中国:学生・青年の読書会に対する弾圧に抗議する共同声明(香港) 2018/1/24

こんにちは、会員のIYです。昨年末に、中国で起こった事件について、香港の団体が共同声明を出していたので、ざっと訳してみました。タイトルには「香港台湾の共同声明」とあるのですが、署名リストを見ると香港の団体だけのような気もしますが。

中国国内でも北京大学の教員や学生が、毛派、リベラル派を問わず、逮捕された学生への支援を訴える呼びかけに署名していたり(http://redchinacn.net/portal.php?mod=view&aid=34084)、保釈された学生ら自身の声明など、いろいろと文章はありますが、ちょっと時間不足。

また何かの機会に紹介できればと思います。がんばれ~。

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香港・台湾の団体の共同声明
人民に言論の自由を!中国11・15読書会事件の左派青年を支援しよう

原文

2017年11月15日夜、一群の青年、学生たちが広州広東工業大学の教室で自主的な読者会を開催していたとき、広州番禺警察が教室にやってきて4人の広東工業大学の学生と2名の青年らを連行した。2名の青年(葉建科と張雲帆)はそのまま刑事拘留された。張雲帆はまず「違法経営罪」容疑で勾留され、正式に刑事拘留される際には「聚衆擾乱社会秩序罪」に切り替えられ、番禺看守所に収監された。12月5日と8日の夜、警察は読書会の組織者であり、労働運動リサーチャーの鄭永明と孫亭亭のそれぞれの自宅に対して捜索を行い、刑事拘留した。1月15日夕方に張雲帆が発表した独白によると、この日の読書会で「89年6月4日」に言及したことで拘束されこと、そして4人(張雲帆本人、葉建科、鄭永明、孫亭亭)は保釈されたが、べつに徐忠良、黄理平、韓鵬、顧佳悦の4青年がインターネット上で「指名手配」されたことなどが書かれていた。

これによって中国国内で広範な関心を呼んだ。先月(12月)までに400名を超す左派右派それぞれ異なる思想傾向の学者、学生、社会運動活動家などが張雲帆らを支援する文章に署名した。張雲帆は警察による監禁および恫喝を受けて一度は転向したが、保釈後にかかれた独白では、初心に変わりなく、「正面から立ち向かう!真相を明らかにし、二度と転向はしない」と誓った。また孫亭亭と鄭永明も公開書簡で警察の行為に抗議した。三人の勇気ある抵抗とイデオロギーを超えた人々の支援は、中国の人々がますます高圧的になる政治状況においても沈黙することなく、勇気をもって批判することを示した。

今回、張雲帆らが不当に逮捕されたことは、かれらが読書会を開催する権利や大学で働く労働者に関心を持つ権利いうことだけでなく、すべての中国人民が言論の自由や他の基本的権利を享受することができるのかどうかという問題でもある。もし読書会を組織して国に関することがらを討論することさえもこれほど酷く弾圧されるのであれば、一般の人々、とくに労働者と農民らが言論やその他の自由を享受することなどできようか?言論と結社の自由を通じて権利を獲得することができようか?

張雲帆や鄭永明などの青年たちは「労働人民に忠実であり、マルクス主義を信奉している」という左派であり、労働者と低階層の人民にシンパシーを持っている。今回弾圧された左派青年たちは読書会の主催のほか、「北京大学の現業職員調査報告書――忘れられた人々」の調査と執筆を担った者、「社会の最底辺層の労働者農民大衆の尊厳ある生活支援」といった公益活動に参加した者もいた。今日の中国大陸には依然として社会の低階層に関心をもつ人々が存在しており、社会的不平等に対して批判するというかれらの思いと行動は貴重かつ尊敬にあたいする。かれらに対するこのような仕打ちは、今日の中国政府がそもそも労働者人民の対立面にたっていることを暴露するものである。

われわれは張雲帆らの言論の自由を支持し、中国共産党当局による不当な逮捕と拘留に反対するが、張雲帆の信奉する「毛沢東左派」といった政治的主張を支持するものではない。たとえば一部の毛沢東左派による毛沢東時代の評価と政治民主化への保守的態度は、我々のそれとは異なるからである。われわれは、本当の左派であるなら、さらに高いレベルの真に民主的な制度の実現のために闘い、労働者人民が政治的自由(異なる政党を組織する自由を含む)という前提のもとで政治権力を掌握し、ブルジョアジーと国家官僚の独裁を打破し、階級と搾取のない本当に平等で調和ある新しい社会を徐々に作り上げていくべきだと考える。

とはいえ、われわれは「毛沢東左派」の主張に賛同しないが、われわれが彼らの主張を検討し、ひいては批判することは、かれらが享受すべき社会問題を討論し政治的権利を弾圧することと絶対に同じことではない。われわれは同時に、これらの誠実な毛沢東左派――今回弾圧を受けた学生や青年たち――が全体主義的国家において貧苦の民衆のために声をあげ、労働者農民に対する奉仕を堅持していることに敬意を表するものである。

言論の自由およびその他の政治的自由がなければ、本当の民主主義はないし、本当の社会主義もない。われわれは香港、台湾の民衆に対して今回の事件に関心をもち、香港と台湾の民衆が中国の青年学生や労働者農民と苦楽や禍福をともにして、徹底した政治的自由を勝ち取るために団結することで、中国共産党政権による中国及び各地の人民への抑圧を終わらせることができ、民主と平等の中国を実現し、香港と台湾の民主的権利が全体主義の中国共産党に脅かされることが亡くなるであろうと訴える。

読書会は無罪だ!6・4を議論することは無罪だ!不当な弾圧をやめよ!

われわれは次のことを厳正に求める

1、即時無条件で張雲帆、孫亭亭、鄭永明、葉建科らの青年への訴えと取り下げ、徐忠良、黄理平、韓鵬、顧佳?への捜査を中止すること。

2、即時全面的に言論、出版などの基本的自由を開放し、すべての政治犯を釈放し、いかなる理由においても人民の言論の自由への弾圧と違法な拘束を禁止し、全ての人が自由に意見を表明できる権利を保障すること。

3、即時全面的に集会結社の自由、統制を受けない自主労組の組織化を認めること。一党独裁を廃止し、自由に政党を組織し自由に選挙で競争ることができるようにすること。普通選挙による全権の全国人民代表会議を招集し、民主政治と人民自由を保障する法制度をつくること。

4、張雲帆らの青年を不当に逮捕した広州番禺公安局の担当者を厳しく処罰すること。

5、社会問題に向きあい、人民に尊厳のある社会を実現すること。

署名団体(2018年1月21日現在)

左翼21
社會民主連線
大專政改關注組
工學同行
街工労工組
香港衆志
工黨
華人民主書院
支聯會
學聯社會運動資源中心(自治八樓)
無國界社運