle!深圳佳士科技公司的一群工友,按照合法程序自發籌組工會,卻反被資方及上級工會主席指斥為非法,工人代表們不但被非法解僱,七月中以來持續遭到資方、警察、黑勢力的打壓。A group of workers of ShenZhen Jasic Technology Co., Ltd set up their own trade union according to the legal procedures, but ended up being accused illegal by the company and the reginal trade union and. The worker representatives were illegally dismissed and continuously being suppressed and threatened by the company, police and gangsters. 7月27日,深圳政府再次動用大批警力,拘捕了超過二十人,當中包括工人和支持工人的學生。政府以「尋釁滋事罪」為由,將他們刑事拘留。至今仍未被放出。請大家持續關注事件,並參與我們的聲援行動!On July 27th, the authority arrested over 20 people, including workers and students who supported the workers. They were in criminal detention as suspects for the crime of "stirring up trouble". None of the workers have been released until now. Please follow our page and join our solidarity actions!

SACOMさんの投稿 2018年7月29日日曜日

香港の自立系ナショナルセンターの香港職工会聯盟(HKCTU)も抗議のアクションを呼びかけています。以下呼びかけの粗訳です。

原文はこちら


本当の労働組合を! 勾留した労働者を釈放せよ!
深セン労働者を支援するアクション

香港職工会聯盟

深セン佳士科技公司の一部の労働者が、労働組合を結成しようとしたところ、経営、警察、ゴロツキらによって嫌がらせや暴行を受けたうえ、勾留された。そして3名の労働者が不当に解雇され、労働者や支援者らが会社の門前で抗議行動を続けてきた。7月27日に深セン政府は大量の警察力を用いて30人余りの人々を拘束し、「騒乱挑発罪」の容疑で刑事拘留した。起訴までに30日間の拘留が可能である。

これらの労働者は、会社の不当な政策に抗議し、[深セン市]坪山区総工会副委員長の黄建勛が労働組合の結成を助言されていた。労働者はその助言を真に受け、法律にしたがって街道総工会[街道は区の下位の行政単位]に組合結成を申請して許可を得て組合員を募集しはじめていた。ところが経営側がそれに先んじて6月に、管理職が支配する御用組合を設立していた。7月中旬、坪山区総工会副委員長の黄建勛は経営側とともに、労働者の中心人物であった米久平らが違法に組合を組織したとレッテルを貼って彼らを解雇してしまった。

佳士公司の労働者らは政府、資本、警察、坪山総工会の弾圧にも屈せずに抵抗を続けている。かれらの行動の情報は中国国内のインターネットを駆け巡った。街頭で演説した労働者は「20年も膝を屈してきたが、もう屈したくない!」と語っていた。7月27日から30日にかけて、警察は当該労働者や支援者ら30余名を刑事拘留した。7月30日現在、さらに15名の支援者が警察への出頭を命じられ、現在連絡が取れなくなっている。

中華全国総工会は2015年以降、組合改革を推進すると掲げてきた。坪山総工会はこの「改革テスト地区」の一つであった。しかし法律にしたがって組合を結成した労働者らは、殴られ、解雇されたのである。この「改革」のでたらめさは明らかである。佳士科技公司の会長は深セン市人民代表[議員]の潘磊である。この事件は、政府、資本、御用組合のトライアングルが結託して、労働者の声を抹殺しようとしたものである。

わたしたちは中央人民政府駐香港連絡弁公室[香港の中国政府代表機関]抗議し、深セン佳士労働者の抵抗を支援するために、下記の要領であつまる。

日期:2018年8月1日
時間:午前11時
集合:香港西區警署往中聯辦

【メーデ・アピール】死を招くアジアの労働時間を規制しよう(2018/5/22)

