獄中4年目の労働運動活動家、劉少明 ー強権的な抑圧はつづいている (5/29)

89年天安門事件30周年を前に、いろいろな報道がされていますが、中国労工通訊がこのかんの労働運動への弾圧をまとめた短い文章を発表したので翻訳紹介します。

原文はこちらです。(各記事へのリンクは省略)


獄中4年目の労働運動活動家、劉少明
強権的な抑圧はつづいている  (2019/5/29/)

4年前の2015年5月29日、長いキャリアを持つ労働運動活動家の劉少明は広州で逮捕され、「国会政権転覆扇動罪」の罪で懲役4年半の実刑判決を受けた。

彼の逮捕は、このかんの労働運動活動家に対する一連の弾圧の最初のケースとなった。現在も約50名の労働運動活動家が様々な形式で拘束されている。

2015年12月3日、約30名の労働者と労働運動活動家が逮捕された。その多くが劉少明とおなじ広州やその周辺地区で労働者の争議支援を行っていた者たちだった。多くは数日後に釈放されたが、番禺打工族服務部の曽飛洋主任、スタッフの朱小梅と孟[日含]は、「公共秩序攪乱罪」で、1年半から3年の懲役刑の判決を受けた。3人はすでに刑期を終えて出獄しているが、その後は労働争議支援の活動を継続できなくなった。

番禺打工族服?部の事件では、孟[日含]が2017年9月に満期で出獄したのが最後の一人だが、それから一年もたたない18年7月には深セン佳士科技有限公司の労働者が労組結成を求めて立ち上がったが、労働者と支援者約30名が逮捕された。つづく六カ月のあいだに、学生団体や市民組織、ひいては組合関係者など、多くの支援者への弾圧が行われた。

今年1月にはさらに張治儒、呉貴軍、簡輝、宋佳慧、何遠程の5名の労働運動活動家が逮捕され、いまだ深センで拘束されている。張治儒と呉貴軍は長年にわたり珠江デルタ地帯で労働者の組織化を支援し、団体交渉の発展に尽力してきた。

「新生代」の三名の市民記者も今年初めに逮捕された。彼らは塵肺補償のために闘っていた労働者らを積極的に支援していた。5月には北京、広州、深センの三つの地域の労働組織に捜査が入って、すくなくとも4名の社会活動家が逮捕された。

劉少明は1958年に江西省で生まれた。1989年には北京に赴き、天安門広場のデモ行進に参加。そしてその時に中国最初の独立労組「北京工人自治連合会」に参加した。六四事件後、彼は「反革命宣伝扇動罪」の罪で懲役一年の実刑を受けた。

1990年代、劉少明は広東に移転し、様々な仕事に就くとともに、珠江デルタ地区における重要な労働運活動家になり、東完市の祐元靴工場スト、広州学園都市清掃労働者スト、新生靴工場ストにおいて労働者の組織化を支援した。それらの争議では、数か月の緊張した集団行動を通じて、最終的に多額の経済補償金をかちとった。

劉少明は今年11月29日に刑期を終える予定だ。彼の弁護士によると、彼は無罪の上訴をする意向を堅持しているという。しかし韶関監獄は弁護士の接見を妨害しているという。春節前に面会した家族によると、彼の健康と精神状態は良好だという。

中国労工通訊は、中国政府に対して、拘束している全ての労働運動活動家をすぐに釈放し、市民社会への破壊的かつ逆効果の弾圧行動を停止することを求める。