日中労働情報フォーラムとは

中国労働情報フォーラム設立趣意書 (2013年6月)

 日本と中華人民共和国(中国)は、一衣帯水の間にある隣国であり、長い伝統的友好の歴史を有しています。かつて日本は、中国に侵略し、虐殺、破壊、略奪を行い、中国国民に重大な損害を与えました。その責任を痛感し、深く反省し、1972年に日中国交正常化が図られました。いまや日中両国の交流は、あらゆる分野で発展しています。日本の最大の貿易相手国は、いまやアメリカではなく中国です。これからの日本を考える場合、中国との関係を抜きに考えることはできません。
日本と中国の労働者の交流は、日中国交正常化以前から交流を築いてきた労働組合を中心に1974年に日中労交日中労働者交流協会が設立されてから、本格的に開始されるようになりました。同協会は、日中両国労働者の人事交流、労働者組織の運動経験の交流、資料文献の交換、学習を通じて日本労働運動の階級的発展をはかり、日中友好、両国労働者階級の友好と連帯の強化推進をはかることを目的にしていました。日中関係が多方面にわたり、盛んに交流が行われるようになった現在、日中労働者の相互訪問を軸とした交流は一定の役割を終えたと言えます。今後は、日中労働事情に焦点をあてた労働者交流の継続をはかることが必要です。
当フォーラムは、幅広く、中国における労働者の状況、労働運動の状況、日本における中国人労働者の状況などに関する情報を収集、交換、共有し、中国労働者に関する理解を深めることによって、日中労働者階級の友好と連帯をはかります。日本の労働者のみならず、中国労働事情に関心のある研究者、中国と交流関係がある方々に参加をいただき、日中労働者の相互理解をはかり、日中友好交流を深化し、両国の平和と繁栄に寄与したいと考えます。

2013年6月1日

日中労働情報フォーラム設立総会


<資料1>中国労働情報フォーラム設立の呼びかけ

<資料2>日中労働情報フォーラム 会則(案)