【メーデ・アピール】死を招くアジアの労働時間を規制しよう
アジア多国籍企業モニタリング・ネットワーク

こんにちは、会員のいながきです。

メーデのあとに見つけたのですが、アジア多国籍企業モニタリング・ネットワーク(Asian Transnational Corporation Monitoring Network)のメーデーアピールでは6時間労働を呼びかけています。メーデはもうだいぶ前に終わってしまいましたが、安倍政権の「働かせ方」改悪法案の強行採決がもくろまれるなか、過労死遺族の皆さんの座り込みと夜の日比谷野音の集会に敬意を表して紹介します(どっちも行けません!)。
「中国では毎日1600人が過労死」ってホント?とおもいましたが、ホントのようです。
http://www.xinhuanet.com/legal/2016-12/25/c_1120182294.htm

中国の対米貿易の巨額の黒字の裏側に無数の労働者の命が費やされていることは間違いないでしょう。貿易不均衡をさらなる貿易拡大で解消するというのも、また同じく米中(そして世界中の)労働者の命を費やしてなされます。
あと「働き方」改革ではなく「働かせ方」改悪だという運動側の批判はもっとだと思いますが、以下の声明は資本主義システム下での「働き方」そのものも指摘しています。

全文は 中国語 英  語

です。中国語のページにはアピールに賛同したアジア17団体のリストもあります。

以下、抄訳です。


【メーデ・アピール】死を招くアジアの労働時間を規制しよう

アジア多国籍企業モニタリング・ネットワーク
Asian Transnational Corporation Monitoring Network

現代社会の仕事は労働者階級にとってほとんど何の意義もなくなっている。日々の労働は単調で面白味もなく尊厳などありもしない。現在の仕事は私たちの潜在力を存分に発揮するものではなく、経営者をさらに富ませるものでしかない。私たちの貴重な時間は資本家の儲けのために費やされている。(現代において)労働者階級であるということは、自分の時間、ひいては生命さえも資本家に奉げなければならないのだ。

アジアでは、労働者の生活は資本家にきつく結びつけられていることは確かである。わずかばかりの賃金を得るために、毎日8~14時間あるいは一週間に45~70時間も働かなければならない!

[香港、韓国、バングラディシュ、日本、インドネシア、フィリピンの労働時間の状況が報告されていますが略]

過重な仕事の重圧と過労は深刻な健康被害のリスクをひきおこす。中国では週あたりの平均労働時間が60時間にも達している。2014年の政府発表では、毎日1600人もの労働者が過労によって命を奪われているという。また日本でも月159時間の残業による過労死が報じられている。

[香港、インドネシアの長時間労働による事故、「過労死」が国際語になっている、過労自殺も引き起こしている、長時間労働がもたらす健康上の被害、睡眠不足による健康被害と自殺の増加などが報告されていますが略]

自由市場の資本主義における競争激化は、労働者に不幸しかもたらさない。「底辺への競争」(Race to the Bottom)はさらに過酷な労働条件を生み出す。労働者は一層勤勉に働くことで生活の糧を得るよう迫られる。だが実際には、それによって得るものは「死」以外なにもない。労働時間の延長を通じて、資本家はわれわれの労働の成果を奪うだけでなく、われわれの尊厳、そして生命さえも奪っている!

われわれの心身の極限を越えた労働は、我々の生活と生命を脅かす。アジア多国籍企業モニタリングネットワークは、賃金を維持したまま一日の労働時間を6時間とする厳格な規制と、心身の健康を保持するために少なくとも8時間の休息時間が取れるようにすることを各国政府に求める。また通勤時間を労働時間に含めることも検討することを求める。通勤に長時間を費やすことで十分な休息をとることができないからだ。

[尊厳ある賃金の制定を要求していますが略]

1886年5月1日の「8時間運動」(Eight Hour Movement)以来、たゆまぬ闘争と努力を通じて、労働時間規制という勝利を実現した。だがその勝利はまたしても資本家によって奪い去られ、ふたたび「8時間運動」以前の労働時間に回帰してしまった。私たちの生活の質がすでに死に至る程度にまで引き下げられたいま、沈黙をつづけることはできない!もういちど勝利を奪いかえそう!

