カテゴリー別アーカイブ: 民主化運動

中国:読書の権利を守れ!左翼への弾圧をやめろ!(声明とフォトアクションのお願い)(2/20)

 

すこしまえに、中国国内の大学のマルクス主義読書会メンバーに対する弾圧を紹介しました。
レイバーネット日中労働情報フォーラムのサイトでも紹介していただきました。多謝!

旧正月のいまも迫害は続いているようで、以前、ユニクロ問題で来日した香港の方から、弾圧されている青年らを応援するフォトアクションを世界に呼びかけているというメールをもらいました。

被疑者8名の名前と応援メッセージが書かれたボードをもった写真を撮って応援する、というよくあるスタイルです。こちらの応援FBページに写真がありますのでご覧ください。FBページには、被疑者の青年らの訴えも掲載されており、なかなか根性の入った訴えなのですが、ちょっと翻訳紹介する時間がなくてすいません。かわりにこの応援FBに掲載されている声明「読書の権利を守れ!左派への弾圧をやめろ!」と、「あなたにできること」という支援要請のメッセージを訳して紹介します。

声明によると警察は、マルクス主義を学ぶ真の理由を訊問したそうですが、そんなの革命にきまってるじゃない。そしてそれを罪に問うてはいけません。偉大な主席も言っていませんでしたか?「革命無罪」って。読書の権利は「right to read」と言うようですが、この場合は「left to read」かな。がんばれ~。

以下、FBページからの超訳です。

会員・IY


★ あなたできること

旧正月の期間に、保釈中の人やウェブ上で指名手配され逃走中の左翼青年を応援する運動をはじめました。メッセージボードを掲げた写真を撮って、wendychow1985@gmail.comまで送ると、その写真がこの応援サイトのアルバムに掲載され、連帯の意志を示すことができます。

メッセージボードはこちら(googleドライブ)
英文
中文

★ 声明:読書の権利を守れ!左翼への弾圧をやめろ!

この数か月のあいだ、中国政府は南京と広州にある二つの大学のマルクス読書会に対する摘発を行うという弾圧をつづけてきた。

2017年11月、警察は広州工業大学のマルクス主義読書会を襲撃し、6名の参加者を逮捕し、うち2人を「聚衆擾乱社会秩序罪」の容疑で刑事拘留した。その後、読書会の他の関係者2人も同じ容疑で拘束された。そのうちの一人、張雲帆が拘束されたというニュースが広がり、幾名かの著名な知識人が釈放を求める公開書簡を起草し、検閲の厳しいインターネット上において400名を超す賛同署名を集めた。それからおよそ一か月後、4人の被拘束者は保釈された。別の4人の読書会参加者もインターネットをつうじて指名手配されている。

広州事件が発生する3カ月前の2017年8月、南京中医薬大学のマルクス主義読書会のメンバーが、10人の警察官によって襲撃され、「違法マルチ商法」容疑で派出所に連行された。派出所に一晩拘留され、何度も張り手をされながら、マルクス主義を学ぶ背後の意図は何かを訊問された。その後かれらは釈放されたが、その後の警察は読書会の妨害を続け、読書会は継続できなくなってしまった。南京読書会に対する弾圧は2018年1月29日になって、参加者の一人が弾圧の実態を暴露したことで、広州の事件が単独のケースではなかったことが明らかになった。

今回の事件は、学生や青年がマルクス主義の文献を学ぶだけで犯罪とみなされ、読書会は当局によって「反党反社会的組織」というレッテルを貼られたが、これが形の上ではマルクス主義が主導する国家の警察人員によって行われたのである。これは一般的に言われている事とは異なり、中国政府による迫害が共産主義に起因するものではなく、資本主義であるがゆえである!

われわれは当局に対して、保釈された人や指名手配中の人をふくむ読書会に参加した青年らに帰せられた一切の容疑を撤回し、左翼および読書会への迫害を停止するよう求める。焚書反対!読書の権利を守れ!

