日中労働情報フォーラムの活動

「労使対等が担保された多民族多文化共生社会をつくろう」
「人身売買と闘うヒーロー」として表彰された鳥井一平さんの報告祝賀会

 鳥井一平さん私たちの仲間である鳥井一平さんがアメリカ国務省から「人身売買と闘うヒーロー」として表彰されたことを祝う報告祝賀会が9月20日、東京で200人を超える多くの人が参加して開かれました。鳥井さんは、全統一労働組合の副委員長ですが、移住労働者と連帯する全国ネットワークの事務局長として活動してきました。中国人研修生の問題にも取り組み、低賃金(研修・実習という名目で最低賃金の半分ももらえていない)、拘束された状況での労働を強いられていた中国人労働者を何人も救済してきました。私も鳥井さんから、外国人労働者を強制労働状況に追い詰める技能実習制度(以前は研修生制度)の問題点を学びました。
 報告会で、この表彰制度が南北戦争当時の奴隷解放に起源をもつことを知りました。アメリカの公民権運動を思いだしながら鳥井さんの話を聞きました。鳥井さんは、外国人研修・技能実習制度がなぜ人身売買制度だといわれるのか説明し、「労使対等が担保された多民族多文化共生社会をつくろう」と訴えました。
 祝賀会には、移住労働者問題に取り組んでいる多くの仲間、外国人労働者、労働組合関係者、地域の活動をしている人、国会議員など多彩な顔ぶれが集まりました。
 鳥井さん、本当におめでとう。日中労働者交流協会もかつて中国人研修生問題に取り組んでいました。鳥井さんの活躍で影が薄くなりましたが、これを機会に気持ちを新たにして、日本における中国人労働者との連帯を探っていきたいと思います。

 詳しい情報はレイバーネット日本の記事と写真を参照してください。

伊藤 彰信(日中労働情報フォーラム代表・全港湾中央執行委員長)