2018年4月28日

亞洲跨國企業監察網絡(Asian Transnational Corporation Monitoring Network)

香港:メーデーのデモに2500人が参加

職工盟五一遊行
李紹昌攝 2018年5月1日.

香港でも5月1日のメーデーが行われました。香港職工会聯盟が呼びかけたデモです。
時間がないので地元紙「明報」記事(中国語)と、それについている映像&画像のみの紹介です。

要求項目は、標準労働時間の制定、下請け労働者の生活賃金制定、不安定雇用労働者の保障要求、住民皆年金の制定などです。
香港政府の労働政策が財界寄りだとも批判。ストライキで賞与などを勝ち取った団地の清掃労働者らも参加、などです。

「労働力の外部導入反対」(おもには中国からの労働力のことだとおもいます)というスローガンもみられるので、ちょっとどうかな、と思うところはありますけど。

<会員・IY>

中国:二つのメーデースローガン(2018/5/1)

メーデーです。おとなり中国は、代替わりの「奉祝メーデー」とは関係なく毎年お休みです。人民日報ウェブ版を開いたら、トップ記事で大きく

「習近平:弘揚労模精神 激励広大労働群衆争做新時代奮闘者」
(習近平:労働模範精神を発揚し、広範な労働者大衆が競い合って新時代の奮闘者となるよう激励せよ)

という見出しとともに、メーデ関連記事が掲載されていました。あまり意味がないので、とりあえず記事のタイトルだけ訳します。

習近平給中国労働関係学院労模本科班学員的回信
(習近平から中国労働関係学院労働模範本科班学員への返答)

珍惜栄誉 努力学習 継続拼搏 再創佳績 激励広大労働群衆争做新时代的奮闘者
(栄誉を大切にし 学習にいそしみ 粘り強く奮闘を継続し 好業績をさらに創造し広範な労働者大衆が競い合って新時代の奮闘者となるよう激励せよ)

紀念中共中央発布“五一口号”七十周年座談会在京挙行
(中共中央発布の“メーデー・スローガン”70周年シンポジウム)

で、このような政府側の取り組みとは別に、賃上げや長時間労働など労働条件の改善という「メーデー・スローガン」を掲げてストライキを呼びかける労働者たちのニュースも流れていました。

どうせ訳すならこっちでしょ、ということで訳しました映像もあります。ちなみに4月末に北京大学でのアカハラに#MeTooの声を上げた女子学生の岳昕さんの二度目の公開状でもこの争議や塵肺患者の境遇など労働者への関心にも触れており、こちらもぜひ翻訳紹介したい内容です。
→https://www.letscorp.net/archives/130463。

激温経済の中で過酷労働の改善と賃上げを求める労働者の要求は当然でしょう。なぜ弾圧する?以下、香港紙りんご日報の記事の翻訳です。映像もあります。

<会員 IY>


★18省27市示威促加薪天秤手號召今罷工遭打壓
18省27都市で賃上げ示威 クレーン運転手らが呼びかけたストに弾圧

原文

「給料があがらないときはどうする?」「ストライキでしょ!」

今日は5・1労働節だが、中国国内では驚くことにメーデーストライキが呼びかけられていた。建築用クレーン運転手らが、低い賃金、ひどい待遇に不満をもち、先週木曜日(4月26日)に全国18省27都市の街頭で横断幕を掲げ、スローガンを叫ぶ示威を行い、賃上げを求め、賃上げされなければ5月1日にストライキを行うと予告した。争議は各地に広がり、当局は慌てて弾圧に乗り出した。労働運動活動家によると、今回の示威行動は現場の親方らが呼びかけたもので、従来の争議ではあまりみられなかったケースだという。