台湾:労基法改悪に反対する学者の声明(2018/1/4)

ひさびさに台湾の話。

新年のNHKニュースを聞いてたら、インタビューに答えて「今年は働き方改革と賃上げの年にする」というナショナルセンター会長の声。思わず「I am ABE」かよ!と叫んでしまいました。

で、昨年末から台湾で続いている労基法改悪反対のうごきですが、いよいよ立法院での本格的な審議がおこなわれるのをまえに、大学人も労基法改悪反対の署名を呼びかけ始めました。労基法改悪のポイントが分かりやすかったので訳してみました。もちろん大学人だけでなく、労働組合や市民団体なども、与党・民進党のかなりでたらめで強引な主張に対して、全国で動きを強めており、本格審議の始まる1月8日からは徹夜の立法院包囲行動を組織するようです。 続きを読む 台湾:労基法改悪に反対する学者の声明(2018/1/4)

暴力で窮乏者を寒空に追い出した政府に抗議する(声明) (2017/11/29)

ひさびさの投稿です。けどちょっと悲しい内容です。

北京郊外の火事で多くの労働者が犠牲になりましたが、北京政府は都市整備の不備の責任を、都市の発展に尽くした労働者に転化して、「ロー・エンド(最下位)人口」と称して、追い出しをすすめています。

これら出稼ぎ労働者の境遇は、若きエンゲルスによる「イギリス労働者階級の状況」に描かれた労働者(とくにアイルランドからの労働者が悲惨)の居住環境を彷彿とさせます。これが習近平氏のいう「21世紀の新しい社会主義」だとしたら、20世紀(初頭)の社会主義のほうがよっぽどマシです。

香港では、申し入れ行動やデモも行われました。

報道はこちら(中国語)

以下は、香港の労働組合や労働NGOによる声明です。 続きを読む 暴力で窮乏者を寒空に追い出した政府に抗議する(声明) (2017/11/29)

広州の労働人権活動家の孟含がふたたび拘束(9月22日)

9月3日に釈放されたという嬉しい情報をお知らせした中国・広州の労働人権活動家の孟含さんが、9月22日にふたたび拘束されたという悲しいお知らせです。以下は、中国の自律的労働運動を支援している香港職工会聯盟のfacebookの翻訳です。

※なお名前の「含」は本当は日へんに「含」ですが、文字化けの可能性があるので、「含」としました。


【二度の下獄でも信念を曲げず、今日、みたび逮捕される】

彼は、何度も中国で労働者の権利のためにストライキを組織した。
彼は、労働者の権利を守るために二度も下獄した。
彼は、労働者の権利を守る活動に参加したことで、それぞれ9ヶ月と21カ月も監獄に囚われた。
彼は、2017年9月3日に出獄し、今日獄中ノートを発表したがその日のうちに、またもや広州警察に逮捕された。
彼の名は、孟含。中国の労働人権活動家だ。

報道によると、今日(9月22日)午後2時30分、広州南沙金州派出所の警察職員8人が孟含の自宅を家宅捜索し、彼を連行したという。連行理由は今のところ不明。しかし今回の事件は前日に自分のウェイボ(微博=中国のSNS)で「獄中札記」を発表したことと関係があると考えられている。(文章はすでに削除されており、今朝がた広州の人権活動家、祥子のfacebookに転載された)

孟含は「札記」のなかで、彼が利得社での争議における労働者の組織化の経歴を記し、労働者の権利擁護の立場を堅持することを述べていた。私たちは、中国政府が言論内容だけで孟含をふたたび逮捕したことについて強い怒りを表明するとともに、すぐに孟含を釈放することを求める。

本組合は、彼の獄中書簡を転載する。その一字一句から、自らの行いに何ら恥じ入ることなく、たとえ下獄していても、いぜんとして労働者の権利を守る行動を尊重しない中国政府に対する批判を続けていることが分かるだろう。

獄中書簡の全文(中国語)はこちら:

以下はその抄録:

私の態度は依然として断固としています。私は私が推進してきた団体交渉が正しかったと確信します。もしこのような行為が犯罪とみなされるのなら、わたしはふたたびこのようなリスクを冒しても労働者の抱える問題を解決しようとするでしょう!

2015年4月、利得社の労働者のストライキが発生し、わたしは無秩序な行動にNGOが介入し、労働法規と知識を宣伝し、労働者が秩序的な組織をつくることを手助けすることに意味があると考えています。いま当時を振り返り、すべてがどのように発生したのかを、真剣に振り返り、そこで犯した過ちも回避する必要はないでしょう。これらの回想による痛みを気にすることもないでしょう。

変革の時代であるいま、NGOという名称は、私たちが活動に従事している時には一定の意味合いを帯びていました。わたしたちNGOは犯罪活動となんら関係もなく、むしろ政府部門の不作為と密接に関係していると言えます。まさにそうであるがゆえに、私たちは社会から一定の注目を受け、メディア、研究者、そして労働者からの注目を受けています。実際、NGOに対する政府の影響はどの国においても不可避ですが、問題はそれらの影響がどのような方法なのか、ということです。わたしのNGO組織は労働者からの要請に応えて、利得社の労使紛争に介入しましたが、その活動は積極的、向上的、進歩的なものでした。

