日中労働情報フォーラムの活動

  7月20日、「ジョン・ラーベ~南京のシンドラー」大上映会を成功させよう(2015/5)

 戦後70年、史実を見つめ、世界が日本をどのように見ているかを知ろう

 映画「ジョン・ラーベ~南京のシンドラー」を知っていますか。1937年12月、日本軍が南京を占領した際、安全区をつくり南京市民を守ろうとした欧米人がいました。そのリーダーだったドイツ人のジョン・ラーベの愛と苦悩に満ちた国際委員会での人道支援活動を彼の日記をもとに描いた劇映画の秀作です。独仏中の合作によるこの映画は、2009年に公開され、「ドイツ映画賞」の最優秀劇映画作品賞を受賞し、国際的に絶賛された映画です。
 監督はドイツ人のローリアン・ガレンベルガー、そしてウルリッヒ・トゥクル、スティーブ・ブシュミ、アンヌ・コンシニなどの著名俳優が出演し、日本からも香川照之、柄本明、杉本哲太、ARATAなどが出演しています。
残念ながら日本では一般公開されていません。タブーとされる南京大虐殺をとりあげているから配給会社がつきませんでしたが、ついに自主上映が始まりました。7月20日(海の日)午後、東京の日本教育会館で大上映会が行われます。
 日本人だけが「南京事件」を知らないことは幸せなことなのでしょうか。「過去に目を閉ざす者は、未来にたいしても盲目である」と言われます。戦後70年の今年、史実をしっかり見つめ、世界が日本をどのように見ているかを知ることは、これからの日本を考える上で重要なことです。特に若い人たちに観てもらいたい映画です。
 なぜ日本では一般公開できないのか、どうしてドイツ人監督がこのような映画を撮ることができたのだろうかと思うと同時に、民族差別や非武装(無防備)と安全などについて考えさせられる作品です。
 この上映会を単に映画鑑賞会に終わらせることなく、戦後70年を考える運動の一環として、安倍の「戦後レジュームからの脱却」思想と対決する運動づくりにしようではありませんか。まず知ることです。7月20日に若い人を誘って参加しましょう。地方でも自主上映会を企画してはどうでしょう。

伊藤 彰信(日中労働情報フォーラム代表)2015/4/26

7.20「ジョン・ラーベ」大上映会チラシ

 上のチラシPDFダウンロード

 ★ 7.20「ジョン・ラーベ」大上映会実行委員会HP

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 ★ 映画「ジョン・ ラーベ〜南京のシンドラー」公式ホームページ

* 第1回実行委員会(4/23)の報告記事(レイバーネット)