中国労工通訊およびウェブ上の映像などによると、クレーン運転手らによるリレー式の示威は、広東省中山、茂名、広西省、福建省、江西省、湖南省、湖北省、河南省、河北省、四川省、重慶特別市など中国全省の半分の18省27都市で連鎖的に、しかも同一産業のなかで発生している。四川省自貢市のクレーン労働者らが4月26日に行動をはじめたのが最初で、かれらは横断幕を掲げ、賃上げを要求し、それが受け入れなければすぐにストライキに突入すると宣言した。


・広東:横断幕を掲げる茂名の示威労働者(写真)

・山東:青島クレーン労働者らの示威(写真)

「家族を養えない 満足にご飯も食べられない!」と叫ぶ

河北省石家庄とおもわれるクレーン運転手らは大きな横断幕を掲げ、賃上げと労働時間の規制を要求している。「タワークレーンのオペレーター9000元、合図者5500元、エレベータ運転手5000元。8時間労働。」広西省玉林の労働者は横断幕を掲げて、残業代1時間につき50元増やせ、と叫んでいる。河南省洛陽の建築労働者は「洛陽のタワークレーンのオペレーターには祝日休暇もなく、残業代もなく、諸手当もないので要求してかちとるしかない」というスローガンを掲げている。

ある労働者はWEB映像のなかで中央政府に対する不満を公然と述べている。「おれたちの給料は5-6年前と変わらない……残業代も出ないし、給料も上がらない……これじゃ家族を養っていけないし、満足に食事もとれないよ」

当局は大いに緊張し、ウェイシン・チャット(中国国内のライン)グループを閉鎖し、チャット・オーナーを調査している。本誌記者はためしにこのアカウントに連絡を取ってみたが、このアカウントが違法の疑いがあるということで当局から閉鎖されていた。情報によると、深セン建築業協会機械分会が前日に発した緊急通知では、クレーン運転手らが低賃金に抗議してメーデーに集団行動をおこすので、建築関連企業は管理を強化し、争議の爆発を回避するよう指示していたという。昨日、本誌記者は深セン建築業協会に電話したがつながらなかった。政府関係者がすでにこの事件に介入しており、労働者代表と面会したという情報もある。

・建設現場で示威の指揮を執る親方(写真)

・政府担当者と警察が説得に(写真)

「非常にめずらしい」と香港HKCTUの幹事

中国国内の労働者の権利に関心を示してきた香港職工会聯盟の林祖明幹事によると、今回の示威行動は労働者がQQ(中国のインスタントメッセンジャー)などのグループで自発的に組織したもののようだ。中国国内の建築業や下請け構造の状況は香港と似ており、下請け、孫請け、など階層化されている。現場の労働者は親方が仕事を手配しており、今回はその親方らが始めた者だろう。林祖明幹事によると、中国国内のタクシーやバイク便などの業界でも近年ストライキが多発していたが、建設業ではあまりみられなかった。今回のクレーン作業員らの示威とメーデー・ストライキの呼びかけは、近年ではまれに見る事件だ。

暴力で窮乏者を寒空に追い出した政府に抗議する(声明) (2017/11/29)

ひさびさの投稿です。けどちょっと悲しい内容です。

北京郊外の火事で多くの労働者が犠牲になりましたが、北京政府は都市整備の不備の責任を、都市の発展に尽くした労働者に転化して、「ロー・エンド(最下位)人口」と称して、追い出しをすすめています。

これら出稼ぎ労働者の境遇は、若きエンゲルスによる「イギリス労働者階級の状況」に描かれた労働者(とくにアイルランドからの労働者が悲惨)の居住環境を彷彿とさせます。これが習近平氏のいう「21世紀の新しい社会主義」だとしたら、20世紀(初頭)の社会主義のほうがよっぽどマシです。

香港では、申し入れ行動やデモも行われました。

報道はこちら(中国語)

以下は、香港の労働組合や労働NGOによる声明です。 続きを読む 暴力で窮乏者を寒空に追い出した政府に抗議する(声明) (2017/11/29)