長年、地方政府はGDPを最優先にして、他の一切を犠牲にし、一切は政治の業績のために、一切は安定第一で経済成長するためのものです。彼らは労使の矛盾が激化していることが分からないのでしょうか。さらにはこの様な考えに基づいた経済成長が続くと、労働者や農民工が最大の被害者になることに、考えが及ばないのでしょうか。これら大衆はそのことをよく知っています。私自身も国有企業をレイオフされた労働者です。「高層ビルには長い影、ネオンの下には血と涙」。これこそが労働者農民を映し出す姿なのです。

従来の無組織の極端な行動に比べると、組織的な権利擁護の方法は疑いなく一種の理性的で進歩的なものです。利得社労働者の権利擁護活動の成功は、まさにそれを反映したものでした。この集団は争議の過程において、不安定になるかもしれず、また各種の暴風に遭うかもしれませんが、しかし必ずこの過程を経る必要があるのです。深く眠らされた労働者を呼び覚ます必要があるのです。かれらが自らの立場に立ち、みずからの権利を主張し擁護し、難関を突破し、闘争を堅持し、労働者組織を信頼し、集団的力量に依拠することで、勝利することができるでしょう。わたしは彼らにその勇気があることを信じています。そしてそれ以上に彼らが勝利をかちとることを熱望しているのです。

中国広東:労働人権の不屈の男、孟含さん釈放(2017/9/7)

中国労働人権活動家、孟含さんが刑期を終えて釈放された、というニュースです。

中国では政治的な色彩を帯びた裁判では、裁判で白黒をはっきりさせるまでに、あらかじめ容疑者に罪を認めさせて、裁判の判決に従うように誘導します。それが人事評価を意識した裁判所の意向なのか、警察や検察の意向なのか、ちょっとわかりませんが、そういう事情があるようです。日本でも検察に上申書などを出すことと似ているかも知れませんが。。。

以下、香港の自立系ナショナルセンターの香港職工会聯盟(HKCTU)のfacebookから。香港での一帯一路の市民フォーラムでもHKCTUの中国チームはがんばっていました。

原文および孟含さんの写真はこちら。

※なお名前の「含」は本当は口へんに「含」ですが、文字化けの可能性があるので、「含」としました。  <会員・YI>

==========

広東:労働人権の不屈の男――孟含

21カ月の不当な拘禁ののち、中国労働者の権利擁護の活動家、孟含は9月3日に刑期を終えて出獄した。

習近平政権が発足し、中国の市民社会と権利擁護の活動家は厳しい日々を余儀なくされてきた。劉暁波は獄中で病に侵され、ついに亡くなったことは全世界を震撼させた。世界中で嘆きと悲しみが覆う時を同じくして、これまで何度も弾圧に屈しなかった人権弁護士の江天勇は罪を認めて判決を受け入れた。だがそのことを意外に思う人はすでにいなかった。過酷な取り調べと家族への恫喝のなかで、不屈の男も膝を屈せざるを得なかったのである。一年前の広東でも同じような不屈の男が罪を受け入れることを余儀なくされた。それが孟含である。

2013年、広州中医薬大学第一付属医院の労働者と警備員の権利のために、同一労働同一賃金と労働契約を実現する活動を理由に、孟含と17人の仲間たちはの容疑で起訴され、懲役9カ月の判決を受けた。孟含は法廷で「現代中国の労働者として、ディーセントワークの権利さえもはく奪されるのであれば、わたしは監獄で余生を過ごすことを選択する」と発言した。刑期を終えた9ヶ月ののち彼は「政府は公権力をつかった労働者の人権擁護活動への弾圧をやめるべきだ。労働者の権利をまもるために犠牲はやむを得ない。わたしはそのための心の準備はすでにできている」と語っていた。

その後、彼は労働NGOで活動をはじめ、広州の利得シューズ工場の3000名近い労働者の権利獲得に成功したが、その代償として2015年12月3日に広東省の労働人権活動家ら27名とともに一斉に逮捕され、最終的に4人が起訴された。

孟含の審理と判決は最後に回された。なぜなら彼は最も「面倒な」被告だったからだ。逮捕された後、孟含は弁護士を通じてこう述べていた。「わたしの案件は短期間では解決できないでしょう。わたしも良心と道徳を捨ててまで彼らと妥協はしたくありません。」「この事件について、私は良心に恥じるところはありません。」

彼の両親が脅かされ、伴侶が監視下に置かれ、家族に嫌がらせが行われるという状況で、不屈の男、孟含は当局との妥協と容疑を認めることを余儀なくされ、1年9ヶ月の判決を受けたのである。しかし、それによって彼に対するわれわれの尊敬が損なわれることはなかったし、抵抗する中国労働者という彼のイメージが損なわれることもなかったのである。

劉少明の法廷陳述(2017/8/7)

こんにちは、会員の稲垣です。

いくつかのMLでお伝えしてきたとおり、中国・広州の労働人権活動家の劉少明さんが、2015年7月に拘束され、2016年4月に裁判がはじまり、2017年7月7日に国家転覆扇動罪で4年半の懲役刑の判決を受けました。現在上訴中です。

先日、ノーベル平和賞受賞者で懲役に服してがんで亡くなった劉暁波さんの東京での追悼集会に参加してきたのですが、劉少明さんも劉暁波さんとおなじく89年民主化運動に参加しており、知り合いだったようです。以下に翻訳した劉少明さんの接見記録や昨年の公判での陳述に、劉暁波さんの名前も出てきます。

容疑の証拠とされたインターネットで公表された文章「北京で六四民主化運動を支援、参加した私の経歴」はこちら(http://bit.ly/2wlBAq3)で読めます。ちょっと長いのでまたいずれかの機会に翻訳して紹介したいと思います。 続きを読む 劉少明の法廷陳述(2017/8/7)

労働人権活動家の劉少明さんに国家政権転覆罪で禁固4年の判決(7/7)

日本でもノーベル平和賞の劉暁波さんや人権弁護士一斉弾圧2周年(7月9日)の報道が流れていますが、こちらは労働運動関連での弾圧情報なので、日本の主流メディアの注目度は低いかと思い、紹介します。<I・Y 会員>

香港の公営放送が流した短いニュースです。

原文および劉少明さんの写真はこちら。
http://news.rthk.hk/rthk/ch/component/k2/1340703-20170707.htm

=============

劉少明が国家政権転覆罪で禁固4年の判決
2017-07-07 HKT 12:53

労働人権活動家の劉少明さん

(写真)劉少明はこれまで珠江デルタ地域の労働者の権利のための活動を続けてきた

中国内で積極的に労働運動に従事してきた人権活動家の劉少明は、2年間拘留され、今朝(7月7日)国家政権転覆罪で禁固4年の判決を受けた。

今年60歳になる劉少明は、珠江デルタ地域で労働者の権利擁護の活動を支援してきた。一昨年5月に自宅から連行され、「騒乱罪」の容疑で勾留されていたが、昨年4月に「国家政権転覆扇動罪」容疑に変更され起訴されていた。広州市中級人民法院の第一審は15ヵ月後にやっと判決を言い渡した。

劉少明はかつて江西鋼鉄廠の労働者で、1989年5月に北京に赴き「北京工人自治聯合会」に参加し、天安門の学生たちを支援したとして、6・4天安門事件後に禁固1年の実刑を受けた。

1989年6月4日 労働者を忘れる毋(なか)れ (2017/5/29)

こんにちは、会員のいながきです。

今年も6月4日が近づいてきましたが、香港のナショナルセンターHKCTUの事務局長が89年天安門事件と労働者の運動について短い文章を書いていたので訳してみました。

===========

■ 1989年6月4日 労働者を忘れる毋(なか)れ

蒙兆達(香港職工会連盟 総幹事)

2017年5月29日

【原文】 八九六四,毋忘工人(立場新聞)

[写真は、病室で李旺陽が首つり遺体で発見された際のもの。家族が遺体にすがりついて泣いている]
89年民主化運動の話になると、ほとんどの人が王丹、ウーアルカイシー、柴玲などカメラのフラッシュに映る学生リーダーを思い浮かべるだろう。だがその後ろには無数の黙々無聞の顔が写っていた人々について語られることはほとんどなかった ―― 李旺陽という気骨赫々たる名前を聞くその日までは。(※訳注)

1989年、ごく普通の労働者であった李旺陽は、学生運動を支援するために湖南で「邵陽市工人自治聯會」を立ち上げた。そして22年にわたる極めて非人道的な投獄の災難に遭遇することになったのである。李旺陽の当時の行動は決して彼一人の孤立したケースではなかった。北京工人自治聯合会の呼びかけに対して全国各地で労働者がそれに応えたのだ。燃え広がる炎のような学生運動とともに、労働者がたちあがった! 続きを読む 1989年6月4日 労働者を忘れる毋(なか)れ (2017/5/29)